【Colorful Interview】松阪ゆうき “スーパーハイブリッドシンガー”がさらなる新境地を拓く 〜新曲「黄昏シルエット」〜
“音大声楽科卒業で民謡育ちの実力派”松阪ゆうきが、5月8日、約1年半ぶりとなるシングル「黄昏のシルエット」を発売した。民謡から演歌歌謡、オペラからPOPSまで幅広く歌いこなす“スーパーハイブリッドシンガー”と称される松阪。今作は、そんな松阪でもオリジナル曲では歌ってこなかったタイプの作品として、大きな話題となっている。黄昏が迫る中、恋の芽生えを予感している二人を描いたドラマチックなストーリーと、松阪のスイートなファルセットは、ファンだけで独り占めするのはもったいない作品だ。
“ただ溶けるように 君を好きになる”。歌の中でしか言えないようなフレーズですね(笑)
新曲「黄昏シルエット」は、世間一般的な“黄昏れる二人”というイメージとは違った曲ですね。
松阪 全然“黄昏て”いないんですよ(笑)。タイトルだけ見たら、しっとりしたバラードのような曲を想像するかもしれませんが、テンポが早めの曲調ですしね。人生の黄昏ではなくて、まだ片思いというか恋心が芽生えたくらいの段階なのに、ひたすら突っ走っていく感じ。松井五郎先生に書いていただくのは今回が初めてで、詞が先にできてきました。最初の歌詞では二人の距離感がもうちょっと離れていて、この先結ばれるのかどうかわからない…。もしかしたらうまくいかないのかもしれないなという感じもしていました。何度か詞の直しが入ったりして、最終的には“うまくいくんじゃないかな”というふうに仕上がりました。
もう止められない もう止められない
黄昏のシルエット
ただ溶けるように
君を好きに 君を好きになる
(「黄昏のシルエット」歌詞より)
“ただ溶けるように 君を好きになる”なんて、すごく情熱的な歌詞ですが歌われてみていかがですか?
松阪 “歌手・松阪ゆうき”になりきっています。歌の中でなら言えますが、普通に素の状態では恥ずかしくて言えないですよ(笑)! 歌の世界でさえ、ダイレクトに“好きだ”とか“愛してる”というような曲は、あまり歌ってこなかったですからね。しかも“溶けるように”のところは、“ファルセットで歌わないとダメだからね”というのが、浜圭介先生のこだわりのようです。地声で歌えるところを、あえてファルセットにする理由までは聞きませんでしたが、そういう歌い方をすることによって色気のようなものが出せたらいいなと思っています。振り付けもあって、それもいままでになかったことですね。
演歌からは遠ざかっていますが、ファンの皆さんにとっては初めての楽しみがいっぱいですね!
松阪 アレンジも凝っていて、“もう止められない もう止められない”のところは、自分の声をかぶせる“ダブリング”という手法を使っています。あとは“ただ溶けるように”の“ただ”も、自分の声で追いかけるように入っている。どちらもレコーディングに途中から来られた松井先生のアイデアです。アレンジャーが元FIELD OF VIEWのキーボード・安部潤さんなので、演歌や歌謡曲調のアレンジではなく、90年代のシティポップを彷彿させるようなサウンドになっています。僕は、シンセサイザーの“シャンシャン”という音が気に入って、“この音をもっと上げてください”と、ここだけは僕からお願いしました。都会的なテイストを醸し出している“シャンシャン”がこの曲のポイントです(笑)。
飛行機を見ているのが大好き!「あの夏の蜃気楼」のMVは飛行場で
飛行機がお好きだそうですが、「あの夏の蜃気楼」は松阪さんの趣味に寄せて作られたのでしょうか?
