【COLORful Interview】島あきの 「私は歌が大好き」。5年ぶりの新曲に故郷への想いと決意を込めて
今年3月、5年ぶりの新曲「古平情炎~天狗の火渡り~」をリリースした島あきの。3年前に訪れたという北海道古平町 琴平神社の天狗火渡り神事に深く感動したことが制作のきっかけとなり、2年がかりで完成した同曲は古平町の公式ソングにもなっている。5月16日には『古平町観光応援大使』にも就任する。「北海道を拠点に、全国へ歌を届けたい」。故郷の魅力を自分らしく発信していく決意を語ってくれた。
目の当たりにした神事、心を奪われた夜
5年ぶりの新曲「古平情炎~天狗の火渡り~」は、古平町との出合いから生まれたとうかがいました。最初のきっかけを教えてください。
島 3年前、コロナが明けたころに、札幌から1時間半くらいの場所、北海道の古平町にある琴平神社のお祭りに招待していただきました。それまでは、古平町は名前は知っていても、行ったことがあるかな? くらいの場所でした。でも、実際に天狗の火渡り神事を目の前で見た瞬間、道産子としてグッと心にくるものがあって。本当に想像以上の火の燃え方なんです。
天狗の役は、選ばれた人が行うものなんですか?
島 そうです。古平に住んでいる地元の人の中から立候補で選ばれて、ひとりの人が長く務めます。お祭りは、毎年7月の第2金・土・日の3日間行われます。1日目は海上渡御と言って、漁船が海の中を何隻も走っていくんです。2日目に天狗さんが町を練り歩いて、夜になったら神社で本当に言葉通り炎の中を歩いて渡っていくんですよ。
資料を拝見すると、相当激しいお祭りですね。
島 天狗自身が「火が小さい!もっと寄越せ!」と煽るくらい激しいです。出店もなく、ただこの神事を見るためだけに人が集まる。その純粋さにすごく感動しました。
楽曲化に際しては、どのような経緯があったのですか?
島 お祭りにうかがった後、古平町の方たちから「ぜひ曲を」という声が作詞・作曲を手がけてくださった円香乃先生、伊戸のりお先生に伝わって。「それなら島あきのに」と、そこから2年かけて制作していただきました。昨年レコーディングを行い、古平の方たちも立ち会ってくださって、いまでは古平町の公式ソングになっています。
あらためて、新曲はどのような作品ですか?
島 天狗の火渡りをしている男性(猿田彦)のことが好きな女性の物語です。その人のことを思いながらも、自分の夢を追って上京するけれど、やっぱり忘れられなくて古平に戻ってきて、次の年の彼の火渡りを見ている。本当に女の情念を歌った曲で、自分自身の経験とはまったく違う世界なので、映画を見たり想像を膨らませながら感情を乗せて歌いました。

3月15日の七飯町で開催されました『島あきの新曲発売コンサート〜故郷・七飯に誓う〜』で新曲のMVをバックに披露しました
主人公のような想いの強い女性の要素は、島さんご自身の中にありますか?
島 想像とか妄想で、”きっとこういう気持ちなのかな”というのはわかるんですけど…(笑)。たぶん自分の中にはないというか、まだ自覚したことはないです。
5月には『古平町観光応援大使』にも就任されます。古平町の魅力をPRしていただけますか?
島 古平町はタラコが有名です! 余市町と積丹という地域に挟まれている町なんですが、とにかくタラコをはじめ食べるものもみんなおいしいですし、昨年道の駅ができたので多くの方が立ち寄って楽しまれています。でも、やっぱり景色が一番。最高に綺麗です。今年も7月の10、11、12日に琴平神社のお祭りが開催されますので、ぜひ多くの方に見に来ていただけたらうれしいです!

5月11日に島あきのYoutube公式チャンネル『島あきのの町ぶら歌巡り』がスタートしました! 島あきのが色々な町を訪れて、その町の名所や名産品を紹介し町に溶け込み、その町の方の想い出の歌をエピソードとともに、唄って綴る…そんな温かなチャンネルにしたいと思っています!
高音から中低音へ…新しい自分の発見
今回の新曲で、新たに挑戦されたり工夫されたことはありますか。
島 これまでは、高音が売りの曲が多かったんですが、円先生や伊戸先生が「私の中低音がいい」と言ってくださって、今回は自分の地声に近い声で歌わせてもらっています。最初は地声で歌うことすらできなかったんですよ。一から歌い方を見直して、初めて「言葉に感情を入れる」ということが理解できた気がします。「この恋はいけないと」という冒頭のフレーズひとつとっても、力強く言えば切なさが消えてしまう。文章を理解して、言葉を生かすということを学びました。いままでの”島あきの”のイメージと、本当に曲調も声も違います。新しい島あきのの魅力を見つけていただきました。
先生方のアドバイスで、とくに印象に残っていることはありますか?
島 好きに歌っていいよと言われたときは、やっぱりこの「言葉を語る」という歌い方ができなかったんですが、母音だけで歌う練習をしたらスン!って自分の中に入ってくる感じがありました。「あ・い・う・え・お」だけで曲を歌うんですが、これがめちゃくちゃ難しい。でもそれをやったことで、言葉の響きが自然と出るようになりました。この5年間で一番成長できたと実感しているのは、歌の部分だけじゃなく、表現者としての意識全体ですね。

