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【Colorful Interview】パク・ジュニョンが “K‐演歌”の未来を切り拓く!

昨年デビュー10周年を迎えたパク・ジュニョンが、1月11日、新曲「渇いた街」をリリースする。カップリング曲の「終わりに出来ない」(Aタイプ)、「あやまりたいのさ」(Bタイプ)を含めた3曲すべてが、失恋した男の未練をテーマにした楽曲。2011年に韓国を離れて日本に移住して以来、日本の文化を愛し“K‐演歌”歌手として歌い続けてきた。「日本と韓国の架け橋になりたい」という目標に向かい、つねに努力を惜しまないジュニーに、新曲のこと、ふだんのジュニーについて聞いてみた。

 

心が渇いちゃうほどの切ない男性の思い。自分と重ね合わせて歌っています

 

新曲「渇いた街」は、失恋した男性の未練がテーマですね。初めて聴いたときはどう思われましたか?

パク・ジュニョン(以下、ジュニー)  そうですね。前作「銀閣寺」は、実在していることもあって、実際に行ってみないと雰囲気が思い浮かべにくいところがありました。でもこの曲は、情景や風景というよりも主人公の心理や気持ちを表現しているので、そのまま自分のことのように歌えますし、僕でもわかりやすい歌詞です。最初にタイトルを見たときは、“「渇いた街」ってなんだろう、砂漠なのかな?”と興味津々(笑)。歌詞を読んでみたら、“渇いている街”じゃなくて、“心が渇いた街”のことで、そのくらい切ない男性の気持ちを歌っているのだとわかりました。

大きな失恋をしたら、このくらい心も渇いちゃうものでしょうか。ここまで激しい未練、ジュニーさんは共感できますか?

ジュニー 僕にももちろん、過去のことですけれど振られた経験があります。理由も告げられずに去られてしまう別れ方をされちゃうと、すごく悲しいですよね。“どうしていなくなったの?”と、いろいろ考えちゃうじゃないですか。相手を責めたり、“僕が悪かったのかな?”と考えたり…。“あのときああすればよかった”とか“もっとこうしてあげればよかった”と後悔もする。だからとても共感できますね。男性は未練ばっかりで、引きずるものですから…(笑)。

「渇いた街」だけでなく、今回はカップリング曲の「終わりに出来ない」と「あやまりたいのさ」も3曲すべてが“男の未練タラタラ”をテーマにした曲ですね(笑)。

ジュニー はい。でも、全部テーマは“未練”なんですが、それぞれ違う種類の“未練”なんです。まず「渇いた街」は、寂しい未練を表現した曲。「終わりに出来ない」は情けない未練。「あやまりたいのさ」は、とても強く後悔している未練です。男ははっきりと言ってもらったほうがいいんですよね。言ってもらわないとわからないから(笑)。でも僕は、いまなら愛する人にとても優しくできる自信があります。そんなに恋愛経験が多いわけではないですけれど、つらい経験や悲しい経験も、歌に生かせればいいですよね。

今回のレコーディングはいかがでしたか? エピソードなどありましたら教えてください。

ジュニー レコーディングはスムーズで、1日で3曲すべて終わりました! 自分で詞を読んで理解したままの感じで歌いました。これまで、女性の気持ちを歌うバラードなどたくさん歌わせていただきましたが、男性が主人公の歌のほうがやっぱり歌いやすいです。今回は3曲とも、男性の気持ちを自分のこととして歌えます。韓国では女唄を男性が歌うことがないんです。日本の演歌や歌謡曲には、最初けっこう苦労をしました。「渇いた街」は、優しく歌うよりはちょっと強く男っぽさを出す歌い方をしています。声色もそうですが、語尾を短く切ることでリズムを引き出すようにしました。

未練”というのは、恋愛だけじゃありませんよね。これまでの経験で忘れられない“未練”はありますか?

ジュニー 僕は、あまり過去のことに対して未練や後悔がありません。なぜかというと、すべてが今ここに僕がいるための糧だったと思えるようになったから。その当時はすごくつらかったことでも、いまの自分になるための修行だった、必要なことのひとつだったんだと…。日本に来る前はいつも後悔して、“やらなきゃよかったな”と考えることがけっこうあったんですけどね。いまは応援してくださる皆さんのおかげで本当に幸せなので、こう思えるようになりました。

 

これからも日本を拠点に演歌・歌謡曲を歌い続けて、いつか日韓の架け橋に

 

すごくお忙しくて遊びに行ったりゆっくりされることもなかなかできないと思いますが、ジュニーさんのストレス解消法はなんですか?

