【マキノ情報局】File.4 努力家で自然体な山口ひろみさんの素顔について調査せよ
皆さんこんにちは!牧野尚之です。ステージ司会者として、これまで長く歌謡界でたくさんのアーティストの皆さん方とご一緒させていただいてきました私ですが、このたびカラフルで連載をさせていただくことになりました。その名も「マキノ情報局」。飛び込んできたトクダネをアーティストの皆さんのもとへ自ら調査しにまいります!
今回は、北島ファミリーの末娘・山口ひろみさんの調査報告書をお届けします!
被災地の皆さんのお役に立ちたい。それが私の原点
マキノ 山口さん、こんにちは。今日はお会いできることをとても楽しみにしてきました。さっそくですが、ご結婚おめでとうございます! 歌手のほかに奥様という肩書きがもうひとつ増えられました。いかがですか?
山口 ありがとうございます! いま……奥様が予想以上に大変で(笑)。世の中の主婦の皆さんに対する尊敬の念が改めて強くなりましたね。
マキノ 休む時間はあるんですか。
山口 そうですね、睡眠時間は減っているんですけれど、健康になりました。主人が福祉関係なので朝早いんですね。だから朝5時に起きてお弁当を作っているのですが、主人の健康管理をしているつもりが自分の健康管理にもなっている感じです。
マキノ 今回は山口さんの情報をいろいろGETしてきましたので、さっそくお聞きしていきたいと思います。歌手、奥様とそれだけでも大変なのにコツコツ勉強を続けられて、さまざまな資格をお持ちなんですね。
山口 いえいえ……暇なんです(笑)。
マキノ 僕がいちばん興味を持ったのはメンタル心理カウンセラーなんですが、この資格を取得されたきっかけは?
山口 じつは2011年の東日本大震災の前の年に「三陸風みなと」という曲をいただいたご縁で、2017年から宮城県・女川町の観光大使をさせていただいているんですね。震災の年に避難所に物資を届けにうかがったとき、アロマハンドマッサージをされている方や、さまざまなかたちでボランティアをされている方がいらっしゃって、その姿を拝見していろいろなことを感じたんです。
マキノ 震災後も何度も訪問されているそうですね。
山口 はい。どんなことでも何かお役に立ちたいと思ってアロマの勉強をしたり、最終的に防災士も取ったんですけれど防災士の勉強をする中でやはりメンタルも大事だし、コロナ禍で病んでしまう方も多いと聞いたのでカウンセラーの勉強もしてみようと思いました。
マキノ そうでしたか。すべてつながっているんですね。
山口 そうなんです。そこが資格などの勉強を始めるきっかけ、私の原点になっています。
マキノ 被災地の皆さんに寄り添いたいという気持ちから防災士の資格を取得されて。現在、全国で防災士は21万人。とても少ないんですね。
山口 資格は2日間の講習で取れるんですけれど、学べば学ぶほど奥が深くてさまざまな問題点もわかってくるしうかつに「取ってください」と言えないところもあるんです。でもそんなに難しく考えずに、防災の知識を持っていると何かのときに自分の身や周りの人たちを守ることができますし、防災士も人数は多い方がいいと思います。
マキノ なるほど。これからの時代、防災士やカウンセラーなどつとに必要になってくるかもしれませんね。
山口 本当にそうかもしれません。女川町がきっかけで防災士の資格を取って、その勉強をしている中で最終的に何が大事かというとやはりメンタルケアだという結論をある先生がおっしゃって、気にはなっていたんです。けれど、私には無理だろうと思っていました。そんなときにコロナ禍になって、コロナ鬱になった友人もいて……。でも話しを聞いてあげることしかできないんですよね。それはとても大事なことなんですけれど、その聞き方もどうしたらいいのか。私も逆に悩んでしまって、それで心理学を学ぼうと思ったんです。
マキノ 人間対人間ですものね。
山口 はい。意外とよかれと思ってしていることが間違っていたことも多くて。カウンセリングをする上で自分が引き込まれてはいけないので、自分にとっても勉強になりましたしとても新鮮でした。
ふだんはすっぴんにジャージ。歌手と気づかれません(笑)
マキノ こういった資格をたくさん取得され、いまも勉強されていることは北島御大はご存知なんですか?
山口 そういえばあまり話さないですね。私、いまはコロナ禍で動けない方が多いので、歌は別として何か皆さんのお役に立てる動画を、ということでインスタグラムで健康に関する動画を発信しているんです。その知識から、ちょっとした時に師匠に「このツボ押してください」とかあるくらいです(笑)。ちなみにこの動画、観てくれている方の業界率が高いんですよ〜! 先輩方から収録の時などに「ちょっとここ揉んで」とか言われます(笑)。
マキノ いろいろなお話しをうかがってきましたが、本当に勉強家ですね。自分の生き方を考えながらというところが素晴らしい。歌手活動の中でも役立っているんじゃないですか。
山口 そうですね。あと、これは私の持論なんですけれど、どうしても歌だけ、歌手だけとなると視野が狭くなるというか。師匠もずっとおっしゃっているんですけれど「演歌歌手だからといって演歌だけを聴くな。いろいろなものを幅広く知って吸収しろ」と。水を入れる器と一緒で、器が小さければ入るものも小さい。だけど器が大きいと出せるもの、皆さまに提供できるものも大きくなる。人間性は大事だとずっと教えていただいていて、そういう意味でもいろいろなところに目を向けることは私の中ではすごく役に立っているなと思いますね。
マキノ いまはなかなかふれあいができないじゃないですか。その中でオンラインでさまざまな発信をされて、ほかにも積極的にやっていらっしゃることはあるんですか?
山口 結婚して引っ越しをしたのですが、体操教室に通ってご年配の方に体操を教える資格を取りました。
マキノ その時は歌手・山口ひろみではないわけですね。
山口 はい。同じ教室で三カ月一緒に学ぶので言っておかないとと思って、一度だけ教室の皆さんに「私歌手です」と言ったんです。そうしたら、みんな「えー!」とすごい大きな声を出していました(笑)。そしてその中に一条貫太くんのおばさまがいて、「甥っ子も演歌歌手!」って。お互いに「マジですか」みたいな感じで盛り上がりました(笑)。
マキノ おもしろいねぇ(笑)。
山口 これまた先のエピソードもあって、参加されている中で一番ご年配の方で一番驚かれていた方が、なんと私のファンで歌も歌ってくれていたんだけれど、私のことをわからなかったんです。すっぴんで、眉毛も書かずに髪の毛ボサボサでジャージですから(笑)。それはおかしかったですね〜!
マキノ 明るく飾らない山口さん。楽しいお話しは尽きませんね(笑)。
▶︎次のページではデビュー20周年を迎えられた山口さんや新曲「哀愁港町」について調査!
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