工藤あやのが東京・花園神社で新曲「洗ひ髪」のヒット祈願。「これまで培ってきたものをすべて懸けて歌っていく」

2023.01.17News

工藤あやのが、1月17日、東京・花園神社で18日のリリースに先がけて新曲「洗ひ髪」のヒット祈願を行った。

2014年に「さくらんぼ恋しんぼ」でデビューした工藤は、若いながらも本格的な歌唱力と”山形のひだまり娘”のキャッチコピーどおりの愛らしく天真爛漫なキャラクターで人気を集め、今年1月29日で10周年を迎える。泉鏡花の『義血侠血』という小説をモチーフに制作され昨年リリースした前作「白糸恋情話」では、金沢を舞台に哀しい運命にもてあそばれる主人公・滝の白糸と青年の悲恋を見事な表現力で聴かせ、新たな魅力を開花させた。

この日は、拝殿でご祈祷を受けた後、境内にある「芸能浅間神社」に移動し玉垣を奉納。

「1月29日で丸9年となり10年目を迎えます。いままでこうしてヒット祈願のご祈祷をしていただいたことがなくて今回が生まれて初めて。本当にうれしくてあまりのうれしさにウルッときてしまいました。10年の間の3年はコロナ禍で、でも私にとっての3年間は決してマイナスなことばかりではなくて、プラスのこともたくさんありました。そして今日、こんな特別な日を迎えさせていただいて、私は恵まれているし幸せ者だなと思いました」

初めてのヒット祈願を終えた直後に行われた会見で、そう感想を述べると「神様に”ヒットしますように”とお願いするのを忘れました（笑）。とにかくありがとうございますと、そして今年本当に頑張りますのでどうか力を貸してくださいということをお伝えしました」。

工藤の8作目のシングルで1月18日リリースの新曲「洗ひ髪」は、前作同様に師匠である作曲家・弦哲也氏と作詞家・原文彦氏が手がけている。タイトルは旧仮名の〝ひ〟を用いて「あらいがみ」と読み、文学的な香りの漂う奥深い作品となっており、大正から昭和初期にかけての日本女性をモデルに、恋する女性の奥ゆかしさと激しさ、儚さと強さという対極的な一面を工藤がのびやかに、そして艶やかに歌い上げている。

「前作の『白糸恋情話』からひとつの小説を読んでいるかのような作品をつくっていまして、今回は前作のように題材になった小説はないのですが、歌を聴いていただいたときに皆さんそれぞれに思い描く世界観に浸っていただけたらと思っています。旧仮名づかいの「ひ」を使っているところに情緒あふれる古典的な日本の良さも出ていますし、イントロからこの曲の世界に自然と連れて行ってもらえる作品となっています。どの時代にも愛される作品になったらいいな」

カップリング曲の「加賀友禅燈ろう流し」は、金沢の風物詩である「加賀友禅燈ろう流し」をモチーフにした作品で、どちらも歌手として成長した工藤あやのの魅力を存分に引き出した楽曲として話題を呼んでいる。

昨年は、「910（KUDO）プロジェクト」と題して自身の誕生日（5月7日）のYouTube配信や、東京・大阪、そしてふるさとの山形で『9→10あやのコンサート』ツアーを開催し大成功を収め、「こんなに多くの皆さんが”工藤あやの”に興味を持ってくださっているとは思っていなくて、想像以上の方が集まってくださって、10年の歩みってむだではなかったんだなと感じたり、もっともっといけるなと自分の可能性を感じた瞬間でした」と、充実した一年となった。

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そしていよいよ大きな節目となる10年目を迎えるにあたり、工藤はより能動的にさまざまなことにチャレンジしたいと意欲満々の様子。「せっかくこの世に生まれた『洗ひ髪』というかわいい子を、少しでも多くの皆さんに知っていただきたい」と、人々が行き交うところにポスターを貼ってもらう『洗ひ髪』ポスター大作戦、「1月7日は東京、8日は名古屋、2月は大阪で3月は山形で、月に1回は最低でも全国どこでもいろいろなところに行って、歌って、”ありがとう”という思いを伝えたい」と、『会いたいツアー』を企画しているという。

「昨年6月に母校で講演会をしたとき共感してくれる方が多くて、皆さんのために何かできることはないかなと…。今年はメンタルケアのアドバイザーや資格をたくさん取って、自分にも自信をつけて誰かの支えにもなれればいいなと思っています。それと、自分でイベントを企画してやっていく。昨年は地元の山形で花笠祭りの団体を作りました。今年は全国の皆さんとできたらいいですね。『洗ひ髪』という作品、すごく大好きです。自分が歌いたいと思って息を吹き込ませていただいたこの作品を、10年という年月で培ってきたものをすべて懸けて歌っていきます。ひとりでも多くの皆さんに届くように頑張ってまいりますので、お力添えをよろしくお願いいたします！」

最後に今年の目標を聞かれ、ひときわ輝く”あやのスマイル”を弾けさせた工藤。まもなく突入する記念イヤーに、さらに成長著しい活躍を見せてくれるに違いない。