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【Colorful Interview】大石まどか 再びめぐり会った二人が咲かせる、名もなき恋の花〜新曲「ナミダワスレ」〜

大石まどかが11月30日、新曲「ナミダワスレ」をリリースする。作詞は大石の作品では初めて松井五郎氏を起用し、等身大の女性の前向きな恋愛を描いた作品となった。作曲は、前々作「京都みれん」(「曼珠沙華が咲いた」と両A面)、前作「茜の炎」に続いて幸耕平氏が手がけており、これら3曲をカップリングとして収録している。全4曲すべてがA面曲、まったく違った曲調でまったく違う主人公の恋愛を歌っている。大石まどかの30周年イヤーの締めくくりにふさわしい1枚だ。

 

“もう恋はしなくてもいい”と思っていたけれど…「ナミダワスレ」

 

昨年デビュー30周年を迎えられました。遅くなりましたが、改めておめでとうございます!

大石 ありがとうございます。昨年はコロナ禍で大変な状況だったので、あまりお祝いムードでもなかったじゃないですか。気がついたら30周年が終わっていて、31年目に入っていました。でも私の中では、 “周年”はひとつの通過点なので、特別に「30周年だから…」という思いは、あまりなかったですね。今年のほうが、だいぶ規制が緩和されてお仕事もやりやすくなったし、昨年よりも前向きな気持ちです。

新曲の「ナミダワスレ」の作曲は前作「茜の炎」、前々作の「曼珠沙華が咲いた」「京都みれん」に続き、幸耕平先生ですね。

大石 そうなんです。前作、前々作も幸先生からすごくいい作品を作っていただいていたんですよね。それなのにコロナ禍で、お客様の前で歌う機会がほとんどない“かわいそうな曲たち”になってしまっていたので、今回のカップリングに「京都みれん」「曼珠沙華が咲いた」「茜の炎」も全部入れました。4曲ともまったくタイプの違う歌ですから、皆さんに楽しんで聴いていただけると思います。

「ナミダワスレ」は、たしかに前作までとは違ったタイプの曲ですね。

大石 新曲を作るにあたって、幸先生から「どんな歌を歌いたい?」と聞かれて、「イントロが派手な曲。聴いている人が驚くくらい派手なイントロで、サビで歌い始める曲がいいです」とお伝えしました。サビで歌い始める曲がいままでなかったんですよ。これまでしっとり系が続いたので、勢いとテンポのある曲をとお願いして、この曲が出来上がりました。作詞は、松井五郎先生に今回初めて書いていただいて。もともとタイトルは漢字表記でしたが、歌入れのときに松井先生が「カタカナにした方がインパクトがあるんじゃないか」とおっしゃって、全部カタカナになりました。昔の彼としばらく経ってから再会して、また付き合うことになったという復縁の歌です。

 

涙を忘れていいの
ここからまたふたり
離れていたさみしさに
咲いた花を枯らさないで
(「ナミダワスレ」歌詞より)

 

もう一度幸せを信じようという女性の気持ちに共感が持てます。詞の内容についても、大石さんより何かリクエストされたのでしょうか。

大石 詞については、私からはまったくリクエストはしていません。これは曲が先にできていましたので、幸先生が「こういうイメージで」ということを松井先生にお伝えしたのではないかなと思います。きっと幸先生の中で、私のイメージはこういう女性なんじゃないかな。先生とお話をしていて「いくつになっても恋愛をしていないとダメだよ」と言われることがあるんですけれど、私は「そういうのは面倒くさいから、もういらないんじゃないの?犬がいればいいのよ」なんて言っちゃう(笑)。だから先生の願望として、こういう大人の恋愛事情を書いた歌を私にくださったのだと思います。

大石さんご自身のお気に入りのフレーズはありますか?

大石 気に入っているところは、二番の ”誰にも頼らないで 生きる道もある”というところです。じつは前作の「茜の炎」にも似たフレーズがあるんです。

 一人で生きてゆく そう決めたはずなのに
(「茜の炎」歌詞より)

きっと私から、「別にひとりでもいいや」という言葉が、つねに出ているのでしょうね。私だけではないと思いますが、一心不乱に仕事を頑張ってきて「あ、私はひとりなんだな」ということにふっと気がつくことがある。だからと言って、頼れるような男性が見つかるわけもなく…。幸先生は、私が「面倒くさいじゃん」と言っているのを聞いて、「そうじゃないんだよ。いいひとを見つけてよ」と思っていらしたのでしょうね。私にいい出会いをしてほしいのだなと気づいたら、このフレーズが胸にぐっときました。

 

年を重ねるごとに“わかる”ということが増えてきた。等身大の私が歌える歌

 

「茜の炎」も“いまさら恋なんていらないと思っていた”のに、炎のような恋が訪れたという曲ですね。

大石 はい。「茜の炎」は、純粋な大人の恋愛の歌である“純恋歌”で、「ナミダワスレ」は復縁の歌だから主人公の気持ちは全然違いますけどね。タイトルは「茜の炎」ではありますが、燃え上がるようなすごい恋愛をしているという感じではない。だいぶ大人になって、久しぶりに恋をすることですごく高揚している気持ちの表現が“茜色”かな。「ナミダワスレ」は、ひとりでも生きていけるけど、そばにパートナーがいてくれたらいいなと思っていたときに、昔付き合っていた彼と再会した。こちらも燃えるような恋ではないけれど、この人と年を重ねていくのもいいかなというような落ち着いた恋ですね。内容は違いますが、どちらも私くらいの年代の女性が主人公です。

