【ライブレポート】”この夏一番のステキな思い出を”。 美女5組による『浅草花祭り~華やか夏の陣~』を開催!
8月25日、東京・浅草花劇場でWEBマガジン「カラフル」主催のライブイベント『浅草夏祭り~華やか夏の陣~』が開催された。
今回のイベントのコンセプトは、「夏・祭り・女」。暑さの厳しかった2023年の夏の疲れを癒やし、楽しくて華やかな思い出を作っていただきたいと企画されたスペシャルなライブだ。元防衛省技官で、”歌う看護師”としても活躍している入山アキ子、“艶歌の妖精”花咲ゆき美、“清水アキラの秘蔵っ子”美里里美、“白雪のようなキラキラボイス”白雪未弥、そして、“天国に一番近いアイドル”myunとyayo~の美女アーティスト5組が競演し、華やかな歌声で浅草の宵を彩った。
情緒あふれる浅草で、夏の終わりのひと時を美女の歌声とともに…
暗くなった会場にお馴染みの盆踊り唄「炭坑節」が流れ、客席からは自然に大きな手拍子が沸き起こる。出演歌手が揃い、色とりどりの浴衣姿で歌いながらステージに登場すると、待ちわびていたファンは大きな声でお目当ての歌手の名前をコールした。
ライブは、コンセプトのひとつである“夏”の歌からスタート。花咲とmyunとyayo~は「夏の扉」、白雪が南沙織の「17才」とアイドルのヒットソングをカバーし爽やかにオープニングを飾り、入山は「蜩-ひぐらし-」、美里は「風の盆恋唄」と夏の演歌の名曲をしっとりと聴かせた。
「今日はお越しいただきましてありがとうございます。夜とはいえ、まだまだ暑いですね。乾杯して、“夏の思い出”について話をしませんか」と、カラフル編集長・パン子の音頭で乾杯。それぞれが手持ちのドリンクでのどを潤して、ステージ上では女子会トークが繰り広げられた。
myunとyayo~は「私たちの若いころと言ったら“ン十年前”で、当時は小麦色の女の子がモテたんですよ」「泳げもしないのに、海に行って焼いたりしていましたね」。青森出身の花咲は、地元のお祭りで“葉つきこかぶ”の早食い競争に出場した思い出を披露。「おなごわらす(女の子)ですけど、頑張って食べました。負げでもこかぶがウマくて、ごでられない(たまらない)ですよ」と青森弁で話し、笑いを誘った。
続いては、このイベントの目玉として企画された「デュエットコーナー」へ。抽選で選ばれた来場者と、出演アーティストがデュエットできるというお楽しみ企画で、他ではあまりない貴重な経験に、当選者は緊張しながらも堂々たる歌声を披露。会場からは大きな拍手が沸き起こった。
「浅草花祭り、華やか夏の陣。美しい歌姫が勢ぞろいのライブイベントです。ここからは少し雰囲気を変えて、さまざまな女性たちを主人公にした“女唄”の世界をお届けします」
そんなナレーションを皮切りに、愛する男への未練に心を濡らす女心を歌いヒットしたザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ・東京 」でmyunとyayo~がトップを飾ると、幼いころより歌唱力を民謡で鍛えた美里と白雪は、花嫁の門出を描いた「潮来花嫁さん」をのびやかに歌い上げ観客を魅了した。
「聖母たちのララバイ」を歌った花咲が、「聖母のような女性もいれば、男を惑わす悪女もいるのが世の常。元白衣の天使の入山アキ子さんが“悪女シリーズ三部作”から、この曲を!」と呼び込むと、浴衣と妖艶なハイヒールで登場した入山は「みだれ舞い」を熱唱。迫力あるステージを繰り広げ女唄コーナーを締めくくった入山は、花咲のコメントを受けて「ゆき美ちゃんの“マドンナ”、できれば私も同じ路線で行きたかったです(笑)」と、客席の笑いを誘った。
華やかなステージは感動のフィナーレへ
後半は、出演者の最新曲などを紹介するコーナー。ステージはよりいっそうの盛り上がりを見せた。
真っ赤なミニワンピースに着替えたmyunとyayo~が登場し、昭和アイドルのヒット曲メドレーを披露した。衣装も振り付けも、昭和からタイムスリップしてきたかのような二人。お揃いのハチマキとはっぴで声をそろえてコールする“親衛隊”から、ステージいっぱいに投げ込まれたカラフルな紙テープは壮観だった。
「私たちは、二人合わせて124歳、“天国に一番近いアイドル”のmyunとyayo~です。長く続けていれば、夢は叶う!元気な62歳、孫も3人います。いつまでも元気に歌い続けていきたいです」
昭和テイストのオリジナル曲「ちょっとだけ恋」、そしてキャンディーズの「春一番」でトップバッターとして客席をおおいに盛り上げた。
