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【Colorful Interview】”男はみんな 女の敵(かたき)…” 望月琉叶がドラマチック本格演歌に挑む〜 新曲「百年の冬」〜

望月琉叶の新曲「百年の冬」は、前作に引き続き歌謡史に残る数々の大ヒット曲を生み出した浜圭介氏が作曲した本格的な演歌作品だ。源平合戦の地・鎌倉を舞台に、源義経と静御前の悲恋の物語がドラマチックに描かれている。これまでの活動の集大成となるデビュー3周年コンサートが、1118日に別府国際コンベンションセンター・フィルハーモニアホールで開催されることが決定した望月。新世代演歌歌手として、今後の活躍から目が離せない。

 

初の本格演歌作品。声色を変えて演じた語りの部分をぜひ聴いてほしい

前作「ピンクのダイヤモンド」は歌謡曲でしたが、新曲「百年の冬」は演歌です。歌われてみていかがですか?

望月 今回は初の本格演歌をいただいてうれしい気持ちでいっぱいです。うわ~!きた~!というかんじ。語りの部分もあって…。

男はみんな 女の敵(かたき)
憎い憎い女の敵(かたき)
(「百年の冬」より)

声色を変えて、めちゃくちゃテンションを落としています。憎しみを込めて語るのがポイントなんですけど、すごく難しかったですね。「百年の冬」というタイトルは、私の心の中はもう冬、死ぬまでずっと冬のままという意味ではないかと考えています。百年といったら、昔の人の寿命ではもう亡くなっていますよね。だから、亡くなった後もずっと冬。冬のように凍えている静御前の心を表したタイトルなのかなと思いました。

語りの部分ですが、最愛の人も男性なのに男はみんな敵(かたき)だと言っていますね。戦を起こすのは男、大切な女性を捨てて戦に赴いて女性を悲しませるのも男という意味でしょうか。

望月 義経との愛を引き裂かれたから、というのは大きな理由だと思います。男はみんな 女の敵(かたき)、この“みんな”というところが、私は気になりました。静御前は、義経の愛人。正室ではなかったのでいろいろな思いがあったのではないでしょうか。義経の最期は正室と一緒。静御前は最後まで添い遂げられなかったという無念が、すごくあったんじゃないかなと思います。

 

母を思う気持ち、母への愛情たっぷりに歌っています

カップリング曲の「母に会いたい」は、亡くなった母を思う曲です。どのような気持ちで歌われていますか?

望月 この曲の作詞は私の後援会の方です。身近に子どものころにお母様を亡くされた方がいて、その実話を歌詞にしてくださいました。ストレートな歌詞が新鮮で、感情が伝わりやすい曲ですよね。お母さんに会いたい、会いたい、会いたいと嘆くような、そんな歌です。私の母はすんごい元気なので、歌詞を理解するのは難しかったですが、母への愛、母を思う気持ちというのは、この歌の主人公と変わらないかなと思って、母への愛情たっぷりに歌っています。

もうひとつのカップリング曲「十二単(かさね)」は、作詞作曲とも琉叶さんご自身。小学生のころに作られた曲だと聞いて、とても驚きました。

望月 はい。最初は小学生のころに書いたのですが、そこからまた歴史を勉強したり心も成長していったりして、詞もだいぶ書き換えました。曲もアレンジを変えて、最終的にこうなりました。日本の歴史をマンガで読んで得た知識で、源平合戦を自分の中で想像して書いたのですが、主人公は舞を見たり娯楽が好きで、争いよりも“楽しいことをしようね”という男性です。大切な人が十二単をまとって踊っていて、その人を守りたかったのに守れなかった。最後は、海を眺めながら、みずから命を断ってしまうというストーリーです。

源平合戦は平安時代末期。歌詞の第一人称は、“余”や“我”ではなくて“僕”となっていますが、何か意図があるのですか?

