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”船村徹内弟子五人の会”が日光では最後の『演歌巡礼コンサート』を開催。船村作品一色の名曲全25曲を熱唱

6月12日の昼夕2回、船村徹記念館が併設されている栃木・日光市の日光街道ニコニコ本陣 ニコニコホールで『演歌巡礼 in 日光 Final~船村徹を歌い継ぐ〜』が開催された。

戦後の日本歌謡界を代表する作曲家・船村徹氏(享年84歳。栃木県塩谷郡船生村(現・塩谷町)出身。2017年年2月16日死去)の内弟子の歌手・鳥羽一郎、静太郎、天草二郎、走裕介、村木弾による”船村徹内弟子五人の会”が、船村氏の没後、そのメロディーを継承するために2017年より開催してきた『演歌巡礼コンサート』。毎回、多くのファンが楽しみにしている恒例のコンサートだが、今年は船村さんの7回忌という節目の年でもあることから、今回をひとつの区切りとして、日光での演歌巡礼コンサートはこの日が最終公演となった。

最年長の鳥羽一郎は内弟子の後輩歌手たちを見わたしながら、「みんな、修行したのよ。叱られながらやっていたのは、みんな、修行だと思うよ。いい勉強をさせていただいたよ。先生には大感謝しなければだめだね」と振り返りながら「船村先生は、作曲家の先生方の中でもヒット曲が一番多いんじゃないか。天才だと思いますね」と、改めて師匠の偉大さをアピールしていた

会場には、船村徹門下の森若里子、高瀬典子もゲストとして駆けつけ、全国から詰めかけたファンで2回公演ともに満席(2回公演合わせて700名を動員)の中、1950年代の船村作品から、村木が「男の友情」、走が「別れの一本杉」、天草が「ご機嫌さんよ達者かね」、高瀬が「夜がわらっている」、静が「あの娘が泣いてる酒場」、森若が「東京だョおっ母さん」、鳥羽が「柿の木坂の家」をそれぞれ歌唱した。

静太郎

天草二郎

鳥羽が「たくさんの皆さんにお越しいただきましてうれしゅうございます。みんなで頑張って歌わせてもらいます」と感謝の言葉を述べた後、走が「今日も、船村先生に『でれすけ』(栃木弁で「ばかたれ」という意味)と言われないように一生懸命歌わせていただきます」、高瀬が「今日は、この演歌巡礼のステージに立たせていただけますこと大変幸せに有り難く思っております。精いっぱい歌います」、静が「今日も船村徹先生の名曲を、心を込めて歌わせていただきます」、森若が「大好きな船村メロディー、今日も精いっぱい歌います」、天草が「頑張って歌います」、村木が「今日はうちの先生の91回目の誕生日です。兄貴と姉さま方と一生懸命歌います」とあいさつ。
そして、鳥羽が「先生は元気だと、91歳になるんです…。今回は、年代年代に作った歌がたくさんありますので、その歌を皆さんにお届けしたいと思います」と言って、1960年代から80年代にかけてヒットした船村メロディーから静が「なみだ船」、走が「哀愁波止場」、村木が「夕笛」、高瀬が「おんなの出船」、天草が「王将」、森若が「宗谷岬」、鳥羽が「おんなの宿」を披露した。

走裕介

村木弾

続いて、異色の船村作品から「白馬のルンナ」「スナッキーで踊ろう」「ダイナマイトが百五十屯」の3曲を、鳥羽が当時のエピソードを交えながらオリジナル音源で紹介。また、船村氏の未亡人・福田佳子氏も会場に駆けつけ、ステージ上で「たくさんの皆様にお越しいただいてありがとうございます。船村もきっと喜んでいると思います」とあいさつし、この日のために作ってきたという手編みのセーター各回5枚ずつを、客席のファンに抽選でプレゼントした。

フィナーレで「師匠」を熱唱する写真右から走裕介、高瀬典子、静太郎、鳥羽一郎、森若里子、天草二郎、村木弾

後半は、1980年代以降にヒットした船村メロディーから、静が「風雪ながれ旅」、村木が「海鳴りの詩」、高瀬が「みだれ髪」、天草が「矢切の渡し」、走が「傘ん中」、森若が「女の港」、鳥羽が「兄弟船」、そしてフィナーレは全員で鳥羽のオリジナル曲でもある「師匠(おやじ)」を熱唱。全25曲のプログラムすべてが船村作品一色で構成されたステージで、最後まで客席を楽しませた。

 

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