話題の新曲をPICK UP【Ask!】 Vol.6 葵かを里「西陣おんな帯」
話題の新曲をご紹介するコーナー『Ask!』では、楽曲へ寄せるアーティストの熱い思いやカラオケで上手に歌うコツなどをアンケート形式でインタビュー。聞きたてホヤホヤの生の声をお届けします!
Vol.6 葵かを里「西陣おんな帯」
「西陣で生きていく」。未練を断ち切り覚悟を決めた女性が主人公
新曲「西陣おんな帯」はどのような作品でしょうか?
葵 京都の伝統工芸の西陣織がテーマになっています。西陣で生きる女性の恋模様を、西陣織と重ね合わせながら描いていますが、今回の女性は愛する男性への未練を断ち切り、西陣で生きていくという、覚悟を決めた心の強さを持ち合わせた女性が主人公です。
歌詞はこれまでとおなじく麻こよみ先生ですが、今作について制作過程でのエピソードなどございましたらお聞かせください。
葵 打ち合わせでタイトルが「西陣おんな帯」になり、それから麻先生はすぐに京都・西陣へ取材に行ってくださり歌詞が出来上がりました。一行目の「経糸、緯糸、心糸」の歌詞は、最初に歌詞をいただいた時には2番の歌詞の一行目でした。歌詞を拝見して、「経糸、緯糸、心糸」の言葉が私の心に響き、ぜひこの一行を1番の一行目にと、お願いしまして改めて2番と3番の一行目の言葉を考えてくださり、印象的に出来上がりました。
これまで数々の景勝地や名所などを舞台に歌われてこられましたが、新曲は16作目の「ひとり貴船川」以来の京都ですね。京都を舞台にされた経緯や意図などがございましたら詳しくお聞かせください。
葵 ”舞いながら歌う艶歌歌手”としてスタートさせたのが、京都の「桂川」からでした。舞いながら歌うの原点は京都。節目の年には、原点に戻りスタートしたいという思いから、今回の舞台は京都と決めていました。
西陣織の織り技法の数々が歌詞に登場しますが、難しいというか歴史を感じる言葉が多いですが、いかがですか?
葵 西陣織というワードはなんとなく知っていました。歌詞の中に出てくる言葉の一つひとつが西陣織を知れば知るほど奥深いものと実感できます。歌を通じて、日本の魅力を伝えるための大切なワードとして、紐解きながら歌ってみるのもなかなか楽しいです。
西陣織と女性の心の繊細さを出すように心がけて歌っています
作曲は14作目のシングル「加賀友禅の女」以来となる宮下健治先生が手がけられていますが、今作を聴かれたときの第一印象をお聞かせください。
葵 宮下先生とは「加賀友禅の女」のときが、初めてのご縁でした。楽しみでもあり不安もありましたが、そのときに先生が葵かを里のこれまでの曲をすべて聴いて、声質、音色、音域などをいろいろ研究してくださり、私の良さを引き出してくださいました。今作も、無理のない私の色を引き出してくださって感謝しています。
「今回この部分をこう心がけて歌った」など、とくに歌唱で意識したり工夫したり挑戦したなどのポイントはありますか?
葵 この歌の要「経糸、緯糸、心糸」の心糸は、女性の心と西陣織を重ね合わせた大切なワードになります。西陣織、とくに綴れ織は、一本一本丁寧に手作業で機織りながら作っていく繊細な作業です。西陣織と女性の心の繊細さを出すように心がけて歌っています。
カラオケで新曲を一般の方が歌う際のコツやアドバイスはありますか?できましたら、詳しくお聞かせください。
葵 何度も歌詞を読んで、何度もCDを聴いてください。できたら、何度も一緒に歌っていただくのが一番の近道かなと思います。そして西陣織の魅力を知っていただけると、少しでも歌に反映できると思います。発売後、時期をみて徳間ジャパンYouTubeチャンネルにレッスン動画をアップしますので参考になればうれしいです。また、私自身もYouTubeちゃんねる『葵かを里のがんばんりん』ちゃんねるを開設しました。いろいろな動画をアップしていますのでご覧いただき、登録やコメントをいただけましたら幸いです。
カップリング曲「おんなの花道」はどのような作品でしょうか? 今回も茶野香(葵かを里のペンネーム)さんの作曲作品ですが、作曲されるうえで心がけた点やこれまでの曲との違いを意識した箇所などはありますか?
葵 この曲は、葵かを里のオープニング曲になるような、華やかで元気が出てくるような明るい人生の応援です。ありがたいことに、茶野香作品の5作目になりました。麻先生の作品を拝見して、なんの迷いもなくメロディーがおりてきました。自分がステージのオープニングで華やかに元気に舞い歌ってる姿をイメージしながらメロディーをつけました。
日本の魅力を、歌を通じて発信していきたい
デビュー20周年おめでとうございます! あらためて、今の心境をお聞かせください。
葵 デビューして20年、私にとってはふとしたご縁から応援くださった皆様が、親であり親戚であるかのように支えてくださって今日があると思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。
20年を振り返られて、 一番思い出に残っているエピソードをお聞かせください。
葵 たくさんありますが、新曲にちなんで京都ですと、五山の送り火です。発売年の送り火のときにみんなで鑑賞会ライブを企画したのですが、点火直前からゲリラ豪雨! 人力で送り火を点けていくので、今年はつかないのではと心配しながら見ていましたが、無事に文字が浮かびあがったときには涙が出ました。五山の送り火の日の大雨は例がないことで、大変貴重なときに拝見できたこと、なんといっても盆の送り火、伝統の送り火を絶やさないようにそれぞれの送り火保存会の皆様が、人力で必死に灯した送り火はいまでも忘れられません。
これからへの抱負や目標があれば教えてください。
葵 日本の名所、伝統、文化、歴史など日本の魅力を舞いながら歌い伝える艶歌歌手として、これからも歌を通じて発信していきたいです。そして、皆様にあらためて日本の良さにふれてもらえたらと思っています。「西陣おんな帯」は、聴いて良し、歌って良し、踊って良しの作品です。ぜひ、応援よろしくお願いいたします。明日からも、明るく元気にがんばりん!
NEW RELEASE!!
2024年11月6日発売
葵かを里「西陣おんな帯」
「西陣おんな帯」
作詞:麻こよみ 作曲:宮下健治 編曲:竹内弘一
c/w「おんなの花道」
作詞:麻こよみ 作曲:茶野香 編曲:岩田光司
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91592 1,500円(税込)
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