松阪 そうなんです、“この曲はおまえのために作ったんだ”と社長に言われました。僕が飛行機好きだから“銀色のセスナが”と、歌詞に出てくるんだそうです。今回はカップリング曲もMVを作っていただけることになって、調布の飛行場に行って飛行機が飛んでいくところをバックに撮りました。歌を歌っているのがもったいないくらい、ずっと飛行機を見ていたかったですね(笑)。それまで雨が降っていたのに、ちょうどこの日だけ晴れたんです。「黄昏のシルエット」のMVも、調布の近くの公園で撮っています。
飛行機好きになられたきっかけはなんですか?
松阪 もともと好きだったのが、仕事で飛行機で移動する機会が多くなって、ますますいいなと思うようになりました。電車の写真を撮る人たちのことを“撮り鉄”というじゃないですか。飛行機の場合は“スポッター”といいます。飛行機の駐機場のことを“スポット”ということからきてるようです。展望デッキや滑走路が見えるところには、カメラを持って待機しているスポッターが、結構いるんですよ。多摩川沿いに“ソラムナード羽田緑地”という散策路があって、いままでは第3ターミナルあたりまでしかなかったのが、さらに海のほうまで行けるようになりました(4月1日全面開園)。そこがちょうど格納庫が見える位置で、手前にある滑走路もに降りてきたり飛んでいくのが見えます。僕も先日、一番端っこまで行ってきました。
YouTubeチャンネル『ゆうき100%TV』がどんどんパワーアップしています
松阪さんはファンの皆さんとの交流のひとつとして、YouTubeに力を入れていらっしゃいますよね。
松阪 発信する場がテレビやラジオだけだと広がりがあるようでないから、もっと気軽に観られるものがあったらいいなと思って、一昨年くらいに始めました。テレビの歌番組は歌うだけのことも多いので、歌っている曲のイメージを持たれてしまいます。すごくまじめな人だというイメージばかりで、それはあまりよろしくないなと思ったので(笑)、もうちょっとパーソナルな部分も出すようにしたいなと…。最初のころは動画が二つくらいしか上がっていませんでしたが、いまは生配信などもやって登録者の方も増えてきていますし、さらにパワーアップしています。
▶︎【カラフル現場放浪記】松阪ゆうきさんの人気YouTubeチャンネル『ゆうき100%TV』の収録に密着!ゲストは竹野留里さんでした☆
メンバーシップ会員限定のコンテンツも充実していると、大好評だそうですね。
松阪 歌の動画を1カ月に5本くらい公開していて、その歌だけが視聴できるコースと、それにプラスして僕の日常の様子を少しお見せしているコースなど、3つのコースがあります。今年の4月にリニューアルして、会員にならなくても視聴できる動画もあります! チャンネル名も『ゆうき100%TV』に変えたんですよ。ゲストの方がいらっしゃるときは一緒に歌ってもらったり、トークだけだったり。将来、自分の番組を持ったときのことをイメージして、MCをやれるように力をつけよう!という裏コンセプトもあります(笑)。
ありがとうございました! 最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
松阪 今回の「黄昏シルエット」は、いままでとは全然雰囲気の違う楽曲です。イメージをちょっと変えてみようと、髪も茶色に染めました。最初は“本当に染まっているのかな”と思ったんですけど、時間が経つとどんどん明るい色になっていくんですね…(笑)。振りなんかもいままでやったことないですから、不慣れなこともやりながらいろいろな意味で新しいことに挑戦しています。たくさんの人に「黄昏シルエット」、そして「あの夏の蜃気楼」を聴いていただけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
(取材・文/夏見幸恵)
▶︎松阪ゆうきが新曲「黄昏のシルエット」発表会で力強く宣言! 「皆さんからの応援が実を結ぶように、一位を目指して頑張っていきたい」
NEW RELEASE!!
2024年5月8日発売
松阪ゆうき「黄昏のシルエット」
「黄昏のシルエット」
作詞:松井五郎 作曲:浜圭介 編曲:安部 潤
c/w「あの夏の蜃気楼」
作詞:友利歩未 作曲:樋口義高 編曲:猪股義周
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91566 1,500円(税込)
CHECK!!
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