【Colorful Interview】真田ナオキ「まっすぐに歌い続けたい」
真田ナオキが4月19日、メジャー4枚目のシングル「酔えねぇよ!」をリリースする。今作も真田の師匠・吉幾三の作詞作曲による、真田の個性的な“ノックアウトボイス”の魅力が発揮されている作品だ。カップリングの「YOKO」と「風に悟られて」も、真田ならではの世界観を存分に堪能できる仕上がり。演歌・歌謡界のブレイクスルーアーティストとして勝負の一枚が出来上がった。コロナ禍で自粛している期間は、迷いに迷ったという真田。さまざまなことを乗り越えたいまの心境と、ファンや歌に向き合う思いを熱く話してくれた。
ファンの皆さんが僕の“燈り”。いつもまっすぐに向き合っていたい
こんにちは、真田ナオキです。新曲「酔えねぇよ!」が、4月19日にリリースになります。
僕は、お酒が飲めません。ですが、お酒の曲ばかりいただいていますよね(笑)。吉幾三師匠の歌にはお酒が付きモノなので、弟子入りするときに「お酒、多少は飲めるようにならないとな」と言われましたし、いまだに言われています。でも、僕がお酒を飲むのは、年に1回か2回くらい。小さいグラスにビール1杯、それを飲むのに2時間かかりますから…(笑)!
師匠に「おまえ、そんなぬるいビール飲んでもマズいだろう」といじられますが、半分も飲まないうちに赤くなっちゃいます。赤くなるだけではなくて眠くなる。そうすると、帰りたくなっちゃうんですよね。家に帰ってベッドに寝転がると、体中が心臓になったみたいにドクドク鳴っているんです。あれはイヤですね。乾杯くらいは飲み干せるようになれたらいいな。憧れはやっぱり「とりあえず、ビール!」と居酒屋で言うことです。“とりあえず”は、次があるということですから、僕にとっては“とりあえず”じゃなくて、“勝負”の1杯ですが(笑)。
★★★★
夜を迎える 都会には
燈りがつきはじめ
俺の燈りは お前だと
ずーっとこの先 燈りだと
(「酔えねぇよ!」歌詞より)
「酔えねぇよ!」は、詞の世界にすんなり入り込めて、とても共感できました。ファンの方々が、僕にとっての “燈り”だということを、すごく実感しています。
ずっと長い期間会えなくて、コロナが明けて会えるようになってからのほうが、余計にそう思うようになりました。まっすぐに、いつも僕のことを応援してくれる。”どうしてファンの方たちは、こんなにもまっすぐに僕のことを見てくれるのだろう”と、不思議に思うこともあるくらい。でも、それがあるから僕は立ち続けていられるのだと、毎日思います。それは本当に、毎日毎日思う。仕事で何かにぶつかっては、「ああ、もうちょっとできたのにな」とか「期待を裏切ったんじゃないか」とか、いろいろなことを考えて過ごしています。そこを奮い立たせてくれるのは、ファンの皆さんだから。皆さんの気持ちを思って、歌っています。
コロナ禍の自粛期間中は、迷いに迷いました。自分の“あり方”に迷ってしまうような出来事がたくさんあったので、もう辞めたいなと思ったこともあります。大きな賞もいただいて、周りが「さあ、これからだ」となっている中で、心が折れそうになっていました。相談もできないし、「どうしてコロナがいまなんだろう」と。
そんなときに、ファンレターにお返事を書いて送らせていただくという企画をやりました。いただいた手紙の1枚1枚が、僕に向けてのエールでした。本当にきつい時期だったので、あれがなかったら……もしかしたら一線を退きたいという気持ちになっていたかもしれません。
“風”ってなんのことだろう。いつか“風”がわかる男になりたい!
カップリング曲の「YOKO」ですが、はじめはこの曲が表題曲でもいいなと思っていました。
最初にいただいたシングルの候補曲の中に、「酔えねぇよ!」はじつはありませんでした。師匠が「この中でどうだ」とおっしゃった曲の中で、僕は「YOKO」を気に入っていました。師匠にとってすごく思い入れのある曲だとお聞きしていたので、そういう意味でもこの曲がいいなと思いました。
でも、もっとパンチの効いた、良くも悪くも僕しか歌えないような曲を歌わせたいと、スタッフが師匠に言ってくださって。それで後からできてきたのが「酔えねぇよ!」でした。
その結果、「YOKO」はカップリングになりましたが、弟子として師匠の大切な曲を歌えることはすごくうれしいです。仮歌を歌ってブースを出たら師匠が泣いていました。本当に特別な曲をいただいたんだなと思いました。ずっと大切に歌いたい一曲ですね。
もう一曲のカップリング「風に悟られて」は、すごく難しい。歌詞の「風よ・・・あなたに悟られて・・・」というこの “風”というのは何なんでしょうか。
正直に言うと、まだまったく理解できていなくて。この曲のレコーディングのときは師匠がいなかったので、ディレクターに「わからないです」「これ本当にわからないです」と言いながら歌っていました。自分の人生経験が足りなすぎることに、この歌で直面しました。
僕は人よりも早く社会に出て、サラリーマンも経験しているし、他の人よりもいろいろなことを経験できていると思っていたんです。だけど、自分がどれだけ浅いところで、ものごとに接していたのか、それを経験だと思い込んでいたのか。人づきあいでも何でも、本当はもっともっと深い経験ができたはずなのに。それを、この作品で思い知らされました。これからはどんな小さなことでも、ひとつひとつ真摯に向き合えたらいいなと思っています。
師匠はもともと、あまり多くは教えてくれない人です。どの曲に対してもですが、「おまえの感性で歌え」みたいなところがある。師匠にとってはできて当たり前だから、“わからない”の意味がわからない(笑)。天才を師匠に持つつらさというのか、「いや、わかるだろ」という感覚で来られちゃう。
「風に悟られて」は、あらためて師匠の天才さを痛感した一曲です。何度も言いますが、これは難しかったですね。本当に“風”って何なんだろう?ずっと歌い続けて、いつかこの歌がわかる男になりたいです。デビュー何十周年目かになっているかもしれないけど、「やっとわかりました」と言えるように頑張りたいと思います。
紅白は夢ではなくて目標。「酔えねぇよ!」で紅白に出場したい
コロナ禍の約3年間、たくさん考えました。
