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二見颯一が東京でデビュー5周年記念コンサートを開催!“やまびこボイス”で「めざせ、てっぺん!」

”演歌第七世代”を担うひとりとして活躍中の二見颯一が、4月25日、東京・ティアラこうとうで『デビュー5周年記念 やまびこコンサート2023 in 東京』を開催した。

歌手として最初の節目となる5周年を迎える二見だが、デビューしてから半分以上の期間がコロナ禍で活動自粛を余儀なくされていたため、東京でのホールコンサート開催は今回が初めて。また翌4月26日は、5周年記念曲「一里塚」が発売されるという、二見にとっては大きな意味を持つコンサートとなった。

「新曲『一里塚』のとおり、“旅はまだまだ”だなという思いもありますが、デビューしてからの4年はあっという間でした。一日一日が大切で、毎日中身が濃くて、振り返ってみると長い4年だったなとも思えます。“一里”は約4kmですけれど、人によって長いなと思う人もいれば、あっという間の4kmだと思う人もいることでしょう。それが僕のデビューまでとこれからに重なるような気がして、本当に等身大の二見颯一の一曲だと思います。“めざせてっぺん”と歌詞にあるように、何ごともトップを目指して頑張りたいです」

コンサートのオープニングは、「長編歌謡浪曲 豪商一代 紀伊国屋文左衛門」。今回のコンサートに向けて、三波美夕紀氏の指導のもと、約半年間の練習を重ねて挑んだ歌手・三波春夫の十八番だ。

ナレーションを含めると、優に10分を超える大作を、研ぎ澄まされた感性と豊かな表現力で、二見は堂々と歌い切った。

2曲目は、衣装をさわやかな白とグリーンのスーツに着替えて、80年代のシティポップの名曲「ドラマティック・レイン」。二見のすがすがしく透き通った声に、ぴったりの選曲だった。

オリジナル曲のコーナーは、デビュー曲の「哀愁峠」でスタート。列車シリーズなどファンにとってはおなじみの曲を、次々と歌唱していく。軽快な8ビートの「青空みたいな男です」は、新曲のカップリング曲だ。

5歳から民謡を習い、数々の受賞歴を誇る二見は、高校2年生のとき「正調刈干切唄全国大会」の男性の部で優勝している。その「刈干切唄」を歌ったあとで、「これまで日本全国津々浦々、たくさんの民謡を歌ってきました。民謡を始めて今年で20年になります。いつもは尺八や三味線で、今日はエレキギターやピアノのアレンジで歌いましたが、声だけでも表現できるのが民謡です」と、アカペラで「南部牛追唄」をワンコーラス見事に歌い上げた。

「新曲の『一里塚』を皆様の前で披露するのは、今日が初めてです。明日発売になります二見颯一5周年記念曲。この曲でまた一年頑張ってまいりますので、皆様応援よろしくお願いします」と二見が話すと、すでに物販コーナーでCDを買い求めたファンから、「5枚!」「10枚!」「20枚!」と声がかかる。二見が驚いて、「皆さん“競り”じゃないですから(笑)」と笑わせるひとコマも。

「一里塚」は、前々作「0時の終列車」、前作「君恋列車」に続き、作詞にかず翼氏、作曲は二見の師匠・水森英夫氏。水森氏の真骨頂である股旅メロディーで、会場のファンの心をがっちりとつかんだ。

後半はガラリと雰囲気を変えて、黒いシャツとパンツで登場。長身でスリムな二見によく似合っていた。昨年、故郷の宮崎で行ったコンサートでも評判だった「夜へ急ぐ人」では、女性ダンサーと一緒にダンスも披露した。

また、映画「ゴースト/ニューヨークの幻」のテーマ曲「アンチェインド・メロディー」を選曲した理由を、「僕の声の魅力を伝えたい」と話していた二見。「この曲はファルセットがあるんですけれど、そこはなかなか演歌では使わない技術なんですよね。ファルセットは僕の得意技なので、聴いていただきたいところです」と自信を見せていたとおり、美しい声で客席を魅了した。

そしてアンコールは、 “山河に響くやまびこボイス”でコンサートを締めくくりたいという思いで二見が選んだ、五木ひろしの「山河」。

「これまで僕を支えてくれた一人ひとりの皆さんのおかげで、こうして5年目を迎えることができました。2019年に“令和にこだまするやまびこボイス”というキャッチフレーズで、日本クラウンからデビューさせていただいて5年。ティアラこうとう大ホールで、こんなにたくさんの皆さんにお祝いしていただける。こんなにうれしいことはありません。今日は本当にありがとうございました」

コンサート前の会見で、今後の目標を聞かれた二見は、「この命尽きるまで、何十周年でも歌いたい。これから医療技術が発達して、『二見颯一100周年コンサート』もやれたらいいですね」と冗談を交えながら、歌手としての道を生涯歩み続けたいと話した。

約1100名の来場者から沸き起こった大きな拍手や歓声、客席で揺れる色とりどりのペンライトやうちわの応援が、2時間のコンサートの間、いつも二見とともにあった。デビュー5周年記念コンサートは、“てっぺん”を目指す二見にとって、最初の一里塚となったことだろう。

 

◾️セットリスト
M1 長編歌謡浪曲 豪商一代 紀伊国屋文左衛門
M2 ドラマティック・レイン
M3 哀愁峠
M4 放浪のはて
M5 ところがギッチョン恋之介
M6 0時の終列車
M7 君恋列車
M8 青空みたいな男です
M9 刈干切唄
M10 一里塚
M11 夜へ急ぐ人
M12 窓の外の女
M13 情炎
M14 アンチェインド・メロディー
M15 GOLDFINGER ’99
Enc. 山河

 

NEW RELEASE!!

2023年4月26日発売
二見颯一「一里塚」

「一里塚」
作詞:かず翼 作曲:水森英夫 編曲:竹内弘一

c/w「青空みたいな男です」
作詞:保岡直樹 作曲:水森英夫 編曲:竹内弘一
日本クラウン CRCN-8563 1,400円(税込)

 

CHECK!!

二見颯一オフィシャルサイト
二見颯一オフィシャルブログ
二見颯一公式Twitter
二見颯一Instagram
二見颯一公式YouTubeチャンネル

(取材・文/夏見幸恵)

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