【Colorful Interview】天童よしみからの応援歌。新曲「星見酒」を聴いて一杯! ”今日もお疲れさま”
天童よしみが5月24日、新曲「星見酒」を発売した。忙しい一日の終わりに、心と身体にたまった疲れをそっと流してくれるような「星見酒」、そして女同士がお酒を飲みながら語り合う「おんな酒じかん」。どちらも“酒”をテーマにした男唄と女唄だ。昨年、天童のデビュー50周年記念曲の「帰郷」をプロデュースした本間昭光氏と松尾 潔氏が引き続き制作を手がけている珠玉の作品たち。天童ならではの歌唱力と表現力で『ニュー歌謡』と呼ぶにふさわしい新しい音楽スタイルが誕生した。
今年でデビュー51周年! 時代はめまぐるしく変わっても、まだこれから
昨年、天童よしみはデビュー50周年を迎えることができました。なかなか越えられるものではないと思っていましたから、とにかく感謝の気持ちしかなかったです。30周年のとき、武道館でコンサートをやりました。そのときにデビューからの歩みを振り返りながら、ここまで駆け上がってきた自分自身に対して「よくやったな」と強く思ったんです。そのときと50周年とでは、気持ちが大きく違います。いまは、自分に対してというよりも、応援してきてくださったたくさんの方々への”感謝”しかありません。
デビューして最初の14年くらいはなかなか芽が出ずに、自分自身すごく苦しみました。そうは言っても若さという強みがあって、少々踏まれても蹴られても頑張れていた。でもその反面、思いきり感受性の強い年代でもありました。周りの友だちがみんな結婚するような適齢期をどーんと越えても、私は結婚よりも”歌”でした。歌で成功しないことには、結婚なんかは夢のまた夢。「幸せはひとつ」だと思っていました。そのことを両親に話したときは、さすがにどうなることかと思いましたが、父の言葉は「とにかく、やってみい」。自分で決めたことですから、うまくいかないときでも誰のことも責めることはできませんし、本当は別のことをやりたかったなんて投げ出すこともできません。このときが、歌手・天童よしみとしての転機だったなと、すごく印象に残っています。
★★★★
いま、時代はめまぐるしく変わっていますが、私の中には「これからなんだろうな」という意欲があります。これからもっと大変だとしても、意識的に自分の気持ちを引き締めて、「これでいいや」とぬるくはならずにいようと思っていますね。亡き父から言われていた「目指せ!50年」を越えました。母が今年90歳になったので、100歳まで頑張ろうよと、励ましあって生きています。
“魔よけ”と言っていただけるのもうれしい。これからもどーんといきますよ!
私はステージに立ったり、テレビのお仕事をしていないときでも、24時間”天童よしみ”。コンビニに行ったら、“VC3000のど飴(ノーベル製菓)をもちろん買います。他のメーカーもおいしそうだけど…「あかん、あかん。他は絶対に手をつけたらあかん!」。店員さんが、見ていますから(笑)。
天童よしみのキャラクターが人形やキーホルダーになって、なぜか魔よけと呼ばれています(※注)。そう言って皆さんが寄り添ってくださるのは、私としてはすごくうれしいことです。51年目もどーんといきますよ! ファンの皆さんが元気で、いつまでも応援していただけるように。私はみんな一緒に頑張ろうというのが好きなので、後輩たちにもよく声をかけています。実際に会ってというより、最近はみんな忙しくなって電話が多いですね。
LINEで「いまいいですか?」と聞かれて「いいよ」と返信するとすぐにかかってきて、長電話をしています。みんな歌が好きで歌手になった。でもいくら好きでも、プロの歌手でいることは本当に難しい時代。だけど後輩のみんなを見ていると、とても頑張っている。みんなひたむきで、かわいいなと思いながら見ています。私も若い人と一緒に歌わせていただいたりするのは新鮮で、いつも楽しいです。
※注
―都市伝説―(天童よしみ公式サイトより)
1999年、ノストラダムスの大予言がなぜ何も起こらなかったのか考えたことはありますか?
世界の滅亡を恐れ不安と恐怖に苛まれていたその時1998年「よしみちゃんキーホルダー」が魔除けして現れ、社会現象を起こしたのは決して偶然ではないことを…。
2022年、人類最大の敵コロナウイルスから世界を救うべく「よしみちゃんキーホルダー」が24年ぶりの復活を遂げた後、時代はウィズコロナへと急速に向かったのもまた偶然ではないでしょう…。
▶︎あの”天童よしみ人形”が令和に復活!魔除けの力もバージョンアップで年末へラストスパート!
