【Colorful Interview】舞乃空(まのあ) デビューまでの道のり、夢いっぱいの未来
どこまでものびやかな透き通る歌声と、屈託のない笑顔で一瞬にして人を虜にしてしまう舞乃空(まのあ)。今年3月に高校を卒業したばかりの弱冠18歳だ。どこか懐かしい温もりを感じさせる切ない恋の歌、彼女のセカンドシングル「約束」が、昭和歌謡世代を中心にいま話題となっている。
キュートな歌謡界のニュースター、舞乃空の過去・現在・未来について話を聞いた。
MANOA’s past 〜 歌が大好きな家族に囲まれて
「初めて音楽に触れた記憶は、おばあちゃんの子守唄です。ベースは有名な”ねんねんころりよ”という子守唄なのですが、ほぼ自分で作ったオリジナル曲(笑)。おばあちゃんもおじいちゃんも、家族みんな歌が大好き。幼稚園に入っておしゃべりできるようになってからは、家族の前や親戚の集まりなどでよく歌っていたことを覚えています」
舞乃空の歌唱力は、幼いころから折り紙付きだった。小学生のときに、娘の才能に気づいた母親が舞乃空の知らぬところであるカラオケ番組に応募し出演、一躍話題になった。その後も、数々のカラオケ番組に出場しては好成績を残し、歌手デビューのきっかけとなったのは、13歳で出場した『NHK のど自慢』だった。天国に行ってしまった祖父が好きだったという石川さゆりの名曲「能登半島」を堂々と歌唱。今週のチャンピオンとなり、『NHK のど自慢』チャンピオン大会2019にも出場を果たした。
「おじいちゃんが天国から見守ってくれていたのかな。『能登半島』を歌っていなかったらデビューできていないと思うので、この曲に感謝しています。いまでも自分ではそんなに歌がうまいとは思っていませんが、中学生くらいのときに、”少しは才能があるのかも”と気づいて、せっかく才能があるのなら生かしたほうがいいなと、そしてなによりも”歌うことが楽しかった”ので、お仕事にできたらいいなと思うようになりました」
番組を観ていたレコード会社の関係者からスカウトされ、歌手デビューを目指して高校進学を機に母とともに上京した。順調にいけばすぐにデビューする予定だったが、世の中はコロナ禍。しばらくの間活動休止することになった。振り返れば、じつに4年もの年月が経っていた。
「本当は1年くらいだけ休止の予定で、ここまで長くなるとは思っていなかったのでつらかったです。ずっと本当にデビューできるのかという不安があって…。でも今年デビューできることになって、高一でデビューするよりも力を磨けたというか、より良い自分になってデビューできたな、といまはポジティブに捉えています!」
MANOA’s present 〜 待ちわびたデビュー。忘れられない幸せな一日
2023年2月8日、遠い日の淡い初恋を思う切ない胸のうちを美しい情景とともに描いた「うたかた」でデビューを果たした。出身地である大阪で発売日に開催したメジャーデビュー記念ミニライブには、この日を待ち望んでくれていた大勢のファンと、愛する家族が応援に駆けつけてくれた。昔から緊張したことのない舞乃空だが、この日はすべてが違った。
「緊張しすぎて、この日のことは正直何も覚えていません。ステージに立ったときは、テレビに出たころから応援してくださっている方々のお姿を拝見して、地元の大阪で開催できたこともうれしくて、すでに泣きそうでした。頑張って歌った後、ずっと応援してくれた家族と親友、そしてファンの皆さんへの感謝を手紙にして読んだのですが、号泣しちゃいました(笑)。忘れられない、本当に幸せな一日になりました」
舞乃空にとって、不安でいっぱいだった4年間が一瞬で吹き飛んだ幸せな瞬間だった。
デビューしてからは全国各地で新曲キャンペーンやイベント、テレビ出演など忙しい毎日を過ごしているというが、とても充実している、と舞乃空。8月には、早くもセカンドシングルの「約束」がリリースされた。
前作よりも少し大人っぽく、だが同じように切なく胸に残る恋の歌。彼女のふんわりとした柔らかい歌声とノスタルジックなメロディーが、昭和歌謡を愛する世代を中心に大きな反響を呼んでいる。
「『うたかた』は学生時代のほんわかとした切ない恋の思い出の等身大の歌でしたが、今回は男性目線で歌う忘れられない恋。悲しいけれどこんな体験をしたことがある方には、きっと刺さる歌だと思います。高校が恋愛禁止でしたので、私はこんな大人の恋愛はいつか…(笑)。結婚もしたいです!」
▶︎次はMANOA’s future!
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