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【Colorful Interview】丘みどりが新たに魅せる! 儚く哀しい椿姫の恋物語 〜新曲「椿姫咲いた」〜

丘みどりが2月22日にリリースした「椿姫咲いた」は、“泣けるオペラ”として有名な『椿姫』をモチーフにした繊細でダイナミックな歌謡曲だ。「夜桜お七」の作詞でも知られる歌人の林あまり氏と、米米CLUBのメンバーで、プロデューサーや指揮者として多岐にわたる音楽活動を行なっている金子隆博氏が手がけた作品で、丘の新たな魅力が花開いた。極彩色の豪華絢爛なジャケットも必見! 抜群の歌唱力と愛らしいルックス、親しみやすい人柄で着実にファン層を広げている丘みどり。本作でのさらなる活躍が期待される。

 

私にとって大きなチャレンジの一曲「椿姫咲いた」

待望の新曲「椿姫咲いた」は、ドラマチックでスケールが大きな作品ですね。

 はい。フラッシュ金子(金子隆博)さんに曲を書いていただきたくて、NHKの『うたコン』に出演したときに、私からお願いしました。『うたコン』で指揮をされていて、演歌からポップスまで幅広く聴いていらっしゃるし、金子さんにしか作れないメロディーがあるはずだと思っていました。どうしても、金子さんの曲を歌いたかったので、”どうか私に曲を書いてください”とお伝えしたら”ぜひ、ぜひ”とおっしゃってくださいました。その後、「だったら、歌詞は林あまりさんがいいんじゃないか」という話になって…。林さんとは何の打ち合わせもせずに、この素晴らしい詞が出来上がってきたんです。

死にたいなんて 思ってた
あの頃がいま 懐かしい
青くほそった 指と頬(ほほ)
熱で燃えている
(「椿姫咲いた」歌詞より)

 

林あまりさんがオペラの『椿姫』(※注)に着想を得た詞を先に書かれて、そこに金子さんが曲をつけられたのですね。実際に歌われてみていかがでしたか。

 出だしの“死にたいなんて 思ってた”。ここがすごくインパクトありますよね。ひと言めからこんなに強い言葉ではいる歌は、なかなかないんじゃないかと思って、私はとても気に入っています。好きな男性に逢えなくて、ただ悲しんでいるだけの女性ではなく、気高くて一本芯が通った強い女性像が感じられるので、そういうふうに演じながら歌いたいです。いままでの作品とはまったく違う、私にとっては大きなチャレンジの一曲ですね。

※『椿姫(La Traviata)』
巨匠・ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi・1813年〜1901年)によって1853年に作曲された人気オペラ。パリの華やかな社交界を舞台に、主人公である高級娼婦・ヴィオレッタの純愛、そして哀しい運命が描かれ、”泣けるオペラ”として観る者の涙を誘う感動作。

 

ジャケットのお写真もすごくおきれいですね。『椿姫』のイメージを日本に置き換えると“花魁”だったのでしょうか。

 そうですね。この衣装はレディー・ガガさんが来日されたとき、実際に袖を通されたものなんですよ! “花魁の衣装が着てみたい”とおっしゃったんだそうです。MVの撮影では、私も初めて花魁の衣装を着せていただいて、身の引き締まる思いでした。でも、かつらがすごく重たかったですね(笑)。そして、26cmもある花魁の高下駄を履きましたが、立つシーンがめちゃくちゃ怖かったです…! ハイヒールや厚底ブーツどころの高さではありませんから、ちょっと油断すると、ポテっとコケちゃいそうで、大変でした(笑)。

レディー・ガガさんも着用した衣装なんですね! 海外の方が見たら“日本の美”そのものなのかもしれませんね。

 私は、以前から海外の皆さんにももっと演歌を聴いていただきたいという思いがあります。今回こういう日本独特の衣装を着せていただきましたし、これからは海外公演も積極的にやっていきたいと思っています。

