• HOME
  • News
  • 鳥羽一郎が海援隊と初共演!”鳥羽版マイ・ウェイ”40周年記念曲「一本道の唄」を作詞した武田鉄矢の前で熱唱

鳥羽一郎が海援隊と初共演!”鳥羽版マイ・ウェイ”40周年記念曲「一本道の唄」を作詞した武田鉄矢の前で熱唱

鳥羽一郎と海援隊が7月19日、神奈川・川崎のCLUB CITTA’(クラブチッタ)で「鳥羽一郎・海援隊 ライブコンサート」を行い、初共演を果たした。

1982年に「兄弟船」でデビューした鳥羽は、今年40周年を迎える。1月にリリースしたデビュー40周年記念作品第1弾「一本道の唄」は、フォークグループ・海援隊のメンバーで歌手として、俳優としてもマルチに活躍する武田鉄矢が作詞を、作曲は鳥羽の長男でもある作曲家・木村竜蔵が手がけた作品だ。この曲の作詞を鳥羽が武田に依頼した縁で、今回の公演が実現。雨にもかかわらず駆けつけた会場いっぱい満席の300名ものファンの前でアンコールを含め全14曲を熱唱し、涙あり笑いありのライブコンサートを繰り広げた。

「海援隊の武田鉄矢さんに素敵な歌を書いていただきました。鳥羽一郎らしくないというか、いままでこういう歌はなかったような気がします。と、同時に聴いてくださる皆さんからもすごく新鮮でいいな、というお言葉をいただきます。(今日のコンサートは)夢のようです。武田さんとは番組などで一緒に出させていただいておりますが、今日は本当に楽しみにしていると同時に、緊張もしています」(鳥羽)

開演前の取材では、ステージ上で鳥羽と武田が「一本道の唄」の誕生秘話を披露した。

「鳥羽さんに『曲を作ってもらえませんか』と言われて考えたのは、この人は海の歌で有名だけど一回陸(おか)にあげたほうがいいなと、漁師じゃなくて農業をやらせてみようと思ったんです。それで自分たちの歌っている歌はどうでしょうか、と年寄り夫婦が畑を耕すという歌をとカップリング曲になった「エデンを遠く」を提案して。次に考えたのが、寅さんだったんですよ。寅さんは旅の流儀を持っている人で、どんなにつまらない映画を観ても映画館を出るとき『おばちゃん、おもしろかったよ』と言いながら出ていく。嫌な言葉を残さない。そういう流儀、それを鳥羽さんにはめ込んでみようかなと思ったときにワンコーラス目ができて、あとはどんどん寅さんを重ねていって”鳥羽の流儀”ができた。どういうことかというと、お客様が満員のステージもガラガラのステージも同じボルテージでやる。1万人と10人のお客様を同じ熱量でできる演歌歌手の道。そういうのができないかなと思って、寅さんの口上の中で『わたくし、村はずれの一本杉にございます』という言葉を思い出した。それは無用なものなんです。でもそれを目印に旅人が来るとき、一本杉の意味があるという。じゃあ鳥羽という人を村はずれの桜にたとえてみようと考えたわけです」(武田)

「初めて聞いたなぁ。恐れ入りました。奥が深いですね」(鳥羽)

鳥羽のこの曲へ向ける並々ならぬ心意気とともに、依頼を受けた武田が鳥羽のために考え抜き取り組んだ制作過程での熱い思いが紹介されると、鳥羽は歎声を漏らした。
そして、武田の前で「一本道の唄」を歌い上げた。

一方、武田鉄矢・中牟田俊男・千葉和臣の3人で1971年に福岡で結成され音楽活動をスタートした海援隊は、今年デビュー50周年の節目。作詞活動も行ってきた武田にとって、鳥羽のデビュー曲にして代表曲でもある「兄弟船」を作詞した作詞家・星野哲郎氏は憧れの存在だったという。

「自分も詞を書くんですが、歌手・鳥羽一郎のスタートを飾った星野哲郎という昭和の作詞家の詞の多彩さや才能の深さには絶えず圧倒され続けてきました。いつもすげぇな!と思いながら、悲鳴のような声を堪えながら作詞活動をしてきました。誠につまらない情報ですが、私が41歳のとき出演したドラマでトラックの前に飛び出した役は”星野達郎”といいます(笑)。ずっと引っかかっている巨匠の名前が星野哲郎です。その最高傑作の一角である『兄弟船』。星野さん亡き後、こうして鳥羽さんにめぐり会えたというのは我が人生に乾杯、という思い。この歌は鳥羽版『マイ・ウェイ』。本当は自分で歌いたかった(笑)」(武田)

笑いを誘いながらも、武田も星野氏を通して出会った鳥羽との縁をしみじみと語った。

アンコールでは、海援隊のコンサートで歌い継がれている未発表曲で「一本道の唄」のカップリングに収録されている「エデンを遠く」を出演者全員で披露。これまで交わることのなかった”昭和のフォークグループ”と”昭和の演歌歌手”を代表する二大アーティストの豪華初共演のステージは、盛況のうちに幕を閉じた。

左から海援隊のメンバーの千葉一臣、武田鉄矢、鳥羽一郎、中牟田俊男

なお、鳥羽は7月6日に40周年記念曲の第2弾となる新曲「北海の花」をリリースした。新しい切り口による鳥羽の伝家の宝刀、海もので、故郷で船に乗ることを決意する男の姿を描いた意欲作となっている。

 

NEW RELEASE!!

2022年7月6日発売
鳥羽一郎「北海の花」

「北海の花
作詞:やしろよう 
作曲:浜圭介 編曲:矢田部正
c/w「みのり」
作詞:やしろよう 作曲:浜圭介 編曲:猪股義周
日本クラウン CRCN-8491 1,350円(税込)

 

2022年1月12日発売
鳥羽一郎「一本道の唄」
「一本道の唄
作詞:武田鉄矢 
作曲:木村竜蔵 編曲:川村栄二
c/w「エデンを遠く」
作詞:武田鉄矢  作曲:中牟田俊男 編曲:川村栄二
日本クラウン CRCN-8450 1,350円(税込)

2022年1月12日発売
鳥羽一郎 40周年記念アルバム「この道」

日本クラウン CRCN-41395-970 4,400円(税込)

 

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。