【Colorful Interview】三山ひろし「15年分の“ありがとう”の気持ちをお返ししたい」
三山ひろしが2023年1月11日、デビュー15周年を飾る新曲第一弾「どんこ坂」をリリースする。タイトルは、“どっこいしょ”や“鈍行列車”からイメージした想像上の坂の名前。世の中どんなつらいことがあっても、“あなたと一緒なら幸せになれる”という前向きな心情を歌った、三山にとって二作目となる夫婦歌だ。カップリングの「みちのく港町」は、東北の港町まで別れた恋人を訪ねて来た男の物語。『第73回 NHK紅白歌合戦』に8年連続8回目の出場が決まった三山に、新曲に懸ける思いや紅白出場へ向けての意気込みを聞いた。
2022年も紅白出場!皆様のおかげです。ありがとうございます!
元気を届ける温もりの声、“ビタミンボイス”の三山ひろしが、2015年の初出場から8年連続となる紅白歌合戦の出場を決めた。2022年も、栄えあるステージで締めくくることになる。
「8年連続で8回目というのは、僕の歌謡人生15年の半分が紅白とともにあったということですから、ありがたいなと思います。ここまで長く応援してくださるのは容易なことではなかっただろうと思います。ファンの皆様あってのものですね。お互いに年を重ねながら一緒に歩んで来てくださったファンの皆さんに、今年の成果をまたひとつお見せできることが何よりもうれしいです。本当にどうもありがとうございました」
近年は音楽が多様化しており、新しいジャンルの曲で紅白に出場する歌手が増えてきている。それにともなって演歌歌手の出場枠が少なくなったにもかかわらず、8年連続で出場している三山。紅白の常連と言っていいだろう。ところが、三山本人は「今年の出場は間違いないと思えたことが、これまで一度もなかった」と話す。
「一年一年が勝負。今年はどうなるかわからないという思いで毎年毎年やっています。ですから、紅白に出場させていただけることは“賜り物”のようですね」
特技のけん玉を紅白で初披露したのは2回目の出場のとき。NHKの担当者から「得意なことは何かありますか」と聞かれて「けん玉をやっています」と答えたことがきっかけだった。3回目からは「けん玉ギネス記録」に挑戦しており、ギネスの記録も2年連続で更新中だ。
「僕としては、どうしても自分のオリジナル曲を歌いたいですね。1年間応援していただいた曲を、今年の終わりに大きな舞台に上げてほしいという思いがあります」
今年はどうするのかはまだ未定。まだ何を歌うかも決まっていないという(※インタビューをした時点では未定だったが、今年も新曲「夢追い人」&けん玉で3年連続ギネス世界記録挑戦が決まった)。
▶︎見どころ満載! 三山ひろしが中野サンプラザで「三山ひろしリサイタル2022~歌う門には夢来たる!~」を開催
「どんこ坂」は、僕にとっては二作目となる幸せな夫婦歌です
2009年に「人恋酒場」でCDデビューした三山も、2023年はデビュー15周年を迎える。1月11日に15周年の新曲第一弾として発売される「どんこ坂」は、三山にとって二作目となる夫婦歌だ。好き合って一緒になった二人を歌った夫婦歌「花恋歌~はなれんか~」(2021年1月発売)よりもさらに深い、二人で人生の坂を上っていく様子が描かれている。作詞のさいとう大三氏からは、「言葉をしっかりと伝えて」「サビに行くところは言葉をきれいに切って、流して歌わないように」とアドバイスを受けたそうだ。
「今回も弦哲也先生に作曲していただきましたが、弦先生からいただくデモテープは、ギターも歌声も、毎回めちゃくちゃクオリティーが高いんです。“これを越えて来いよ、宿題だぞ”と言われているようで、非常に苦しいですね(笑)。僕自身がこう歌いたいと思うような感じが、すでにすべて体現されていて、“もうこれでいいんじゃないか”というくらい出来上がっているんですよ。だけど、それを越えないと自分の歌にならないわけですから、“まいったな、どうしようかな”と、いつも思います」
作詞家、作曲家、ディレクター、三山自身の全員が納得のいく作品
「今回は坂の先の明るい景色や希望が見える雰囲気で、力強く歌い上げているところもありますが、女唄ですからあまり猛々しくならないようにしました。レコーディングでは、女性の優しさや温かみを入れて、色気や艶を出して歌ってみようかなと。弦先生のデモより、さらに女性っぽく寄り添ってる雰囲気で歌ったテイクが採用されたので、良かったと思いました。弦先生からご指導いただいたのは“よいしょとこらしょでどんこ坂”のところ。最初の“よいしょ”は力強く、次の“こらしょ”は哀愁を込めながら少し弱めに、そして“どんこ坂”で大きく歌うというメリハリの付けかたを教えていただきました。僕が歌いたかったように、そして弦先生の要望もプラスして歌えたので、良い仕上がりになったなと思います」
デビュー15周年を迎えるにあたり、皆様にあらためて感謝を!
