20年の集大成！大沢桃子が見ごたえたっぷりの20周年記念コンサートを開催。8月2日発売の新曲「ねがい桜」も初披露

2023.06.10News

演歌のシンガーソングライターとして活躍する大沢桃子が、6月9日、東京・ティアラこうとうで『必見必聴！！20周年記念コンサート』を開催した。2部構成で行われた公演は、20年を振り返る懐かしの写真とともに始まり、大沢は会場を埋め尽くすファンの温かい声援を受けながら、およそ4時間にわたり全20曲を歌い上げた。

▲オープニング映像では”エレキの神様”寺内タケシ氏と浅香光代氏、大沢桃子の歌手人生に欠かせない二人の恩師との思い出の写真も公開された

「恩師の”エレキの神様”寺内タケシ先生、女剣劇・女優の浅香光代先生との出会いがあってこそ、大沢桃子という名前をいただき、今年20周年を迎えさせていただくことができました。20年をしみじみ思い返しながら、今日は感謝の思いをいっぱい詰め込んでお送りします。最後の最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！」

オープニングは、大沢の故郷である岩手県大船渡市から応援に駆けつけた獅子舞の権現様”権ちゃん”とともに、気仙に伝わる伝承歌「御祝（ごいわ）い」をモチーフに書かれた「御祝い大漁節」で威勢よく幕を開けた。1部では、オリジナル曲の中より三陸海岸に咲く浜菊をモチーフに故郷の震災復興への願いを込めて書いたという「ハマギクの花」や15周年記念曲としてファンからの人気も高い「椿の咲く港」、代表曲のひとつである「南部恋唄」など故郷への愛情のこもった作品を中心に披露。デビュー当時より変わらない可愛らしい笑顔を振りまき、全国から駆けつけたおよそ1000名のファンを魅了した。

▲オリジナル曲を歌いながら会場を笑顔でラウンド。ファンも色鮮やかなペンライトを振り声援を送った

▲東日本大震災の被災地・大船渡市出身の大沢は「そのときのことを風化させてはいけない」と『「命の道」をつなげるプロジェクト〜防災伝承歌〜』を展開。2021年に発売した「命の道」を歌い広めていくことで、震災を経験していない子どもたちにも先人が残してきた”てんでんこ”（命を守る行動を促す言葉）を伝え、防災意識を高めていこうと活動している。この日は「命の道」を”ちびももちゃんず”のダンスとコラボ。会場はおおいに盛り上がった

▲エレキの神様と呼ばれる寺内タケシのバンドメンバーで結成されているエレキバンド”スーパーピンクパンサー”。素晴らしい演奏でいつも大沢のステージを支えている

▲一部のラストを飾ったのは、大沢が作詞作曲した歌謡ポップス作品「愛の魔法」。ダンスユニット”ももちゃんず”と一緒に、ミニスカート姿でリズミカルなダンスも！

第2部は、昭和の名曲メドレーから。「百万本のバラ」「愛の水中花」「アカシアの雨がやむとき」と、しっとりと情感豊かに歌い上げた。

さらに、レコード会社の垣根を越えて2021年に「二人で乾杯」を発売した走裕介が登場し、大沢を祝福。今年同じく大きな節目の15周年を迎えた走は、15周年記念曲「篝火のひと」や「一期一会」、「二人で乾杯」では大沢と久しぶりと言いながらも息の合ったデュエットを披露した。

▲「二人で乾杯」は作詞を大沢が、作曲を走、編曲を”スーパーピンクパンサー”の宮澤謙が手がけている。イベントで歌うために制作したが好評を受けCD化されたという

また、スペシャルゲストとして大沢と同郷の大先輩、新沼謙治がステージへ。「ゴルフは大里桃子、歌手は大沢桃子だね。もう20年になるんだね。いろいろな人に助けていただいて、これからますます感じるようになってくる。歌手になれてよかったね。いい曲作るし、素晴らしいよ。まぁ、俺の『ふるさと今もかわらず』には届かないけどね（笑）」と、ユーモアたっぷりに祝いの言葉をかけつつ、後輩へ温かいエールを送った。

▲大沢は「重たいですね、言葉が。新沼先輩の背中を追いかけてずっと育ってきたので、まさか20周年のステージに先輩に来ていただけるなんて本当にうれしいです」と感無量の様子で話した