竹川美子が『20周年記念コンサート〜美子の成人式〜』で新たな誓い「これからも歌の道に精進」

2024.03.24News

歌手生活20周年を迎えた竹川美子が、3月23日、東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで『竹川美子20周年コンサート〜美子の成人式〜』を行った。

「誓いの言葉。本日は歌手として20歳を迎えた竹川美子のためにこのような盛大な式を開いていただき、全国各地からたくさんの皆様にお越しいただきましたこと、心より厚く御礼申し上げます。この20年間、多くの方々との出会いに恵まれながら成長することができました。ときには悩み大きな壁にぶつかりながらも、一歩ずつ前に進んでこられたのは、わが子のように私を支えてくださった先生方やスタッフの皆様、ファンの皆様、そして近くで見守ってくれた家族がいたから…。たくさんの愛情を注いでくださった皆様にいま、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。歌手・竹川美子は20歳の大きな節目を迎えましたが、歌の道は奥が深くまだまだ道の途上です。これからも歌の道に精進しながら、聴く人の心に響く歌を追い求めていくことを誓い、成人の言葉とさせていただきます」

コンサートは、歌手として成人を迎えた竹川の宣誓より厳かにスタート。これからもひたむきに歌の道を追求していく決意を笑顔で述べると、大きな拍手に包まれた。

竹川は、幼いころより歌手を目指していた父（その後春日八郎の後援会会長を務めた）の影響で音楽、演歌に触れ、数々のカラオケ大会やイベントに出場。地元・広島で行われた『NHK のど自慢』でもチャンピオンに輝き、その後縁があり作曲家・叶弦大氏に師事、内弟子として神奈川・伊豆長岡での長い修業を積み、2003年に「江釣子のおんな」でデビューを飾った。すべてが順風満帆だったわけではなく、苦悩も味わったこれまでの歌人生ではあったが、それを乗り越えたからこそいまがある。

デビュー20周年記念作品「汐騒」のジャケット写真で着用した、桜が映える美しい振袖姿で登場。竹川は「以前両親より贈られた大切な着物」だと話していた

昨年5月にリリースされたデビュー20周年記念作品「汐騒」で幕が開くと、前半は竹川が第二の故郷だと話す伊豆を舞台とした「伊豆の夕月」や「下田慕情」などのオリジナル曲をはじめ、20年以上研鑽を重ねているという日本舞踊や三味線の弾き語りで民謡「下田節」「ちゃっきり節」なども披露。満員御礼の会場をおおいに沸かせた。

日本舞踊で「藤の幻想」を披露した

「竹川美子ものがたり」では貴重な写真がたくさん公開され、竹川の生い立ちから現在までを、その時々を彩ってきた思い出の曲とともに美しいドレス姿で振り返った。

広島出身の竹川。強く優しい故郷の人々が大好きと語り、美空ひばりが歌った反戦歌「一本の鉛筆」を熱唱。そのほか、亡き父との思い出の曲「長崎の女」、のど自慢でチャンピオンになった際に歌唱した香西かおりの「恋舟」などを思い出を織り込みつつ披露し、最後はデビュー曲にして20万枚のヒット曲となった「江釣子のおんな」で前半のステージを締めくくった。

後半には、歌手デビューの同期でプライベートでも仲の良いアーティスト、あさみちゆきがゲスト出演。二人で組んでいるユニット『あさ☆みこ』のオリジナル曲「小さな花」、そしてザ・ピーナッツの「恋のバカンス」をカバー。会場はひときわの盛り上がりを見せた。

ゲストとして駆けつけたあさみちゆき（左）。あさみは「本当に20周年おめでとう”」と竹川へ祝福の言葉をかけた

その後も、ファンの人気も高い「ひとり岬宿」「船頭さん」「雪の十日町」などのオリジナル曲の数々、さらに3月20日にリリースしたばかりの新曲「お酒がいいの冷やがいい」を、師匠・叶弦大氏も見守る中ステージで初生歌唱。アンコールでは再び思い出深いデビュー曲「江釣子のおんな」を歌い上げ、全28曲を披露した感謝と情熱を込めた記念コンサートの幕を下ろした。

歌を愛し、ひたむきに歌の道を歩んできた20年を笑いあり感動ありで一緒にたどる素晴らしいステージ。気持ち新たに歩き出した竹川の、今後の活躍に期待せずにはいられない。

◾️セットリスト
M1 汐騒
M2 越前かもめ
M3 蛍川
M4 下田慕情
M5 藤の幻想（日本舞踊）
M6 下田節
M7 ちゃっきり節
M8 伊豆の夕月
M9 一本の鉛筆
M10 長崎の女
M11 音無川
M12 恋舟
M13 たてがみ
M14 江釣子のおんな
M15 雪の海峡　津軽（ようちゃん）
M16 恋のバカンス（竹川美子×あさみちゆき）
M17 小さな花（竹川美子×あさみちゆき）
〈あさみちゆき〉
M18 ジーザス小父さん
M19 いとし子よ
M20 新橋二丁目七番地