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【COLORful Interview】小山雄大 「じゃがいものように、皆さんに愛される演歌歌手に」

昨年末、『第66回 輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞した小山雄大が3月5日、待望のセカンドシングル「じゃがいもの花」を発売する。“全国民の孫”としてデビューした小山が“全国民の息子”へとひと回り大きく成長。望郷の念と母への恩返しを誓う作品を、温かく力強い声で歌い上げている。奥尻島観光大使、江差観光ふるさと大使に任命されるなど活躍の場を広げている小山。念願のデビューから一年を経た現在の心境と、恩師やファンへ対する感謝の気持ちを、素直な言葉で話してくれた。

 

曲名を聞いて驚いた「じゃがいもの花」。スッと入り込める等身大の歌

デビューされて、もうすぐ一年になりますね。昨年は日本レコード大賞新人賞受賞、おめでとうございます!

小山 デビューすることは物心がついたころからの夢でしたので、それが叶ったことがすごくうれしかったです。これまで応援してくれた方々に、これから恩返ししていかないといけないなと思いました。年末の新人賞はすごく緊張して、リハーサルからもうガッチガチでした。本番の直前は、舞台袖でブルブル震えていたくらいです。ステージでは一年間のことが走馬灯のようにわーっと胸に迫って、泣きそうになりました。そこをグッとこらえて、力いっぱい歌わせていただきました。松前ひろ子先生や三山ひろし先輩、事務所やキングレコードの皆さんにたくさんご指導いただいて歩んできた一年間だったので、感謝の気持ちがあふれて、歌い終えて袖に入った瞬間に泣いてしまいました。

たくさんの方々への恩返しをとのことですが、新曲「じゃがいもの花」の歌詞にも”恩返し”は出てきますね。

小山 そうなんです。デビュー曲「道南恋しや」は“全国民の孫”として歌わせていただきましたが、それからちょっと成長して息子になりました(笑)。今回は“母”をテーマに、じゃがいもの花の花言葉である“思いやり”“深情け”“恩返し”がキーワードとして入っています。全国のお母さん方へのメッセージソングになるといいなと思います。松前先生から「次回作が決まったよ。『じゃがいもの花』」と聞いたときは、びっくりして「『じゃがいもの花』ですか?」と聞き返しちゃいました。どういう歌だろうと思って詞を読んでみたら、スッと入り込んで歌える等身大の歌でした。早く皆さんにお届けしたいですね。

もともと弦先生から、「じゃがいものような男だ」と言われていたそうですね。

小山 北海道といえばじゃがいもなので、僕のことを“じゃがいもくん”と呼んでいたみたいですね。まったく知らなかったです、そんなこと(笑)。たしかにデビュー前、さわだすずこ先生と初めてお会いしたときに、弦先生が「この子じゃがいもみたいでしょう」と言っているのを、ちらっと耳にしました。僕の本名が“祐輝”だから、お会いすると「ゆうき、ゆうき」と呼ばれてたのに、裏では”じゃがいもくん”だったということで衝撃でした(笑)。でもニックネームで呼んでいただけたことが、すごくうれしかったです。さわだ先生も、小山雄大の曲を書こうと思ったときに“じゃがいも”、そして“お母さん”というワードがすぐに思い浮かんだとおっしゃっていました。

歌詞の中で、ご自身の気持ちと重なるのはどこでしょうか?

小山 初めて読んだときから、いいなと思っていたのは3番です。弦先生にもレッスンの前に、ここの詞が大好きですと言いました。

母ちゃんの 涙を笑顔に 変えてやる
「花言葉は 恩返し…」
見せたい俺の 晴れ姿
(「じゃがいもの花」より)

さわだ先生にもお伝えしたら、「そうでしょう。ここは、私も大好き。雄大くんのことを思って書いたんだよ」とおっしゃってくださいました。

 

三山ひろし先輩の背中を追いかけて…歌以外のことも極めていきたい

同じ事務所には演歌界の先輩、三山ひろしさんがいらっしゃいます。三山さんの背中を見て学ばれたことはありますか?