望月 それは輪廻転生して、生まれ変わった現代で昔を思い出して歌っている、そういう設定なので“僕”と“君”なんです。しかも歌詞が途中で終わっていて、現世でまた会えて結ばれたのかどうかは…聴いているあなたの想像しだいですよ、という歌にしました。

「百年の冬」の二人も、現世ではそうあってほしいですね。小学生でこれだけの曲を書かれたのですから、他にも名曲がたくさんあるのでは…?

望月 小学生のころは、難しい漢字を使いたい時期だったんでしょうね(笑)。“水面(みなも)”や“化身(けしん)”など、意味をよくわからないまま、言葉として耳当たりがいいなと思って入れていました。“十二単(かさね)”というタイトルも、語呂がいいなと思ってつけましたが、これで“かさね”とは読まない。でも“じゅうにひとえ”は、ちょっと違うなと思って。袿(うちぎ)を何枚も重ねて着る、そこに想いを重ねることをかけたんじゃないかと思うんですけれど…、作詞した私自身がもう忘れています(笑)。アイドルグループの“民族ハッピー組”に所属していたときは(2022年12月で卒業)、「限界ブランコ」という曲の作詞をしました。いろんなジャンルの詞を書いていますし、ストックもたくさんありますので、またいつか皆さんに聴いていただけたらいいなと思います。

 

これからは具体的な目標を持って、大きな夢を叶えたい

昨年から今年にかけて、ボカロP(※)とアルバムをリリースされたり、先日は『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』でピアノアレンジの「夜桜お七」を披露されたり。活動の幅がどんどん広がっていますね。

望月 ボカロは、若い方にも私を知っていただく、いいきっかけになったなと思います。小さいお子さんから“よかった”と言っていただいたり、年配の方からも「ボカロ演歌、いいじゃない」と言っていただいたり。わりと好評です。ピアノは、ど緊張でした。子どものころ、ピアノの発表会で1オクターブ間違えて弾いたことがあるんです。出だしの位置が違うから、途中で鍵盤が足りなくなってしまった(笑)。そんな経験もあって、私はピアノが一番緊張しますね。(※ボカロP=ボーかロイド・プロデューサー。音声合成ソフトで楽曲を制作する音楽家)

最後にこれからの活動について、目標について聞かせてください。

望月 “一年後は紅白歌合戦”という目標があります。コロナ禍で2年半くらいは何もできなかったので、これからは具体的な目標を持ってやっていきたいです。今年は11月に大分のフィルハーモニアホールで、デビュー3周年記念コンサートを開催することが決まりました。後援会の皆さんが宣伝してくださったら、1200枚が1週間でソールドアウトしました。そのコンサートで、初めて私の歌を生で聴いてくださる方もいるでしょう。応援してくださる方が増えたら、来年の紅白に向けての弾みになるんじゃないかなと思います。皆さん、これからも応援をよろしくお願いします。

 

【PROFILE】望月流叶(もちづきるか) 1996年7月15日、神奈川県出身。2018年にスカウトされ“演歌歌手ルピナス組(2019年“民族ハッピー組”に改名)”に加入。2020年「失恋慕情」で演歌歌手としてソロデビューし、オリコン演歌 歌謡ランキング1位を獲得。2021年「面影・未練橋」で『第63回 輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞。2022年、ポップス色の濃い歌謡曲「ピンクのダイヤモンド」を発売。同年10月より5人のボカロPと組んで5カ月連続配信企画に挑戦するなど、グラビア活動をはじめ演歌歌手の枠を越えた活躍が注目を集めている。

 

 

NEW RELEASE!!

2023年9月20日発売
望月琉叶「百年の冬」

「百年の冬」
作詞:渡辺なつみ 作曲:浜圭介 編曲:若草恵
c/w「母に会いたい」

作詞:仕立屋甚五郎 作曲:オーイシカズヒーロー 編曲:大野ヒロ
c/w「十二単(かさね)」
作詞・作曲:望月琉叶 編曲:大野ヒロ
日本コロムビア COCA-18144 1,500円(税込)
配信はこちら▶︎ https://lnk.to/Hyakunen_no_fuyu

 

CHECK!!

望月琉叶オフィシャルサイト
望月琉叶公式Twitter
望月琉叶Instagram
望月琉叶TikTok

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