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【Colorful Interview】おかゆ、5年目の原点回帰。「私にしか表現できない世界観を聴いてほしい」

5月31日に発売されるおかゆ5枚目のシングル「渋谷のマリア」は、自身の原点とも言える渋谷を舞台にした楽曲だ。“渋谷のギャル”を夢見て札幌から上京し、ギャル雑誌の読者モデルも経験したおかゆ。インディーズ時代は、渋谷の道玄坂を流しの活動拠点としていたこともある。流行の入れ替わりが早い渋谷をイメージした疾走感あふれるメロディーと、ランドマークをちりばめた歌詞は、渋谷の情景を鮮明に浮かび上がらせる。原点回帰だからこそ産みの苦しみも味わった表題曲と、3つのカップリング曲「グッドバイ・モーニング」「黄昏の雨を抱いて…」「雪舞桜」について、曲に込めた思いや制作秘話を聞いた。

 

渋谷はあこがれで原点。私の人生のテーマパーク!

中学校3年生のとき、ギャル雑誌で渋谷のギャルを見て、「かっこいい~!」「これになりたい!」と思いました。小さい女の子が、“セーラームーン”や“プリキュア”にあこがれるような感覚に似ているでしょうか。ファッションもメイクも髪形もすごくオシャレで、たたずまいのすべてが私にとってとてもカッコよかったんです。

渋谷のギャル時代

17歳で東京に出てきて念願だった渋谷のギャルになり、読者モデルとして雑誌に載ったことがあります。そのとき私と同じく初めて雑誌に載った子が、初めてできたギャル友だち。私はその後まったく呼ばれないのに、彼女はあれよあれよという間にカリスマモデルになっちゃいました。あるギャル雑誌の表紙で、連続掲載記録を持っている子なんですよ! すごく楽しかったですね。あのころから、渋谷という街は私のあこがれで原点。私の人生のテーマパークです。

★★★★

私は「ヨコハマ・ヘンリー」という横浜を舞台にした曲でデビューしましたが、渋谷をテーマにした曲もデビュー2年目から書いていました。でもA面として通用するような曲が、どうしても作れなくて。それでも渋谷の曲を書きたくて、いつか絶対に作るんだと、ずっと思っていました。今年は5周年。大事な節目にふさわしい曲をということで、原点回帰したかった。それが、私にとっては東京の渋谷という街。私の人生を一番変えたあこがれの街を舞台に、他の人が書けない作品を作ろうと思いました。

ですが、曲作りは本当に大変でした! 歌詞もメロディーも納得がいかない、OKも出ない。最初はサビのメロディーができていたので、そこに肉付けして、詞をなんとかはめていって。“これで大丈夫かな?”という感じのまま、この曲でいけるかどうかを決定するディレクターさんの会議の直前まで、録り直していました。とにかくギリギリまでできなくて。じつは、最後まで作ったあとにまた「ちょっと変えた方がいい」と言われて、歌詞を変えて結果的にAメロもBメロも変えることになりました。ほぼ全部作り直し(笑)。そんな結構大変な難産でしたが、私にしか書けないフレーズと世界観を、この曲で表現できたかなと思っています。


▲「渋谷のマリア」MV撮影時

素直に自分らしく歌える曲「グッドバイ・モーニング」

前々作から、3タイプのカップリングにカバー曲を必ず一曲入れています。「星旅」では、シュガー・ベイブさんの「DOWNTOWN」、前作ではちあきなおみさんの「夜間飛行」。そして今回は「グッドバイ・モーニング」です。数々のシンガー・ソングライターを輩出したポプコン(ヤマハポピュラーソングコンテスト)の歴代グランプリの中でも、この曲は異色。受賞したサンディー・アイさんが作った曲ではなく、サンディーさん以外にも宇徳敬子さんや松崎しげるさんなどいままでに18名もの歌手の方がカバーしていて、私は19人目になります。

「グッドバイ・モーニング」はすごくスケールが大きくて、誰が歌っても自分らしさが出せる曲だと思います。カバー曲はどうしても原曲のイメージに引っ張られがちですが、この曲にはそれがない。だから、1970年代の曲なのにとても新鮮で古さを感じさせないのです。初めて歌ったときにすごく気持ちよくて、“あ、出合ったかも!”と思いました。まるで自分で作った曲みたいに、素直に自分らしく歌える作品。もう次にカバーする人も決まっていて、20人目は海外のオペラ歌手らしいですよ。

 

別れを受け入れた後にまだ残る温かな想い「黄昏の雨を抱いて…」

「黄昏の雨を抱いて…」は、たまにあるのですがめったにはない、“降りてきた”ような曲です。メロディーの始めから転調後の最後まで、いきなり全部浮かんできました。昨年のうちにメロディーができていて、今回のために詞をつけました。
私は昔、雨女だったんですが、メジャーデビューして晴れ女になりました(笑)。 久しぶりに雨の歌を作ってみようと思い立って、このメロディーだったら失恋で切ない印象を持っていただける曲にしようと、前作「赤いひまわり」もそうですが、ドラマ仕立ての情景が浮かぶ詞を意識して作りました。

黄昏の雨に“濡れて”ではなく、“抱いて”。“濡れて”だとザーザー降っている雨に打たれてつらいという状況ですが、“抱いて”というのは、受け入れるということ。9月の黄昏の雨は冷たい雨じゃなくちょっと蒸し暑い、夏の終わりの温かい雨。心が冷たく凍えていないのは、主人公がまだ想っているという温かさなんじゃないかと思う。それを雨を“抱いて”で表現しています。