白雪のように透き通った歌声”キラキラボイス”のキャッチフレーズで人気の白雪未弥は、昨年10月発売のセカンドシングルのカップリング曲「夢の花舞台」を歌唱。
「ペンライトやうちわでのたくさんの応援をありがとうございます。もう1曲、私のイチ推しの曲を歌わせていただきます」と話し、披露したのは話題のセカンドシングル「どうだば津軽」。
民謡入りのノリの良い望郷歌で、“どうだば”は津軽弁で“いかがでしょうか”の意味。白雪がサビを “アラ どうだば どうだば”と歌うと、客席のファンも一丸となって“どうだば どうだば”とレスポンスを返す。かわいらしいルックスと、キャッチフレーズ通りの美しいハイトーンボイスで終始観客を魅了した。
“ものまね界のレジェンド・清水アキラ氏の秘蔵っ子”美里里美の1曲目「頑張るよ」は、師匠である清水アキラ氏が作詞作曲を手がけた人生の応援歌。“ひとつ ひとつ”の歌詞を、心を込めて歌い上げた。
「“美しい里、里は美しい”と書いて、上から読んでも下から読んでも、ひっくり返して裏から読んでも、半分に折っても鏡に映しても“美里里美”と申します」と自己紹介。お盆に帰省先の宮城県から東京に戻るとき、おじいちゃんが寂しがって「帰るな」と引き止めたと話す。「たまにしか、じいちゃんばあちゃん、父ちゃん母ちゃん孝行できないけど、東京で一生懸命頑張っている姿を喜んでもらいたい」と、昨年8月発売の「女ひとりの日本海」を熱唱した。
甘くキュートな歌声で人気を集めている花咲ゆき美は、雰囲気をガラリと変えたロングドレスで登場。同じ時に同じ場所で出会えた奇蹟をテーマにした、「愛という奇蹟」をしっとりと聴かせた。
「今頑張っている最新曲の『冬岬』は、浜圭介先生に作曲していただいたのですが、今までの演歌・歌謡曲とは違って、イントロが6秒すかねえの。たったの6秒よ」と、途中から青森弁で力説。歌詞に出てくる“だるま夕日”は、見た人が幸せになれると言われていることから「今日聴いてくださる皆さんが、たくさん幸せになれるようにという気持ちを込めて歌いたいと思います」と話し、ダイナミックに歌い上げた。
トリを飾ったのは、防衛庁技官・看護師から演歌歌手になってデビュー16年目の入山アキ子。昨年、15周年記念曲として発売した「一泊二日」を艶やかに歌唱した。
そして、「私は看護師出身ですから、ぜひ今日は皆さんに少し健康に近づいて帰っていただきたいです。“脳トレ”をひとつ覚えて帰っていただこうと思います。目指せ100歳、PPK=ぴんぴんころり!」と、指先を使う“脳トレ”を伝授し観客を楽しませた。
最後に、ライフワークとして取り組んでいる”オトコウタライブ”が好評で、9月20日に発売される話題のカバーアルバム『昭和歌謡オトコウタ』に収録される「釜山港へ帰れ」を、シンプルなピアノアレンジで味わい深く聴かせた。
フィナーレはにぎやかに、出演者全員で「東京音頭」を合唱。歌いながら客席に下り、ラウンドしながらファンと触れ合い来場への感謝の思いを届けた。
5組の美しい女性歌手が集結し、華やかな競演で魅せた浅草花祭り。それぞれの歌唱が輝き、客席のファンはどの歌手のことも同じように応援して楽しんでいた。これまで知らなかった歌手の魅力を知ったり、お気に入りの曲が見つかったり。素敵な夏の思い出のひとつとして心に刻まれたことだろう。
■セットリスト
M1 炭坑節 (全員)
〈夏の名曲コーナー〉
M2 夏の扉 (花咲ゆき美、myunとyayo~)
M3 17才 (白雪未弥)
M4 蜩-ひぐらし- (入山アキ子)
M5 風の盆恋歌 (美里里美)
〈トークコーナー&祭りの名曲〉
M6 お祭りの夜 (入山アキ子、花咲ゆき美)
M7 お祭りマンボ (全員)
〈女唄コーナー〉
M8 ウナ・セラ・ディ・東京 (myunとyayo~)
M9 潮来花嫁さん (美里里美、白雪未弥)
M10 聖母たちのララバイ (花咲ゆき美)
M11 みだれ舞い (入山アキ子)
〈myunとyayo~〉
M12 わたしの彼は左きき~木綿のハンカチーフ~青春の坂道 メドレー
M13 ちょっとだけ恋
M14 春一番
〈白雪未弥〉
M15 夢の花舞台
M16 どうだば津軽
〈美里里美〉
M17 頑張るよ
M18 女ひとりの日本海
〈花咲ゆき美〉
M19 愛という奇跡
M20 冬岬
〈入山アキ子〉
M21 一泊二日
M22 釜山港へ帰れ
〈エンディング〉
M23 東京音頭(全員)
(取材・文/夏見幸恵)
NEW RELEASE!!
