【マキノ情報局】File.2 北野まち子さんの意外な素顔を調査せよ

2022.03.01Special

「京都が舞台の作品は初めて。うれしかったです」（北野）

マキノ　2月23日に発売となりました新曲「高瀬川慕情」は、京都の高瀬川を舞台にした作品ですね。昔は高瀬舟といって物資を運ぶ流通船があった有名な川です。

北野　はい。鴨川と並行して流れているとてもきれいな川だということは知っているのですが、じつは私はまだ行ったことがないんです……。京都を舞台にした楽曲は、私にとってこの作品が初めてなんですよ。今回歌わせていただけることになってうれしかったですね。ここのところは女性の人生演歌のような作品が多かったんですけれど、今回は久しぶりに悲恋の曲をいただきました。

マキノ　京都とのゆかりもあまりないのかな？

北野　そうなんです。修学旅行とお仕事ではもちろん何度かうかがったことがありますけれど……。この作品と一緒に、今度ゆっくりと行ってみたいなと思っています。

マキノ　初めてこの曲を聴かれた時はいかがでしたか。

北野　編曲は南郷達也先生が手がけてくださったのですが、イントロを聞いただけで”京都にいます！”のような雰囲気に包まれるお箏の音色がとても素敵だなと思いましたね。作曲の岡千秋先生からは、歌う際に「母音を使え」とアドバイスをいただきました。先生は歌の中の母音をものすごく大事にされているので、「なるほど。母音を使うとすんなり歌えるのか」ということを今回もまた学ばせていただきました。

マキノ　北野さんはデビューしたのが1989年で今年33年目。年を重ねてこられて、今どんな思いですか。

北野　33年歌ってきて、コロナ禍になってもう2年になりますけれど、こんなに歌えない時が来るなんて想像もしたことがなくて。今まではお客さまが目の前にいて当たり前でしたが、無観客だったり半分に人数制限をしてのライブだったり、今まで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなってしまったこの状況の中で、お客さまのいるありがたさをこの2年、とても感じています。

マキノ　本当ですよね。同じ舞台人として、私も痛感しています。

北野　「北野さんの歌を聴いて元気をもらったよ」と言っていただけることがとてもうれしかったんです。逆に私のほうが、皆さんから元気や力をいただいていたんですよ。それが今は少ないので、これからすぐに元通りになるというのは難しいですし、今までとは少し違ったステージなどになるとは思いますが、皆さんに元気をいっぱい届けられて、また私も皆さんから元気をいただけるような、気をつけながらも今できる精いっぱいのステージをお届けしていけたらいいなと思っています。

マキノ　今日は楽しいお話しをありがとうございました。最後に、北野さんから素敵な動画メッセージをいただきましたので、ぜひご覧ください！

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マキノ

北野まち子さんが趣味で今マスクケースを作られていると聞き、「読者プレゼントに」とおねだりしてしまいました。快いお返事の翌々日には編集部にさっそく届けてくださいました。ありがとうございました。青森県出身、北の街から来た彼女は歌のなかでさまざまな女性を演じてきました。新曲「高瀬川慕情」の世界にいる主人公は、悲恋に涙する雅な京都の女性です。北野まち子の新境地、歌謡ファンみんながヒットを願っています。