【マキノ情報局】File.12 祝・20周年！北山たけしさんのこだわりすぎる⁈ 私生活を調査せよ

2023.02.22Special

円熟味を増した低音ボイスで歌い上げる記念曲「さすらいの街」

マキノ　さて、改めてたけしさん、デビュー20周年おめでとうございます。いま率直にどんな思いを抱かれていますか？

北山　ありがとうございます。振り返ると、自分ではあっという間でした。そのスピード感というのは。デビューしてから楽しいこともうれしいことも、ときには足踏みしたり悩んだり、ということもありました。好きな歌を歌って、たくさんの皆さんと出会って、「あのころはこうは歌えなかったな」「20年経って声が響くようになって、ちょっとムードのある歌も歌えるようになった」と、自分自身歌に対しての成長や変化もすごく感じながらの20年でした。

マキノ　新曲は20周年記念曲「さすらいの街」。初めて聴いたときはどんな感じでしたか？

北山　昨年の秋くらいから新曲に向けていろいろと皆さんと話し合ってきて、記念曲ということでど演歌や人生の応援歌などスケール感の大きい、記念曲にふさわしい楽曲をという意見もあったんですが、僕もまもなく50歳。あえて男らしさのある作品を20周年のここで歌おうということになりました。

マキノ　”別れてしまってもおまえが恋しいんだ”という未練心をね、低音が響いていていいな〜と思いながら何度も聴かせていただきました。

北山　低音もいまとても響いていますから、作曲してくださった弦哲也先生が”たけし、いまこれを歌ったほうがいい”とおっしゃって。今年は切々とした哀愁のある歌を歌っていけと背中を押されました。

マキノ　哀愁漂うメロディーの中で、伊藤美和先生の歌詞も踏みしめながら歌われているんですね。

北山　はい。北の街を舞台に、忘れられない、でもどこかで幸せを祈っているよという男の心情を歌っています。”きたな！”という哀愁たっぷりのイントロから始まるので、自然とその世界観に入っていけるような曲です。ファンの皆さんにはいつも”たけちゃんの歌難しい、歌えない”と言われるんですが、今回は皆さんに身近に感じていただける曲になっていると思います。

マキノ　弦先生からレコーディングでは何かアドバイスはありましたか。

北山　自由に、でも最初の二行は切々と、三行目からはちょっとリズムに入っていく。ここは重たくならないようにと言われました。先生はすごく出だしをこだわられていましたね。そこで「おまえを　さがして」と、三連を使われているんですよ。出だしの三連を聴かせて、響かせて。そこが決まればバッチリです。ぜひ皆さんにもカラオケで歌っていただきたいですね。

「さすらいの街」とともに、今年は動いていきます！

マキノ　私も発売になったら歌ってみたいと思います。コロナも少し収束が見えてきたような気がしますけれども、20周年ということで何か計画はされているんですか？

北山　いつものコンサートもありつつ、4月からは20周年記念のコンサートもあります。5月は北島兄弟でも回ります。兄弟としても5周年なんです。なのでソロもあり、兄弟もありで今年は動いていきます。

マキノ　今年は大江裕さんはデビュー15周年で、北島兄弟は5周年。いい節目が重なって盛り上がりそうですね。大江さんとはとても仲がいいんだってね。二人で歌うときの楽しさもあるでしょう？

弟弟子の大江裕と。北島兄弟としても今年は5周年。ますます絆は強く！

北山　すごく仲良いですね。ときにはしゃべりすぎて本番前にガラガラになってますから（笑）。兄弟で歌うときは雰囲気も変わります。二人で歌うときにちょっと僕が味をつけることがあるんですよ。そうすると、裕もマネして負けじとやってくる（笑）。デュオのおもしろさもありますし、いい意味で刺激しあってこれからも二人で歌っていきたいですね。

マキノ　これからも応援しています！最後に、ファンや読者の皆さんへメッセージをお願いできますか。

北山　皆様のご支援をいただいて、20周年という大きな節目を迎えることができました。本当に皆さんの応援のおかげだと思っております。20周年ということで、今年はより大きくジャンプして、そしてファンの皆さんと寄り添う年にしたいなと思っています。初心に戻って、身近に感じていただけるような活動をしていきたいなというのと、挑戦の年にもしたいです。いろいろなことに挑戦する。期待して……あ、ちょっとだけ期待して（笑）いただければと思います。

マキノ　いや、たくさん期待していますよ（笑）！今日はありがとうございました。

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マキノ

　北山さんに久しぶりにお会いして、私は開口一番おもわず「20年経ったのですね！」。2004年「片道切符」でデビューした彼とはちょくちょくステージをご一緒しました。大尊敬する北島三郎先生の教えを体いっぱいに吸収して、まったくあのころと変わらずおごる様子なく穏やかな口調で話してくださいました。デビュー20周年の節目で新たな道を歩むその第一歩の作品は、心地よい低音、哀愁漂う「さすらいの街」。たけしさん、新たなスタート、そして大ヒットを祈っていますよ！