▲「椿姫咲いた」MV

演歌を海外で歌い、その良さを皆さんに届けたい

丘さんはこれまでにも海外でのコンサート経験がおありですよね。

 はい。コロナ禍の直前に、パラオでコンサートをしたんですね。演歌を生で聴くのが初めての方が、たくさん来てくださいました。皆さんすごく盛り上がって、「日本の演歌ってかっこいいね」と言ってくださったんです。あのようなコンサートを、またやれたらいいなと思います。演歌を海外でも歌いたい、演歌の良さを海外の方々にも届けていきたいですね。

熱い国で日本の演歌が喜ばれるなんて、意外なかんじがします!

 パラオでもNHKのテレビ番組が映るので、パラオの人は日本の歌を知っていらっしゃいます。丘みどりのことも、“テレビに出ていたよね”とわかっていらっしゃって! 美空ひばりさんの作品は、皆さん口ずさめるようで、「川の流れのように」は絶対に歌ってほしいと言われたんですよ。ただ、一曲歌うごとに“ヒューヒュー”とか“イェーイ”と歓声が(笑)。しんみりとした哀しい曲のときも、“そんな歌じゃないんだけどな”と思ってしまうくらい、海外は盛り上がり方が違いますね。こういう衣装は目で見ても楽しめるので、きっと喜んでいただけると思います。言葉がわからなくても、“こういう歌なのかな”と伝わるように歌うことが、今後の課題ですね。

海外公演以外にも、これから挑戦されてみたいことはありますか?

 演技も頑張っていきたいです。昨年、初めて挑戦させていただいた朗読ミュージカルが、すごく楽しくて! ひと言ひと言の台詞に、いろいろな言い方があるんだということがわかりました。ひと言でも、こんなにとらえ方の違いがあるんだなと…。私は2日間出演しまして、共演した俳優さんが一日目と二日目で違ったので、同じセリフなのに全然違って聞こえたりしました。

「言葉を扱う」という意味でも、お芝居と歌と、互いに通じる点もたくさんあるでしょうね。

 そうですね。お芝居を経験することで、歌と向き合ったときに歌詞の意味をもっともっと深く考えられるようになるんじゃないかと思います。歌に生かせることがたくさんあって、とても勉強になりましたね。

 

元気の秘訣は「すぐ忘れちゃう(笑)。楽しいことで頭の中をいっぱいにしていたい!」

演歌ファンはもちろんですが、最近のご活躍でみどりさんの飾らないトークがおもしろくて好きだ!というファンも増えているようですね!

 テレビ番組『千鳥の鬼レンチャン』に出演してから、女子高生や小学生の男の子のファンがすごく増えましたね(笑)。”初めて演歌のコンサートに来ました”という若い子が増えたことが、とてもうれしいです。新曲の「椿姫咲いた」は、いままで演歌が大好きで聴いてくださっていた方には、”新しい!こういう歌があるんだね”と思っていただきたいし、演歌を聴いたことのない若い世代の方にも”演歌ってかっこいいな”と思って聴いていただきたいです。そのためには、皆さんの目にふれるところに、もっともっと活動的に出ていかなければならないと思っています。今年はたくさん、バラエティー番組にも出たいですね!

いつも明るくて楽しそうな丘さん。元気の秘訣はなんですか?

 好きなことをしているので、仕事をしているという感覚が薄いのかもしれないですね。ずっと楽しいことをして、遊んでいるみたいなところがあるので…(笑)。それと、私はいいことも悪いことも、すぐに忘れちゃうんですよね。とくに悪いことは、根に持たないタイプ。いつも楽しいことを考えていようと思って、楽しいことで頭の中をいっぱいにして生きていきたいタイプなんです。”あ、これ、腹立つな”と思ったことでも、すぐ忘れちゃう。何かあったら、すぐに言ってくれないと2日後に「あのとき、ああ言ってたじゃない」と言われても覚えていないから話し合えないんです(笑)。だから、スタッフには言いたいことがあったら、その日のうちに言ってとお願いしてあります。できるかぎり、ストレスフリーを目指しています!