『新曲発売コンサート〜故郷・七飯に誓う〜』で師匠・伊戸のりお先生と「麦畑」のデュエットをさせていただきました
北海道に根を張る!そして「歌で誰かの心を動かしたい」
5年前にデビューされた当時の出来事で心に残っていることはありますか。
島 デビューのきっかけをくださった北島(三郎)先生に「その性格は絶対に変えるな」と言われたことです。田舎で育ったというのもあるかもしれないですが、のびのびとしたたくましさというか、根本にある明るい性格はこれからも変えずにいきたいなと思っています。
20歳のときに大病を経験されたと公表されました。
島 はい、健康優良児で育ってきたのですが、就職してすぐに大きな病気をしました。抗がん剤で一度寛解になりましたが退院後に再発して、移植が必要になって。幸いドナーもすぐ見つかり、経過も順調でした。入院中は病室で友達とスイカ割りをしたりして過ごしていたので、意外と自分でも大丈夫でしたね。大雑把な性格で「なんとかなるでしょ」という感覚がある方なので…(笑)。その経験がなければ、北海道を出ることもなかったと思いますし、歌の道にも進んでいなかったと思います。母から「やりたいことをやりなさい」と背中を押してもらったことが、いまの自分につながっています。
現在の北海道を拠点にした活動への思いを聞かせてください。
島 東京に残りたかった気持ちも正直ありましたが、北海道に戻って活動していくうちに、改めて北海道に生まれてよかったと強く思うようになりました。先輩の歌手の方たちがいろいろなことを教えてくださって、そこからまた人間関係を広げていく。大人になってからの出会いがこんなに温かいとは思っていなかったので、本当に私は人に恵まれているなと感じています。そして、改めて地元を大事にしたいなという気持ちがこの5年で増えました。

3月3日新曲発売前日の北海道のレコードショップ・音楽処さんでの歌唱キャンペーンの一枚です。 お店でも初(!)の立ち見ありの満員御礼。地元・北海道での最高の新曲の幕開けとなりました
今後の活動の展望を教えてください。
島 まずは、北海道全域で”島あきの”を知ってもらうことが目標です。「北海道の子でしょ、演歌の子でしょ」と言ってもらえるような存在になりたい。そして今回の古平町のように、各市町村のお祭りや地域の魅力をモチーフにした楽曲を増やして、北海道全体を歌で盛り上げていきたいと思っています。
最後に、新曲への想いと読者の皆さんへメッセージをお願いします。
島 5年ぶりの新曲は、自分としても本当に待望の一枚です。この曲で古平町のことも、島あきののことも、たくさんの方に知ってもらいたいです。以前は正直、自分の歌で誰かの気持ちを動かすという感覚がそこまで強くなかったのですが、いまは心からそう思えるようになりました。やっぱり簡単な言葉ですが、歌が大好きですし一生の仕事にしたい。自分の歌で誰かが元気になったり、心が動いたりしてくれたら、こんなにうれしいことはないですね。これからも、一生懸命頑張っていきます!

【PROFILE】島あきの(しまあきの) 9月12日生まれ、北海道七飯町出身。趣味は釣りと料理で調理師免許も持つ。好きな食べ物は魚介類や鮭とば、パール柑。バレーボールと野球を愛し座右の銘は「日々是好日」。5年ぶりに放つ新曲「古平情炎~天狗の火渡り~」は故郷の北海道・古平に伝わる神事・伝説をモチーフに、荒れ狂うほどの女心、燃える思いを届ける一枚。2026年5月、『古平町観光応援大使』に就任。島あきの公式YouTubeチャンネル『島あきのの町ぶら歌巡り』が5月11日よりスタート
NEW RELEASE!!
2026年3月4日発売
島あきの「古平情炎~天狗の火渡り~」

「古平情炎~天狗の火渡り~」
作詞:円香乃 作・編曲:伊戸のりお
c/w「あきのの北海自慢~古平編~」
作詞:円香乃 作・編曲:伊戸のりお
c/w「あきのの北海自慢~古平編~」
作詞:円香乃 作・編曲:伊戸のりお
テイチクエンタテインメント CRCN-8828 1,550円(税込)
CHECK!!
島あきのオフィシャルブログ
島あきの公式X
島あきのInstagram


この記事へのコメントはありません。