節目の年というものは、“自分の成長を見てもらえる年だと思う”と三山は言う。これまでの積み重ね、培ってきたものをしっかりと感じていただけるような15周年イヤーにしたいと意気込む。
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「まずは、デビューしてまだヨチヨチ歩きだった三山ひろしを15歳になるまで応援してくださったファンの皆さんに感謝を伝えたいです。限られた命の時間を僕のために使い、一緒に歩んでくださったということですから、15年分の“ありがとう”の気持ちをお返ししたいですね。ここで終わりではありませんので、16年目に向けてさらに進化を遂げているところも見ていただいて、“よし、これからも応援しよう”と期待していただけるようにしたいと思っています。来年もよろしくお願いします!」
三山さん、まだまだチャレンジしたいことがこんなにあるんですね!
三山 そうなんですよ…(笑)。まずは……
①真打・立川志の春師匠に落語を学び、落語家”三山とさ春”としても活動させていただいていますが、これからも古典落語を、毎年ひとつずつ覚えていきたいです。落語は見せ方とか抑揚など歌の道に通ずるところがあるんですよね。師匠に「歌い手だから間の取り方がとてもいいですね」とほめていただいたので、その強みを生かしたいなと思います。
②ドローンオペレーター2級と、無線の免許も取りたいです。そうするとFPVモード(※)でドローンを飛ばすことができるようになるんですよ。
何ごとも深めていこうとすると、どうしても時間が必要になります。ヒマを作るのがイヤなので、すき間の時間になにが出来るか、いつも考えてしまう性分なんですよね。1日の計画を立てて、ぜんぶのタスクが終了すると、その日の夜は気持ちよく寝られます。これからもいろいろと挑戦していきたいと思いますので、皆さんに楽しんでいただけたらうれしいですね!
※FPV:“First Person View(一人称視点)。ドローンから見た空からの景色を見ることができる。
(取材・文/夏見幸恵)
NEW RELEASE!!
2023年1月11日発売
三山ひろし「どんこ坂」
「どんこ坂」
作詞:さいとう大三 作曲:弦哲也 編曲:伊戸のりお
c/w「みちのく港町」
作詞:さいとう大三 作曲:弦哲也 編曲:伊戸のりお
日本クラウン CRCN-8532 1,400円(税込)
INFORMATION
三山が出演する『第73回 NHK 紅白歌合戦』は、12月31日(大みそか)の19時20分より総合テレビとBS4K、BS8K、ラジオ第1で放送される。
また、2023年は続々とスペシャルなイベントも行われていく予定で、1月18日~19日には「15周年記念企画 第1弾 ~三山ホテルへようこそ~」を開催。演歌の聖地・浅草の浅草ビューホテルで三山が支配人を務めお客様をおもてなしする。詳細は、こちらよりチェック!
CHECK!!
2022年9月7日発売
三山ひろし『こころの歌2~三山ひろし叙情歌を唄う~』
【収録曲】
M1 みかんの花咲く丘
M2 この道
M3 花は咲く
M4 千曲川
M5 精霊流し
M6 琵琶湖周航の歌
M7 童神~ヤマトグチ~
M8 北上夜曲
M9 ちいさい秋みつけた
M10 月の沙漠
M11 里の秋
M12 朧月夜
M13 夜明けのうた
M14 荒城の月
M15 なごり雪
M16 四季の歌
日本クラウン CRCN-41415 2,800円(税込)
2022年6月8日発売
三山ひろし「夢追い人」
「夢追い人」
作詞・作曲:原譲二 編曲:遠山敦
c/w「茜雲」
作詞:菅麻貴子 作曲:原譲二 編曲:遠山敦
日本クラウン CRCN-8495 1,350円(税込)
2022年1月26日発売
三山ひろし「花恋歌〜はなれんか〜」
「花恋歌〜はなれんか〜」
作詞:かず翼 作曲:弦哲也 編曲:伊戸のりお
c/w「海峡の雨」
作詞:かず翼 作曲:弦哲也 編曲:伊戸のりお
日本クラウン CRCN-8452 1,350円(税込)
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三山ひろしInstagram
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