小山 歌に対する姿勢はもちろん、お客様に対するファンサービスの素晴らしさです。だけど、三山先輩を間近で見ていて一番すごいなと思ったのは、5分でも時間があればギターやドラムの練習をされている。本当にお忙しい中、時間を見つけては、新しいことを勉強されている姿を見て、自分も見習わないといけないなと思いました。僕自身も好きになったらのめり込むタイプです。たとえばマジックも、小学校のときにクラスで流行って、友だちに習ったのがきっかけで、最初は遊びで始めたものだったんですよ。

そのマジックで先日、日本マジックファンデーションのTHE JAPAN CUP 2025で、著述放送文化賞を受賞されましたね。どうやって練習されたのですか?

小山 小学生のころは一カ月ぐらいで飽きてしまって、トランプは家の片隅に眠っていました。高校1年生の年末に大掃除したとき、そのトランプが出てきて、触った瞬間にこれだ!と思いました。それからはもう、朝から晩までずっとトランプ触っていましたね。僕は手先が不器用で、最初はトランプを混ぜられなかったので混ぜる練習、一枚ずつ配る練習から始めました。独学で本やDVDを見て、試行錯誤をしながら勉強してきました。最近はステージの上でも見ていただけるような、トランプ以外のマジックもやりたいと思って、リングの勉強をしているんですよ。え、鳩ですか? 僕は鳥が苦手で触れないので、鳩は出せないと思います(笑)。三山先輩が歌とけん玉をやられているように、小山雄大は歌とマジックと言われるように、歌以外のことも極めていきたいです。

お休みの日は何をして過ごしていますか?

小山 最近の休日の楽しみは、銭湯ですね。自分の部屋では、お風呂にお湯を張らず、シャワーだけということが多くて。昨年11月に気になっていた近所の銭湯に行ってみたんです。“あ~、銭湯っていいな”とあらためて思いまして。スーパー銭湯じゃなくて昔ながらの銭湯で、行きつけがいくつかあります。東京に来るまでサウナは入ったことなかったのですが、入るようになりました。だけど、いまだに水風呂は苦手で、あんまり入れません。お仕事で地方に行ったときも、ホテルに大浴場がついていたら夜と朝の2回は必ず行きます。どんなに夜遅くなっても必ず入っていますね。お風呂大好きです!

ありがとうございました。最後に、今年の目標などをお聞かせください。

小山 「じゃがいもの花」の発売日、3月5日はちょうど僕の誕生日で22歳になります。この曲をひとりでも多くの皆さんに聴いていただいて、かわいがっていただけるように歌っていきたいと思っております。今年は単独公演やコンサートができたらうれしいです。これから松前先生や三山先輩に一歩ずつでも近づいていけるよう、もっと頑張っていきたいと思います。じゃがいもは、昔から皆さんに愛されてきた食材です。僕もじゃがいものように、皆さんに愛される演歌歌手になりたいです。

【PROFILE】小山雄大(こやまゆうだい) 2003年3月5日、北海道札幌市出身。2歳ごろテレビで氷川きよしを見て歌い始める。4歳で民謡を習い、小2から三味線を弾き始めた。全国の民謡大会で数多くの受賞歴を誇る。2014年「THEカラオケバトル」(テレビ東京)などテレビ出演多数、2016年「NHKのど自慢」でグランドチャンピオンに輝く。2018年に上京し、弦哲也氏に師事。2024年「道南恋しや」でデビュー、第66回日本レコード大賞・新人賞を受賞。奥尻島観光大使、江差観光コンベンション協会・ふるさと大使。特技はマジック

(取材・文/夏見幸恵)

 

NEW RELEASE!!

2025年3月5日発売
小山雄大「じゃがいもの花」

「じゃがいもの花」
作詞:さわだすずこ 作曲:弦哲也 編曲:猪股義周
c/w「沖の島遥か」
作詞:紺野あずさ 作曲:弦哲也 編曲:猪股義周
キングレコード KICM-31164 1,500円(税込)

 

CHECK!!

小山雄大キングレコードアーティストページ
小山雄大オフィシャルサイト
小山雄大公式X
小山雄大Instagram

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