「星見酒」は自分の気持ちそのまま。もう、「よしみ酒」でええやん(笑)
50周年記念プロジェクトとして制作した前作「帰郷」が、日本作詩大賞を受賞しました。新曲「星見酒」も同じく、作曲が「帰郷」をプロデュースしてくれた本間昭光さんで、作詞が松尾潔さん。今回は”天童よしみと酒”をテーマに、男性目線と女性目線の曲を作っていただきました。
「星見酒」は、ロマンチックに呑むのではなくて、「あれは腹立ったなあ。今日もいろんなことがあった」と、仕事を終えてからひとりで空を見上げて呑む酒。「星見酒」というタイトルができたときから、男っぽいスタイルで歌うほうがカッコいいなと思っていました。ですが、現代では男性だけでなく、厳しい社会の中で働いているのは女性も同じ。「お疲れさま」と自分をいたわり、また明日への活力を蓄える。そんなときにそっと寄り添うことができる歌になれたらいいなと思っています。
中でも、「星を合図に 酒をのむ」という歌詞がすごく好きです。哀愁がありますよね。私も歌に慰められたり力になってもらったり、いろいろな意味で歌に助けられてきた。自分の歌は、とくにそう。「星見酒」には、どうしてもいられないような、持って行き場のない気持ちを抱えているときに本当に癒やされます。
★★★★
レコーディングでは、「自然に思うままに歌ってください」と言われました。「本間さん、コブシ回してもいい?」と聞いたら、「いつものよしみちゃんのままで歌っていいから。ポップに歌ったらあかんねん」と。「これは『よしみ酒』だな。タイトルも『よしみ酒』でええやんな(笑)」なんて話しをしましたね。「それとも名前のほうを、天童ほしみ(星見)に変える?」とか(笑)。
これまでとは違った天童よしみも楽しんでほしい
50周年までは、本当にいろいろなことがありました。これからさらに大変な時代に突入するのかもしれません。でも私は、新しいことにチャレンジをするんだという気持ちを常日ごろから持ってやっていきたいと思っています。今年に入ってから川崎フロンターレの始球式を務めさせていただいたり、『湯道』という作品で映画にも初出演いたしました。これからは、これまでとは違った天童よしみも、皆さんに楽しんでいただきたいですね。
★★★★
さて、改めて、5月24日に新曲「星見酒」が発売になりました。たくさんの皆さんにぜひ聴いていただきたいし、ご自分なりの気持ちで歌ってみていただきたいですね。聴いたら、気持ちがスッとしますよ! イヤなことやつらいこともいっぱいあると思いますけど、そんなときこそ「星見酒」を聴いていただけたらと思います。
そしてカップリングの「おんな酒じかん」は、「星見酒」を聴いたあとに聴いていただくとさらにいいです! きっと女性同士でものすごく通じ合うことができますよ。
NEW RELEASE!!
2023年5月24日発売
天童よしみ「星見酒」
「星見酒」
作詞:松尾潔 作・編曲:本間昭光
c/w「おんな酒じかん」
作詞:松尾潔 作・編曲:本間昭光
テイチクエンタテインメント TECA-23029 1,400円(税込)
【DVD付】TECA-23030 1,650円(税込)
INFORMATION
大人の夏は“星見酒”で鋭気を養う! 森のビアガーデンで天童よしみと「星見酒」発売記念イベント開催!
日時:2023年6月16日(金)
会場:東京・神宮外苑・森のビアガーデン
時間:ビアガーデン開園 16:30
※詳細情報は、天童よしみオフィシャルサイトにてご確認ください。
『天童よしみコンサート2023 〜あなたの大切な街へ、50年の感謝を届けたい〜』
◾️6月13日 岩手・岩手県民会館 13:30〜/17:30〜
◾️6月14日 青森・八戸公会堂 13:30〜/17:30〜
◾️7月6日 神奈川・相模女子大学グリーンホール 14:00〜
◾️7月7日 埼玉・サンシティー越谷 14:00〜
◾️7月19日 秋田・秋田芸術劇場ミルハス 13:30〜/17:30〜
◾️7月20日 秋田・湯沢文化会館 13:30〜/17:30〜
◾️8月4日 大阪・八尾市文化会館大ホールプリズムホール 14:00〜/18:00〜
◾️8月5日 岡山・岡山高粱総合文化会館大ホール 14:00〜/18:00〜
◾️8月7日 群馬・高崎芸術劇場 14:00〜
◾️8月30日 東京・大田区民ホールアプリコ 14:00〜
◾️9月4日 秋田・やまぎん県民ホール 13:30〜/17:30〜
◾️9月5日 福島・けんしん郡山文化センター 14:00〜/18:00〜
◾️9月12日 東京・ティアラこうとう 14:00〜
◾️9月20日 福島・会津風雅堂 13:30〜/17:30〜
◾️9月21日 宮城・東京エレクトロンホール 13:30〜/17:30〜
◾️9月29日 埼玉・ウェスタ川越大ホール 14:00〜
CHECK!!
天童よしみオフィシャルサイト
天童よしみInstagram
天童よしみ公式YouTubeチャンネル「なめたらアカンちゃんねる」
(取材・文/夏見幸恵)
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