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【カラフル現場放浪記】フォレスタに密着! 「古くから歌い継がれる名曲を、ジャンルの垣根を越えて」

心に残る名曲の数々を歌い継ぐ混声コーラスグループ・フォレスタが、今年も新春コンサートを開催した。
2003年、『BS日本・こころの歌』(BS日テレ)のために結成され、同番組のレギュラーを務めて今年で21年目を迎るフォレスタ。男声5名、女声9名のメンバー全員が音楽大学で声楽を基礎から学んでおり、童謡、唱歌、ポップスから歌謡曲、カンツォーネやオペラまで、ジャンルを越えて美しいハーモニーを届け続けている。

 

〈スペシャルレポート〉新春コンサートin八王子 〜フォレスタからの晴れやかな歌のお年玉

幕が上がると、フォレスタのメンバーが華やかな振袖と袴姿でステージに姿を現した。オープニングの「大地讃頌」をのびやかに歌い上げ、「新年おめでとうございます。フォレスタはメンバー一丸となって、より良い音楽作りに努めてまいります。2024年もどうぞよろしくお願いします」。いよいよコンサートが開演した。

日本のお正月と言えば、「一月一日」。会場の誰もが“年のはじめのためしとて”と、一緒に口ずさみたくなってしまう。つづいて、男声フォレスタが「荒城の月」を歌えば、女声フォレスタは「早春賦」を歌うなど、誰もが知っている“日本のこころの歌”を次々に披露し、観客を一気に彩り豊かなフォレスタの歌世界へと誘った。

活動休止中だった中安千晶と上沼純子が今年からステージに復帰。「帰ってまいりました!」とあいさつするひと幕も

音楽の都・オーストリアのウィーンでお正月に演奏される「ラデツキー行進曲」を、ピアニストの石川和男と大杉光恵が連弾し、新年の祝賀ムードをさらに盛り上げた。
また、演奏前には池田史花らが手拍子をレクチャー。“大きな手拍子”、“小さな手拍子”、“手拍子お休み”を習い、観客も楽しそうに手拍子で参加した。

第一部の最後は、“合唱のコーナー”。「冬景色」を観客と一緒に歌いながら、男声フォレスタが会場をラウンドし、ファンとアイコンタクトで交流を楽しむ。コロナが収束してコンサート活動ができるようになってからも、観客が声を出すことはなかなか再開できなかった。メンバーにとってもファンにとっても、心待ちにしていた時間だった。

★★★

第二部は、エレガントなドレスとタキシードに着替えて、新春コンサートでは恒例となっている「美しく青きドナウ」でスタート。つづく昭和歌謡のコーナーでは、1月8日に公表された八代亜紀さんの訃報を受けて、八代さんが昭和52年に大ヒットさせた「愛の終着駅」がプログラムに急きょ追加された。

テレビでは直立不動で歌うことの多いフォレスタだが、粋なムード歌謡の代表曲「東京ナイト・クラブ」や「星空に両手を」ではムーディーに、ときにはコミカルな演技を交えながらファンを楽しませていく。また、ミュージカルの名作『マイ・フェア・レディ』から「踊り明かそう」、ソウルミュージックの大御所であるレイ・チャールズの「愛さずにはいられない」なども披露。フォレスタの真骨頂であるジャンルや曲調の幅広さを十分に感じさせた。

2024年は年明けからつらいニュースが相次いだが、“それぞれの人生を、悔いなく自分らしく生きましょう。フォレスタの歌で少しでも元気になっていただきたい”という思いを込めて、最後に「マイ・ウェイ」でコンサートを締めくくった。その思いに応えるように、拍手はいつまでも鳴り止まなかった。

◾️セットリスト
【第一部】
M1 大地讃頌
M2 一月一日
M3 荒城の月
男声フォレスタ紹介:黒田節(澤田薫)、青葉の笛(横山慎吾)、田原坂(塩入功司)、武田節(竹内直紀)、人を恋うる歌(大野隆)
M4 早春賦
女声フォレスタ紹介:浅草姉妹(小笠原優子、内海万里子)、山のロザリア、黄色いさくらんぼ(吉田明未、三宅里菜、池田史花)、愛するってこわい(財木麗子、吉田和夏)、恋のバカンス(中安千晶、上沼純子)
M5 帰ろかな
M6 ラデツキー行進曲(ピアノ演奏)
M7 冬景色

【第二部】
M8 美しく青きドナウ
M9 陽はまた昇る
M10 春よ、来い
M11 愛のさざなみ
M12 俺はお前に弱いんだ
M13 君こそわが命
M14 東京ナイト・クラブ
M15 星空に両手を
M16 愛のメモリー
M17 踊り明かそう
M18 愛さずにはいられない
M19 マイ・ウェイ

▶︎次ページ〈フォレスタインタビュー〉 全世代が歌える曲を歌い継いでいきたい

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