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【Colorful Interview】「心はいつもカーニバル」竹島宏は「プラハの橋」でさらなる高みへ

『第63回 輝く!日本レコード大賞』日本作曲家協会選奨を受賞した竹島宏が、受賞の大きな反響を受けて「プラハの橋」の新タイプを3月16日にリリースした。昨年8月25日に発売したAタイプ(c/w「君の明かり」)とBタイプ(c/w「心の近くで」)とはまた趣の違うカップリング曲「横浜ロンリーブルー」を収録したCタイプで、さらなるロングヒットを狙う。昨年の7月にデビュー20周年を迎え、“カーニバル”をテーマに精力的に活動してきた竹島 。ますます深みが増したと評判の「プラハの橋」を携えて、歌手としてさらなる高みを目指している。

 

キャリアも実績もまだまだ。だけど”なるほど”と納得してもらえるような歌を歌いたい

 

昨年から“20周年記念イヤー”として活動されていますが、前半を振り返ってみていかがでしたか? 

竹島 そうですね。去年もおととしも、僕の中ではわりと空白の時間が多くて、どこからどこにどういうふうにつながっていったという時間の感覚があまりなかったりするんです。ファンの皆さんと直接お会いして思い出を作ることができていれば、もう少し実感が持てたのかも知れません。昨年の後半はとくに、バタバタと忙しいなと思っていて気がついたら年末になっていたという感じでした。今年に入ってから、昨年多くの反響をいただいたこともあり、「プラハの橋」のCタイプを作ることが決まりました。ちょうどコロナ禍で控えていた番組の収録が再開し始めた時期と重なったり、配信ライブで歌う曲の練習に追われているうちに、いつの間にか2月も後半になっていました。きっと気がついたら夏、そして今年も終わり(!)になっているんだろうなという気がします(笑)。

昨年の8月に「プラハの橋」が発売されてからの手ごたえは、どんなふうに感じていらっしゃいますか?

竹島 この曲は、“いいね”と言ってくださる方が、今まで以上にとても多いように感じます。竹島宏の歌を聴きたい方は、こういう曲が好きなんだなということを率直に感じました。哀愁や悲恋もののようなしっとりとした歌を聴きたい、竹島の声そのものをじっくりと味わいたいという方が多いようだと気づかせてくれました。Aタイプのカップリング曲「君の明かり」も、バラード調で評判がいいです。数年前、踊りながら歌っていた頃からファンになってくれた方には、「プラハの橋は、振り付けはないの?」と聞かれたりもしますけど(笑)。Bタイプのカップリング曲「心の近くで」は、皆さんにペンライトを振って楽しんでいただいています。いろいろなタイプの作品があって、僕自身も表現の幅がさらに広がったように思います。

レコード大賞で「日本作曲家協会選奨」を受賞された時は、どんなお気持ちでしたか?

竹島 演歌·歌謡曲だけではなく、幅広いジャンルの音楽ファンの方たちに、“こういう歌手がいるんだ”と興味を持っていただける大きなチャンスだと思いました。せっかく賞をいただいて歌わせていただくのだから、“あっ、竹島宏いいね”と思っていただけるような歌の表現をしたい。出演が決まってから幸耕平先生のところへうかがって、発売当初とは違うより大人っぽくて、よりドラマチックな歌い方や表現方法を丁寧に細かく教えていただきました。「日本作曲家協会選奨」は、昨年新たに創設されたばかりの賞です。竹島宏を選んでくださった先生方に報いるためにも、しっかりしなくちゃいけない。キャリアも実績もまだまだですが、一応20年歌っているということと43歳になったこれまでの経験を踏まえて、“なるほど”と納得していただけるような歌を完成させようと、自分なりにプレッシャーをかけながら本番を迎えました。

それほどの気持ちでステージに臨まれて、緊張はしませんでしたか?

竹島 普段も緊張しますけど、あのときは特別だったかもしれません。日本レコード大賞は、古賀政男先生や服部良一先生の時代から延々と続いている歴史や由緒ある賞ですよね。昔はレコ大のステージといったら、歌手のご家族が花束を持って駆けつけて、ご本人は泣きながら歌っているようなイメージがあったじゃないですか。そういう夢のステージなんだと、本番前に考えちゃったんですよね。そうしたら身震いがしてきて。“心が痩せた、と君は……”あれ?“コートの襟……”えーっと、サビの歌詞は何だっけ⁈ と、本当に頭の中が真っ白になりました。ワンコーラス歌って、サビに行く前の間奏になった時に、やっとオーケストラの音が聴こえてきて、その瞬間とても感動しました。音楽のスケールの大きさもすごいし、とにかくミュージシャンの方々の演奏がすごすぎる!こんな贅沢な演奏で歌ってるんだと気づいたら、そこから楽しく歌えるようになったんですよね。

そのステージの歌唱が“素晴らしかった”“とにかく感動した”という反響が大きくて、SNSでは“奇跡の40代”とまで言われていましたね。

竹島 多くの方に関心を持っていただけたということがうれしかったですね。僕はデビュー当時からずっと“もっと前に出なさい”“自分をアピールしなさい”と、強く言われていました。それが僕の中でも悩みの種というか、どうやって自分を出していいのかわからなかったんです。キャラクター的に、どうしても埋もれてしまうタイプというか……。だから今回、SNSなどでたくさん反響をいただいて、本当によかったなと思っています。花にもいろいろな花があって、香りの強い花もあれば、甘い香りのはかなげな花もある。見た時にハッとする花もあれば、しばらく経ってから急に思い出すような花もあるじゃないですか。同じようにいろいろなタイプの歌手がいて、僕は“あ、竹島の歌が聴きたいな”とか、“あの歌声よかったな”と、ふとした時に思い出してもらえる、心のどこかに置いてもらえるような歌手でありたいので、そこに少しは近づくことが出来たのかもしれないなと思いました。

