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【Colorful Interview】西尾夕紀  30周年記念曲「一途な恋」は”出合うべくして出合った曲”

西尾夕紀が6月14日、デビュー30周年記念シングル「一途な恋」を発売した。一途な恋心をストレートに表した鮫島琉星氏の詞に、西尾と同郷の大先輩である吉幾三が曲をつけて、バラード調歌謡ポップススタイルに仕上がった。カップリングには、津軽弁のMCが聴きどころの底抜けに楽しい乾杯ソング「とりあえずビール~I feel happy with a Beer~」と、九州のうなぎ養殖メーカー・山田水産のイメージソング「鰻師の蒲焼」を収録。タイプの違う3曲が一度に楽しめる、西尾夕紀ならではの盛りだくさんな一枚だ。

 

30周年を迎えたいまだからこそ

デビュー30周年、おめでとうございます。いま、どんなお気持ちですか?

西尾 ありがとうございます。正直、まだあまり実感はないですね。デビューした当初は、自分の未来を20年、30年先まで思い描くことができなくて、“10年続くのかな”なんて思っていましたが、あっという間でした。年齢を重ねていくとともに、歌をやっていてよかったと思える瞬間が増えてきました。ここ2、3年はとくに、歌を歌えることが本当にありがたく感じられます。最近やっとコロナ禍を抜けつつありますが、この不自由な時期があったからこそ、より歌への思いが強くなったし、やっぱり私にはこの道しかないのだと、あらためて思っています。

「一途な恋」は、大切な人への想いがストレートに書かれた作品ですね。どうしてこの曲が30周年記念曲に選ばれたのでしょうか?

西尾 こういう曲を歌いたいと思ったきっかけは、テレサ・テンさんです。私はものまねを25年やっていますが、“そういえば、テレサ・テンさんのものまねをやっている人っていないな”と気づいたんです。せっかくだからテレサ・テンさんの歌をものまねのレパートリーに1曲入れたいなと思って、カラオケボックスにこもっていろいろ歌っているうちに、“あれ?なんかいけるかも”みたいな感覚があって。テレサ・テンさんの歌世界って、すごくストレート。“西尾夕紀、芸能生活30年でございます”と和服でドーンと演歌を歌うより、30周年記念だからこそ衣装もカジュアルにして、軽いタッチの歌謡曲でチャレンジしてみようということになりました。

これまでさまざまな曲を歌ってこられた夕紀さんですが、バラード調の歌謡ポップスというのはあまりなかったですね。

西尾 30周年の節目だからこそ、作曲は同郷の大先輩でもある吉幾三さんにお願いしました。書いていただけて、すごくうれしかったです! でも吉さんが歌うデモテープをいただいたときは、“おっと、すごい演歌だぞ”というのが第一印象だったんですよ。私の思いはテレサ・テンさんなので、この雰囲気をどのように変えて歌おうかというところが、私にとっては大きな課題でしたね。譜面どおりに歌うにしても、何通りも歌い方がある。ディレクターさんと相談しながら、個性はあっても、あまり演歌っぽくならない歌い方でレコーディングしました。歌詞もストレートですが、歌い方もストレートに、素直な気持ちで歌うよう心がけています。

ストレートに歌おうとしても、意外と細かいところが難しそうだなと感じられるのですが…。

西尾 じつは素直に歌えそうで歌えない吉さん節の“トラップ”がところどころに入っていまして(笑)、そこはいろいろ考えましたね。あまりクセのない歌い方をしてしまうと、他の歌い手さんが歌っても一緒ではないかと思いますし…。ずっと“西尾夕紀の歌は難しい”と言われてきたので、その“難しさ”とはなんだろうとすごく考えてしまいました。もし、これを大月みやこさんが歌うとしたら?ドリカムの吉田さんだったら?MISIAさんだったらどう歌う?と、いろいろシミュレーションしてみたり。私はいままでいろいろな歌い方で、いろいろな歌を届けてきた。だからストレートに歌うことが逆に難しくて、ちょっと物足りなさを感じるくらいなんです。でもこの曲は、あえてそのくらいに歌ったほうが伝わるのかなと思っています。

歌詞に“メールやLINE”が出てきて驚きましたが、新しいですね!  あらゆる世代に響く曲だと思います。

西尾 私もまさか鮫島先生から、メールやLINEの歌詞がくるとは思いませんでした(笑)。現代の感覚に合わせて書いてくださったんですね。

息切れ するような 石段仰ぐ
ひとつ ひとつに 願いを込めて
(「一途な恋」歌詞より))

鮫島先生ご自身は、”この歌詞が好きなんだよね”とおっしゃっていました。ここは人生にたとえてあって、若いころはトントン登れた石段も、年を重ねてくると一段一段がきつくなってくる。それでも一緒に登って見られる景色もあるでしょう。

夕紀さんが好きな箇所はありますか?

