【マキノ情報局】File.6 中村美律子さんの素敵な笑顔の秘密について調査せよ！

2022.06.17Special

新曲は坂口先生からのプレゼント。大切に歌っていきたい

マキノ　さてここからは、5月25日にリリースされました新曲「銀の雨」についてお聞きしたいと思います。前作の「命の花道」がデビュー35周年の記念曲でしたね。

中村　そうですね、8月25日までは35周年ですから同じくくりの中に入るんですけれど、そんなことはあまり気にせずに、次は全然違うタイプの曲で勝負をしたいという思いでこの歌ができあがりました。

マキノ　今回は作詞が坂口照幸先生。先日お亡くなりになられました。遺作ということになるのでしょうか。

中村　先生方の中にはいっぱい詞を書いて書いて溜めて持っている方もいらっしゃるんですよね。それが出てきて遺作となることもあるのですが、これは本当の遺作です。坂口先生と、”あんなふうにしてほしい””こんなかんじにしてほしい”という打ち合わせのもとにこの作品ができあがって、その後すぐに入院されて…。

マキノ　坂口先生の思いも、中村さんの思いも相当この作品の中に入っている。

中村　ええ。最初詞だけをいただいたときに、「銀の雨」ってキレイなタイトルやな、ステキやなと思いました。坂口先生らしいなというような詞がいっぱい出てくるんですよ。昔「袖摺坂（そですりざか）」という作品で29年前にお世話になったのですが、「袖摺坂」もこれも先生の性格や人柄みたいなものがものすごく出ているなと感じます。とくに3番の詞がすごくいいなと思ったんです。詞と同じく、メロディーラインもアレンジもとっても素敵なので、まずは歌を聴いていただいて、あったかくて優しい、何とも言えないいい雰囲気の中で語りあったりお酒を呑んだりしている、そういう状況も含めて、皆さんに感じてもらったり歌ってもらいたいですね。

マキノ　とくに仲の良い夫婦の方に聴いていただきたいですよね。

中村　そうですね。夫婦でどこかにお酒を飲みに行って、奥様がこの曲を歌って、「あなたのところで　顔見られたら」なんて言ったら、旦那さん惚れ直すかもね（笑）！

マキノ　「きっと絵になる私たち」…。

中村　ちょっと照れ臭くてなかなかすごいなと思いますよね。男性だから書けた詞かな。いくつになってもこんな夫婦でいたいですね。

マキノ　まだまだ相合傘も！僕は独身になってしまったものですから…。もうちょっと早く「銀の雨」を聴いてたらよかった（笑）。世の中のご夫婦への、中村さんからの応援歌でもあるということですね。

中村　そうですね。私も、坂口先生からのプレゼントですからこれから大切に歌っていきたいと思います。

マキノ　今年ももうまもなく後半戦に入りますが、8月25日には大阪・新歌舞伎座でのコンサートがございます。この公演に懸ける意気込みをお聞かせください。

中村　新歌舞伎座さんでは毎年のようにやらせていただいています。昨年は三味線を弾いたり、「河内音頭」をやったり、浪曲をやったりと35周年の集大成じゃないけど、いろいろな中村美律子を見てもらおうと頑張りすぎました（笑）。今回は、違うスタイルで、お越しいただく皆さんに楽しんでいただけるような何かをお届けできたらいいなと思っています。

マキノ　今日は本当に楽しいお話をありがとうございました！

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マキノ

舞台ならばもちろん「中村美律子さん」とお呼びするのですが、今回は失礼承知で「みっちゃん」と呼ばせていただきました。「5人の孫たちはみんな『みっちゃん』と呼ぶのよ、孫は宝物やね」と太陽のような笑顔でないろいろなエピソードをお話しくださいました。新曲「銀の雨」のイメージで作られた傘を広げられ、相合傘でお写真も。まるで「銀の雨」のじんわりとあたたかい人情演歌そのままに。そしてc/w「明けの明星」は生きる道標、スケールの大きな人生歌。新たな中村さんの宝物が2曲誕生しました。「みっちゃん、応援してまっせ、今回はおおきに」