ありがとうございました! 最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

 新曲の「椿姫咲いた」で、全国いろいろなところに行かせていただきたいと思っています。近くにおじゃましたときは、ぜひ会いに来てくださいね。この歌の世界観を味わって、花魁の衣装の豪華な色使いも目で見て楽しんでください。この曲は、ちょっと聴いてみただけだと難しそうに思われるんですけど、歌ってみるとめちゃくちゃ気持ちいいです! ぜひカラオケで歌ってくださいね!

 

🌈アフタートーク🌈

丘さん、新曲を上手に歌うコツを教えてください!!

 「椿姫咲いた」の楽曲のイメージは、気高さ、生と死、凛、悲劇、孤独、情念、真実の愛、大きな愛。前半(Aメロ)は、ゆったりとしたテンポの流れるようなメロディーを意識してください。心に秘めた孤独感を描いている部分なので、抑揚をつけながら表現することで、より説得力が増します。Aメロ最後の“愛を誓った”からサビにかけては、一気にギアチェンジしていきます。リズムがテンポアップして、サウンドもガラッと派手になるので、それに負けないように。要所要所で言葉にアクセントを置きながら歌うのがポイントです。
カップリング曲の「さだめ燃ゆ」の楽曲のイメージは、情念、愛の炎、道ならぬ恋、命の恋、みちゆき、逃避行、心中。Aメロ、Bメロの後に、サビ1とサビ2の“ダブル・サビ”が来る構成になっています。それぞれのパートに変化をつけながら、徐々に盛り上げるように表現してみましょう!

 

【PROFILE】丘みどり(おかみどり) 1984年7月26日、兵庫県姫路市出身。5歳から民謡を習い、関西地区で数々の民謡コンテストで優勝。18歳でアイドルとして芸能界デビューしたが、演歌歌手を目指して専門学校で基礎から音楽を学ぶ。2005年「おけさ渡り鳥」で演歌歌手としてデビュー。2016年「霧の川」をリリース、オリコン週間演歌・歌謡チャート1位を獲得。2017年「佐渡の夕笛」で第68回『NHK 紅白歌合戦』に初出場。容姿端麗、圧倒的な歌唱力、バラエティー番組や情報番組コメンテーター、朗読劇、ミュージカルにも出演するなど個性豊かなキャラクターでファンを魅了している歌姫。ひめじ観光大使、宍栗観光大使、パラオ文化・音楽親善大使を拝任している。

(取材・文/夏見幸恵)

 

NEW RELEASE!!

2023年2月22日発売
丘みどり「椿姫咲いた」(通常盤)

「椿姫咲いた」
作詞:林あまり 作曲:金子隆博 編曲:杉山ユカリ
c/w「さだめ燃ゆ」
作詞:森坂とも 作曲:向井浩二 編曲:伊戸のりお
キングレコード KICM-31091 1,400円(税込)

「椿姫咲いた」(CD+DVD)

「椿姫咲いた」
作詞:林あまり 作曲:金子隆博 編曲:杉山ユカリ
c/w「さだめ燃ゆ」
作詞:森坂とも 作曲:向井浩二 編曲:伊戸のりお
【DVD】「椿姫咲いた」ミュージックビデオ・メイキングほか特典映像
キングレコード KIZM-759~60 1,700円(税込)

 

INFORMATION

「2023丘みどりリサイタル」

日時;2023年4月16日(日)
会場:東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
時間:開場 17:15 開場 18:00 開演
チケット:S席 7,500円(1階・2階) A席 5,000円(3階)
※1・2階席をお選びすることはできませんのであらかじめご了承ください。
※3歳未満入場不可、3歳以上チケット必要

 

CHECK!!

丘みどりオフィシャルサイト
丘みどりオフィシャルブログ
丘みどり公式Twitter
丘みどりInstagram

 

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