【PROFILE】竹島宏(たけしまひろし) 1978年8月28日、福井県福井市出身。歌手になることを目指し、明治大学経営学部入学とともに上京。2002年に「いいもんだ いいもんだ」でデビュー。2017年に発売されたデビュー15周年記念作品の「月枕」は自身初の”ゴールドディスク”に認定。2018年発売の「恋町カウンター」は“踊らされちゃう歌謡曲”として注目を集め話題に。2019年「夢の振り子」がNHK BS時代劇『大富豪同心』主題歌として抜擢。2021年に放送された『大富豪同心2』でも「向かい風 純情」が主題歌に起用され、二作続けての抜擢となった。昨年は1月に初のコンセプトアルバム『Stories』、6月にはNHK BS時代劇『大富豪同心2』主題歌「向かい風 純情」、8月にはデビュー20周年記念曲「プラハの橋」を発表。さらに『第63回 輝く!日本レコード大賞』では日本作曲家協会選奨を受賞し、飛躍の年となった。デビュー前(2000年~)から司会を務めるレギュラー番組『竹島宏の歌MAX』は2021年9月で1100回を超える長寿番組として現在も放送中。

 

より感動していただける歌をお届けできるように、これからも自分を磨き続けていきます

 

新しいカップリング曲「横浜ロンリーブルー」は、発売が決まって急きょ制作に取りかかられたそうですね。

竹島 そうなんです。じつは他の候補曲もあったんですけれど、今回のカップリングにはどうかな?という話しになり、幸先生に「明日一日でもう1曲、作っていただけませんか」とお願いしたのが、制作会議のある前の週の金曜日! 幸先生は「俺は土日には仕事をしないから。あと一日では作らないからね」と言いながら、一日で作ってくださいました。僕は先生とは長いお付き合いなので、「先生、頑張りましたね。やればできますね(笑)」なんて言っちゃって。本当に感謝しています。先生は“大天才”です。山田先生も一日で詞を書き上げてくださいました。スケジュールが詰まっていて、オケ録りの日に歌入れもしなければならなかったので、そのつもりで練習をしていたんです。そうしたらレコーディングもとてもスムーズにできたので、「あ、僕もやればできるんだ」って(笑)。思ったよりうまく歌えました。

「横浜ロンリーブルー」をファンの皆さんにお届けするのが楽しみですね。

竹島 はい。カップリング曲ではありますが、とても豪華なオケで聴きごたえがありますし、僕は横浜の赤レンガ倉庫で毎年ライブをしているので、ファンの皆さんはタイトルが発表されただけでそわそわされているようで、僕も大満足です。きっと“ロンリーブルー”というアンニュイな雰囲気は、僕のファンの方たちはお好きだと思います。「プラハの橋」も曲の感想をお手紙でたくさんいただきましたが、感想だけでなく「『プラハの橋』を聴いて思ったんですけど、曲の主人公はこういう人で……」といった物語を想像して丁寧に書いてくださる方が何人もいらっしゃいました。“プラハ”という地名の響きも素敵ですし、想像力をかき立てられたり物語を書きたくなったりするのかな。“横浜”もオシャレでそんなイメージだと思うので、また皆さんからのお手紙をいただくのが楽しみですね。

最後に、ファンや読者の皆さんにメッセージをお願いします。

竹島 これからも元気に、より感動していただける歌をお届けできるように、自分を磨き続けていきたいと思います。僕が歌っているのは、待ってくださっている方々がいるからなんだと、コロナ禍の中いろいろ考えて、改めて思いました。まだしばらくはファンの皆さんに直接お会いできないかもしれない。けれどもそれは決してマイナスのことではなくて、お会いできない時間もいつか歌を聴いていただく時のための時間にします。歌をもっと勉強しなければならないし、感性も磨いていかなければならないし、そういう意味で言ったら“心はいつもカーニバル”(笑)!どうしても気持ちが沈みがちな時こそ明るくいられたら、と自分のモチベーションをもっともっとあげていくような20周年イヤーの後半にできたらいいなと思っています。さまざまな歌にも挑戦して、もっとカラフルな竹島宏をお届けできたらいいですね!

 

(取材・文/夏見幸恵)

▶︎チェコの魅力に感動! 竹島宏が「プラハの橋」Cタイプ発売日にチェコ親善アンバサダー2022に就任。任命セレモニーで熱唱

 

NEW RELEASE!!

2022年3月16日発売
竹島宏「プラハの橋」
【Cタイプ】

「プラハの橋
作詞:山田ひろし  作曲:幸耕平  編曲:坂本昌之
c/w「横浜ロンリーブルー」
作詞:山田ひろし  作曲:幸耕平  編曲:坂本昌之
テイチクエンタテインメント TECA-22023 1,35
0円(税込)

CHECK!!

竹島 宏 花うららライブ【Streaming+】

【日時】4月8日(金)20:00~ 視聴開始
※視聴可能時間:4月10日(日)23:59まで(配信予定時間約60分)変更になる場合がございます。予めご了承ください。
【料金】視聴券 3,000円(税込)別途システム手数料220円 / 特典付き視聴券 5,000円(税込)別途システム手数料220円
※特典付き視聴券は、イープラスでしか手に入らない竹島宏直筆サイン入り生写真付き
【チケットお問い合わせ】https://eplus.jp/sf/detail/3596510001-P0030001

【お問い合わせ】(株)オフィスK 03-6416-8867(平日10:00~18:00)

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