一生 後悔を させないからと
そっと 合い鍵 渡されてから
フリガナ みたいに 寄り添ってきた
(「一途な恋」歌詞より))

西尾 私はここの歌詞が一番響きましたね。誰でも書類に漢字で名前を書くときは、上にフリガナも書きます。つねにセット。ここは“おっ、なるほど”と思いましたし、私はこういう歌詞に出合いたかった。ストレートな気持ちで、誰が聞いてもわかりやすい、そして“ずっと一緒に生きていく”という、歌っていて幸せな気持ちになれる歌詞です。

 

“演歌とものまねの二刀流”で頑張ります!

「とりあえずビール」は、前作「ふるさと哀歌」のカップリングでもありましたね。

西尾 はい。もう一回、乾杯しましょう!ということです。まだまだ乾杯しきれていないよね、と(笑)。前作のころは、お酒を飲むこと自体が悪いことみたいな時期もありました。先日、三重県の長島温泉というスパリゾートで10日間ほど歌ってきたんですけれど、エンディングは「皆さんで、『とりあえずビール』でカンパ~イ!」と盛り上がりました。お風呂上りの皆さんも、「カンパ~イ」「カンパ~イ」とビールを手に取ってくださって。やっぱりこの歌は、私にとって大事な歌、絶対に必要な歌だなと思いました。これからの季節は、ビアガーデンなんかでも歌う機会があったらいいなと思います。

もう一曲の「「鰻師の蒲焼」も夕紀さんの歌声が勢いのある一曲ですね!

西尾 山田水産さんの「鰻師の蒲焼」。これもまた違った雰囲気の曲なので、CDを買ってくださった方にすごくお得な気分になっていただけると思います!

この曲を聴いて、うなぎを安心安全の無投薬で育てていることや、無添加無着色のタレに4度もくぐらせて焼いていることを初めて知りました。うなぎの養殖にかける心意気が詰まっていますね。

西尾 山田水産さんはうなぎの養殖日本一。稚魚から大切に育てているんですよ。ハンパない広さの養殖場が5カ所くらいあって、私はその養殖場も蒲焼の工場も見学に行きました。「うなぎの駅」といううなぎ専門のレストランもあって、おみやげも売っています。「鰻師の蒲焼」は昨年の夏にリリースされた曲ですが、配信のみだったんですね。きちんとCDとして残しましょうということで、今回カップリングとして収録しました。もともとは男性が歌われていたので、“うまいぜー”という男っぽい歌。山田水産の蒲焼はオーガニックで体にいい、しかもおいしいという説得力がすごい曲ですよね。スーパーの鰻コーナーで流していただけたらいいな〜。

ありがとうございました。最後にカラフル読者の皆さんにメッセージをお願いします。

西尾 今年、演歌歌手として30周年、ものまね歌手として25周年を迎えることができました。最近は大谷翔平選手が“二刀流”と言われていることもあって、私もステージでは“演歌とものまねの二刀流で頑張っています”と言わせていただいています(笑)。30周年記念として、吉幾三さんに書いていただいた「一途な恋」は、出合うべくして出合った曲。聴いた皆さんが幸せになっていただけるよう、とにかくストレートな思いで歌を届けていけたらなと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします!

【PROFILE】西尾夕紀(にしおゆき) 7月24日、青森県弘前市出身。演歌好きの父親の影響で、3歳からカラオケを歌い始める。1993年「海峡恋歌」でデビュー。翌年、『第36回 輝く!日本レコード大賞』最優秀新人賞、『第27回 全日本有線放送大賞』新人賞をはじめ、各音楽新人賞を多数受賞した。1995年「ヤンザラエ」が20万枚を超える大ヒット。2008年、テレビアニメ『ヤッターマン』の主題歌を担当するなど活躍の幅を広げ、ものまねのレパートリーも多数。日本テレビ『ものまねグランプリ』にもレギュラー出演中で、何度もチャンピオンを獲得している。

 

 

NEW RELEASE!!

2023年6月14日発売
西尾夕紀「一途な恋」

「一途な恋」
作詞:鮫島琉星 作曲:吉幾三 編曲:猪股義周
c/w「とりあえずビール~I feel happy with a Beer~」
作詞:鮫島琉星 作曲:前田克樹 編曲:前田克樹
c/w「鰻師の蒲焼」
作詞:山田信太郎 作曲:大久保貴浩
日本コロムビア COCA-18130 1,500円(税込)
音楽配信はこちら!!

 

CHECK!!

西尾夕紀日本コロムビアオフィシャルサイト
西尾夕紀オフィシャルブログ
西尾夕紀公式Twitter
西尾夕紀Instagram
西尾夕紀公式YouTubeチャンネル

 

(取材・文/夏見幸恵)

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