2022年10月19日発売
入山アキ子「一泊二日」
「一泊二日」
作詞:久仁京介 作曲:四方章人 編曲:南郷達也
c/w「わたしのふる里」
作詞・作曲・編曲:水谷公生
テイチクエンタテインメント TECA-22057 1,400円(税込)
2023年9月20日発売
入山アキ子『昭和歌謡オトコウタ』
【収録曲】
・北の旅人(オリジナル:石原裕次郎)
・嫁に来ないか(オリジナル:新沼謙治)
・恋(オリジナル:松山千春)
・なみだの操(オリジナル:殿さまキングス)
・雪国(オリジナル:吉 幾三)
・釡山港へ帰れ(オリジナル:チョー・ヨンピル)
・旅の宿(オリジナル:吉田拓郎)
・雨に咲く花(オリジナル:井上ひろし)
・星降る街角(オリジナル:敏いとうとハッピー&ブルー)
・恋唄(オリジナル:内山田洋とクールファイブ)
・古城(オリジナル:三橋美智也)
・あずさ2号(オリジナル:狩人)
テイチクエンタテインメント TECE-3699 3,300円(税込)
入山アキ子オフィシャルブログ
入山アキ子公式Twitter
入山アキ子Instagram
入山アキ子公式YouTubeチャンネル
2022年11月30日発売
花咲ゆき美「冬岬」
「冬岬」
作詞:菅麻貴子 作曲:浜圭介 編曲:西村真吾
c/w「愛という奇蹟」
作詞:伊藤美和 作・編曲:矢田部正
日本クラウン CRCN-8525 1,400円(税込)
花咲ゆき美オフィシャルサイト
花咲ゆき美オフィシャルブログ
花咲ゆき美公式Twitter
花咲ゆき美Instagram
花咲ゆき美YouTube公式チャンネル
2022年8月17日発売
美里里美「女ひとりの日本海」
「女ひとりの日本海」
作詞:みやま清流 作曲:清水アキラ 編曲:伊戸のりお
c/w「頑張るよ」
作詞・作曲:清水アキラ 編曲:伊戸のりお
テイチクエンタテインメント TECA-22043 1,350円(税込)
美里里美テイチクエンタテインメントオフィシャルサイト
美里里美オフィシャルブログ
美里里美公式Twitter
美里里美Instagram
2022年10月5日発売
白雪未弥「どうだば津軽」
「どうだば津軽」
作詞:いではく 作曲:榊薫人 編曲:伊戸のりお
c/w「夢の花舞台」
作詞:いではく 作曲:榊薫人 編曲:猪股義周
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91454 1,400円(税込)
白雪未弥オフィシャルサイト
白雪未弥オフィシャルブログ
白雪未弥公式Twitter
白雪未弥Instagram
2022年7月13日発売
myunとyayo~「ちょっとだけ恋」
「ちょっとだけ恋」
作詞:myun 作曲・編曲:中谷幹人
c/w「あしたもきっと晴れる」
作詞:石村美弥 作曲:土井一弥 編曲:中谷幹人
c/w「青春の坂道」
作詞:中司愛子 補作詞:松本隆 作曲:森田公一 編曲:中谷幹人
日本コロムビア COCA-18018 1,350円(税込)
myunとyayo~オフィシャルサイト
myunとyayo~公式Twitter
myunとyayo~Instagram
この記事へのコメントはありません。