 

“泣かせる曲”を作りたいと思った「雪舞桜」

私の故郷・札幌に桜が咲くころ…5月のゴールデンウィークごろは、まだ雪が残っています。私の中では雪と桜はセット。東京とは全然感覚が違いますね。
「雪舞桜」は桜が舞い散る中、昔の恋人へ思いを馳せる内容で、まだ1番しかできていない段階でアレンジャーの多田さんに「ドラマチックな作品にしたいと思っているので、“泣かせる”感じでお願いします」と送りました。多田さんのアレンジは、本当に泣かせます。言葉にできないニュアンスが絶妙なんです。

この曲の主人公は年齢が高めですが、大人になればなるほど、知りたくないことも知らなければならないじゃないですか。子どもは純粋だけど、大人になり人生経験を重ねるにつれて、見たくないことも見えてくる。いろいろなことを理解しなければならない。“重ねた分だけ 苦しくて”というのは、私のこの年でも感じることはあります。年上の女性の恋愛観がまだわからないので、流しで行った店のママさんや、来ていたお客さんに話を聞いたりもします。どちらかといえば情熱的な曲で、主人公の心の中は激しい感情が動いているという曲です。

 

おかゆといえば「渋谷のマリア」と言われるような代表曲に

「渋谷のマリア」は原点回帰というか、デビュー曲の「ヨコハマ・ヘンリー」に近い曲。私らしさが表れていて、それを“おかゆっぽい”と感じていただけたら、すごくうれしいです。“おかゆといえばこの曲だよね”と言っていただけるような、私の代表曲になればいいなという思いで作りました。

コロナ禍も明けたので、まずは全国のファンの皆さんに直接お会いしてこの歌を届けたい。私はインディーズのころ、流しで全国制覇をしました。デビューしてからは行けていないので、全国各地に歌いに行きたいです。もう一度、全国制覇! 目指して頑張ります。

 

なかなかファンの皆さんとの交流もできなかったので、6月に初めてファンミーティングを開催する予定です。それから7月2日にVeatss Shibuyaでライブをしますので、ぜひ皆さんお越しくださいね〜!

 

 

 おかゆの”ちょっと”ペットの話 〜 私、うなぎを飼っています! 〜

じつは、私うなぎを飼っています。名前は“うなお”と“うな丸”。れっきとした家族です(笑)。出会いは3年くらい前。私が川で釣ったんですけれど、食べずに飼うことにしました。
うなぎは解明されていないことが多い謎の生き物で、途中でオスとメスが変わったりするらしいです(雌雄同体生物)。2年くらい前に、夜中に“うなお”と“うな丸”が大暴れしたことがありました。うるさくて眠れないくらいに。そうしたら翌日、記録的な台風になったんです! うなぎやナマズの予知能力は最近では研究が進んでいるようです。私としては、皆さんにもぜひ、うなぎを飼っていただきたい…! 本当は食べるのも大好きですけれど(笑)。

 

 

【PROFILE】おかゆ 1991年6月21日、北海道札幌市出身。歌手になることが夢だった母のもと、小さいころからスナックに連れて行かれ、歌謡曲を聴いて育つ。急逝した母の夢を引き継ぎ、2014年から“流し”の活動を始める。2017年、テレビ東京『THEカラオケ★バトル』で2回優勝。2019年4月、47都道府県を流しで制覇。2019年「ヨコハマ・ヘンリー」でメジャーデビューを果たす。2022年4月に発売した「赤いひまわり」がオリコン演歌・歌謡曲ランキングで1位を獲得。BSテレビ東京『徳光和夫の名曲にっぽん』、全国8局ネットのラジオ番組『ラジおかゆ』が好評オンエア中。

 

NEW RELEASE!!

2023年5月31日発売
おかゆ「渋谷のマリア」
【GM盤】

「渋谷のマリア
作詞・作曲:おかゆ
c/w「グッドバイ・モーニング」

作詞:庄野真代 作曲:中島薫
ビクターエンタテインメント VICL-37688 1,400円(税込)

おかゆ「渋谷のマリア」
【黄昏盤】

「渋谷のマリア
作詞・作曲:おかゆ
c/w「黄昏の雨を抱いて…」
作詞・作曲:おかゆ 
ビクターエンタテインメント VICL-37689 1,400円(税込)

おかゆ「渋谷のマリア」
【雪舞桜盤】

「渋谷のマリア
作詞・作曲:おかゆ
c/w「雪舞桜」
作詞・作曲:おかゆ 
ビクターエンタテインメント VICL-37690 1,400円(税込)

ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて5月31日より配信スタート
※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、Amazon Music、Deezer、AWA、Rakuten Music、KKBOX、TOWER RECORDS MUSIC

 

INFORMATION

おかゆメジャーデビュー5周年記念ライブ「渋谷のオカユ」7月2日に開催!

日時:2023年7月2日(日)
会場:Veats Shibuya(東京都渋谷区宇田川町33番地1号 グランド東京渋谷ビルB1・B2)
時間:開場 16:00 開演 17:00
料金:全席 7,000円(税込) ※入場時別途ドリンク代600円
チケット問い合わせ:チケットぴあにて発売中

 

CHECK!!

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▶︎【Colorful Interview】おかゆ 「赤いひまわり」Vol.1 おかゆが語る、初挑戦尽くしの作品たちとともに届ける決意
▶︎【Colorful Interview】おかゆ 「赤いひまわり」 Vol.2
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