そして、「京都みれん」と「曼珠沙華が咲いた」も大人の女性が主人公ですが、また違った恋愛が歌われていますね。


大石
 「京都みれん」は別れた男性を想う歌ですが、男性目線の歌詞になっています。女性は別れた後も、ずっと長く想い続けてくれているはずだというところが…(笑)。女性の先生が書く詞と、男性の先生が女性の気持ちを書いた詞では、表現が全然違いますね。「曼珠沙華が咲いた」に登場する彼は、めちゃくちゃひどい。「いやな男だな」と思いながら歌っています(笑)。いやな男ほど、女性は惹かれてしまうのでしょうね。私も若いころは、ダメな人だとわかっていても捨てられないようなことがあった…かもしれないけれど、いまはダメなヤツはダメ! でも好きになっちゃったらどうしようもないので、こういう男に出会わないようにするしかない。それにしても、ここまでひどい男の人なんて見たことないです。ぜひ皆さんも聴いて確かめてみてください(笑)。

いろいろな曲、大石さんの歌声を楽しめる豪華なミニアルバムみたいですね。最後に、カラフルの読者やファンの皆さんにメッセージをお願いします。

大石 今回「ナミダワスレ」の発売を記念したカラオケ大会が開催されますので、ぜひ参加していただけたらと思います。「ナミダワスレ」「茜の炎」「京都みれん」「曼珠沙華が咲いた」、この4曲の中からどれかを歌った音源を送っていただいて、審査を通過した方は来年の6月10日に決勝大会へ。「京都みれん」は完全に演歌だし、「茜の炎」はちょっとジャズっぽい歌謡曲。「ナミダワスレ」はポップス寄りの演歌、「曼珠沙華が咲いた」は定番の歌謡曲というふうに、それぞれタイプが違うので、自分に合った曲を選んでいただけるのではと思います。詳しい応募要綱は、CDに封入されていますので、ぜひCDを買って応募してくださいね。

 

【PROFILE】大石まどか(おおいしまどか) 1972年9月8日、北海道出身。1992年「恋のしのび雨」でデビュー。第25回 日本有線大賞 新人賞など数々の賞を受賞。2000年「春遠からじ」で、第33回日本作詩対象優秀作品賞受賞。2002年に日本コロムビアに移籍し「深い川」を発売。「大石円」から「大石まどか」に改名した。2007年、故郷の函館市より「はこだて観光大使」に任命される。2020年、日本作曲家協会音楽祭特別奨励賞受賞。2021年にデビュー30周年を迎えた。趣味はネイルアート、ゴルフ、犬の散歩。特技はNDLSスタンダード2級、ラテン1級。

 

🌈アフタートーク🌈

まどかさん、ネイルがゴージャスで素敵ですね♡

大石 コロナ禍で、ネイリストさんにお願いできなくなったので自分でやるようになりました。爪がボロボロだと、心もボロボロになってくるような気がするんですよね。長年、ネイリストさんのやることを見ていたから、自分でやろうと思ったらできました!
ネイルサロンに行き始めたのは、25~6年前になるかな。そのころはジェルネイル(※1)じゃなくてスカルプ(※2)、あとはポリッシュ(※3)でしたね。ジェルネイルは、東京にまだ2軒しかサロンがなかったころ、そのうちの1軒に行っていました。“このデザインはどうやって塗っているのか”なんて、ネイルの動画を気がつくと2時間くらい観ていたりします(笑)。自宅にはネイルサロンじゃないかというくらい、たくさんのカラーがずらりとそろっていますよ! これはマグネットネイル(※4)です。皆さんも挑戦してみては? ハマっちゃうかも?

※1 ジェルネイル : ゲル状の樹脂を塗った、ぷっくりツヤっとした質感のネイル
※2 スカルプ : 付け爪の一種。自爪の上に、アクリル樹脂などをって爪を長くしたりする
※3 ポリッシュ : いわゆる普通のマニキュア
※4 マグネットネイル : 鉄粉入りのジェルを塗った後、磁石を近づけて幻想的な模様を描くネイル

 

(取材・文/夏見幸恵)


NEW RELEASE!!

2022年11月30日発売
大石まどか「ナミダワスレ」

「ナミダワスレ
作詞:松井五郎 作曲:幸耕平 編曲:坂本昌之
c/w「茜の炎」
作詞:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:坂本昌之
c/w「京都みれん」
作詞:喜多條 忠 作曲:幸耕平 編曲:南郷達也
c/w「曼珠沙華が咲いた」
作詞:岡田冨美子 作曲:幸耕介 編曲:坂本昌之
日本コロムビア COCA-18049 1,500円(税込)

 

CHECK!!

大石まどか日本コロムビアオフィシャルサイト
大石まどかオフィシャルブログ
大石まどか公式Twitter
大石まどかInstagram
大石まどか公式YouTubeチャンネル

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