考えることは考えて、考えていても始まらないんだと思いました。やっと考えていることを行動に移せるようになったので、これからはとにかく”行動”する。あのときの気持ちは、いろいろな意味で自分を変えてくれたと思うから。うまく表現するのが難しいんですけれど、“自分は一番最後でいいな”というふうに思えるようになりました。スタッフに対しても、ファンの方に対しても。
僕は自分が笑っているより、人が笑っているのを見るのが好きなんですよね。だからこの仕事をしているのだと思う。師匠も多分、陰でたくさん泣いて、表でたくさんの笑顔を見せている。とてもハートの温かい師匠に出会うことができたので、そういうところも見習いたいです。周りに大切にされて、気を配っていただくだけだと、それに甘えちゃう自分もいる。原点に戻ったら、いま一番頑張らなくちゃいけないのは”自分”だとわかりました。
★★★★
この「酔えねぇよ!」で、紅白に出たいという思いが、すごく強くあります。歌詞そのものに共感して、歌詞だけで“うるっ”ときた曲。レコーディングで歌っているときも熱くなって、涙が落ちそうになった曲は初めてでした。
そうは言っても、夢が叶うかどうかは未来になってみないとわからない。十年、二十年、三十年経っても叶っていない可能性だってあります。でもバカになって追いかけ続けているかぎり、夢に破れているわけではなくて、まだ追いかけている途中です。
“夢”という言葉を使いましたが、たくさんの声援のおかげで紅白が夢ではなくて“目標”という位置まで来られたことは、すごく幸せなことだなと思っています。まっすぐにファンの方と向き合って、まっすぐに一年間歌い続けて、この曲で紅白に出たい。今回、そう思える曲に出会うことができました。
NEW RELEASE!!
2023年4月19日発売
真田ナオキ「酔えねぇよ!」
【今日酔い盤】
「酔えねぇよ!」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:矢野立美
c/w「YOKO」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:矢野立美
テイチクエンタテインメント TECA-23008 1,400円(税込)
「酔えねぇよ!」
【何故酔い盤】
「酔えねぇよ!」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:矢野立美
c/w「風に悟られて」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:矢野立美
テイチクエンタテインメント TECA-23009 1,400円(税込)
「酔えねぇよ!」
【DVD付き】
「酔えねぇよ!」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:矢野立美
【DVD】「酔えねぇよ!」ミュージックビデオ
テイチクエンタテインメント TECA-23010 1,400円(税込)
【各音楽配信サービスにて配信中】
https://lnk.to/sanada_D809
▲新曲「酔えねぇよ!」MVメイキングティザー映像公開中!
INFORMATION
NHK総合『NHKのど自慢』に出演
日時:2023年6月11日(日)12:15~13:00
岩手から生放送予定
出場者・観覧者の募集詳細はこちら
真田ナオキ 新曲「酔えねぇよ!」発売記念イベント
歌唱イベントも続々決定!
・4月19日(水)東京・池袋・サンシャインシティ 噴水広場
・4月23日(日) 神奈川・ららぽーと横浜1F セントラルガーデン KiLaLa
・5月5日(金) 埼玉・イオンタウン上里1F ふれあいコート
・5月14日(日) 岩手・盛岡駅ビル フェザン本館1F フェザンパティオ
※追加情報は下記のホームぺージでご確認ください
※会場への直接のお問合せはご遠慮ください
真田ナオキ2023 LIVE ZOLOME YEAR TOUR ~東名神編~
①日時:2023年7月2日(日)
会場:東京・品川プリンスホテル Club eX
時間:[昼の部]開場 13:30 / 開演 14:00 [夜の部]開場 17:30 / 開演 18:00
料金:SS席 8,000円 [配信チケット]3,500円 ※配信は[夜の部]のみ アーカイブ配信:~2023年7月9日(日)23:59
②日時:2023年7月14日(金)
会場:愛知・名古屋市緑文化小劇場
時間:[昼の部]開場 13:30 / 開演 14:00 [夜の部]開場 17:30 / 開演 18:00
料金:S席 7,000円
③日時:2023年7月15日(土)
会場:兵庫・Live Hall クラブ月世界
時間:[昼の部]開場 13:30 / 開演 14:00 [夜の部]開場 17:30 / 開演 18:00
料金:SS席 8,000円(ドリンク代別 600円 当日必要)
問い合わせ:株式会社エフ・エー・ブイ 03-3263-6612(平日 11:00~17:00)
チケット問い合わせ:
[プレリザーブ販売(抽選)]
2023年3月24日(金)10:00 ~ 4月2日(日)17:00 / 各プレイガイド
[一般発売]
2023年4月10日(月)10:00~
チケットぴあ https://t.pia.jp/(Pコード:234-140)
ローチケ https://l-tike.com/(Lコード:75203)
イープラス https://eplus.jp/
CNガイド https://www.cnplayguide.com/ 0570-08-9999(10:00~18:00)
CHECK!!
【歌詞の先行公開スタート!】
■歌ネット
https://www.uta-net.com/song/334695/
■Utaten
https://utaten.com/lyric/ma23032210/
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(取材・文/夏見幸恵)
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