ジュニー あまりストレスはないですよ。海水魚を飼っていて、その子たちを見ているだけでもとてもかわいくてストレス解消になります! あとはレゴブロックで、建物や船を作ることもあります。最近は韓国料理を作ったりする余裕がないのですが、この間韓国の母から宅配便が届きましたので、それを使っていろいろ作ってみようかなと思っています。釜山は海鮮料理が有名ですが、それだけじゃなくホルモン焼きや肉料理もおいしい。ちなみに、釜山のクッパは“デジクッパ”といって豚肉が入っています。福岡の豚骨ラーメンのスープに似たような感じなんですけれど、すごくさらっとした味のクッパでおすすめです!

韓国料理は本当においしいですよね! コロナ禍もあり、韓国にはしばらく帰っていらっしゃらないのでは?

ジュニー そうですね。韓国の話題をよく聞くとそれほど思っていなかった僕まで“あ、韓国に行きたいな”なんて思ったりします(笑)。韓国で話題のものや流行っているものに僕の周りの皆さんのほうが詳しくて、「そうなんですね。僕も食べてみたいです」なんて僕が教わっていたりします(笑)。新大久保もたまに行きますね。いまは「チュクミ」というイイダコの辛い炒めものが流行っているんです。あれ、僕は小さいころから食べていたので、いまこうやって新大久保で流行っているんだと不思議な気持ちがしています(笑)。

ありがとうございました。最後に、2023年の抱負をお聞かせください。

ジュニー 2023年は、皆さんと「渇いた街」で楽しむ1年にしたいです。そのためには皆さん、健康第一です! どうぞ健康でいてくださいね。僕のいちばんの夢というか目標は、日本と韓国の架け橋になること。いつ叶うかわからないけれど、そういうチャンスがきっと来ると思うので、そのときのためにつねに準備をしておきたい。2023年もひとりでも多くの方々に生でお会いできるようなイベントやライブをいっぱいやりたいです。いまK-POPが世界的なブームになっていますけれど、僕も日本を拠点に演歌や歌謡曲を世界に広げていきたいと思っています。いつか日本の代表として、韓国のテレビ番組に出たいです。そのために、これからも全力で頑張ります!!

 

【PROFILE】パク・ジュニョン 1982年3月12日、韓国・釜山出身。2002年、K-POPダンスボーカルグループの一員として韓国でメジャーデビュー。グループの活動休止中に来日。日本人の温かさにふれて日本でのデビューを志す。歌手の山本譲二に見出され、2011年に日本に移住。多くの日本のアニメを観て日本語を独学で習得した。2012年、日本でのデビューシングル「愛・ケセラセラ」をリリース。以後シングル11枚、アルバム3枚を発表。日本デビュー10周年を記念して2021年にリリースした『パク・ジュニョン10周年パーフェクトボックス』には100曲もの楽曲が収録されている。赤穂観光大使、富士河口湖観光大使を拝命しており、趣味は料理、カメラ、インテリア収集、映画鑑賞に最近はレゴ。特技はグラフィックデザインなど、歌以外にもアーティスティックな一面も。

(取材・文/夏見幸恵)

 

NEW RELEASE!!

2023年1月11日発売
パク・ジュニョン「渇いた街」
(Aタイプ)

「渇いた街

作詞:伊藤美和 作曲:徳久広司 編曲:杉山ユカリ
c/w「終わりに出来ない」
作詞:伊藤美和 作曲:徳久広司 編曲:杉山ユカリ
キングレコード KICM-31088 1,350円(税込)

(Bタイプ)

「渇いた街」
作詞:伊藤美和 作曲:徳久広司 編曲:杉山ユカリ
c/w「あやまりたいのさ」
作詞:伊藤美和 作曲:徳久広司 編曲:杉山ユカリ
キングレコード KICM-31089 1,350円(税込)

 

 

CHECK!!

パク・ジュニョンオフィシャルサイト
パク・ジュニョンオフィシャルブログ
パク・ジュニョン公式Twitter
パク・ジュニョンオフィシャルYouTubeチャンネル

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