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【Coloeful Interview】「さなぎから蝶へ!」 30年の経験を糧に、市川由紀乃は進化し続ける

「さなぎから蝶へ!」
30年の経験を糧に、市川由紀乃は進化し続ける

市川由紀乃の進化が止まらない。今年は彼女にとってデビュー30周年を迎える記念すべき一年であり、2月2日にはその節目を飾る新曲「都わすれ」をリリースした。ファンの期待を裏切らない歌声で2022年のスタートを切り、大阪・新歌舞伎座での座長公演の大役も盛況のうちに終え絶好調の市川が、忙しい合間を縫って取材に応じてくれた。今年に入ってからの活動について、新曲について。飾らない彼女の魅力をロングインタビューでお届けする。

 

人生初のバースデーイベントで改めて感じた、私の原動力

 

あっという間に春になってしまいましたが、由紀乃さんの大活躍をたくさん拝見しています。まずは、1月に2日間にわたり、初めてのバースデーイベントが行われました。ファンの皆さんが雪野さんと一緒に喜ばれている姿が印象的でした!

市川 ありがとうございます。本当はこじんまりとできたらいいなと話をしていたのですが、いろいろなアイデアを周りにいる方々が出してくださって、どんどん話が大きくなって……最後はバルーンカットをして空に飛んでいくという(笑)。こうしてお祝いしていただけるのは最初で最後じゃないかと思って、楽しんでやらせていただきました。こうした環境にいさせていただけるということを本当にありがたく思っています。

今年1月7・8日の2日間にわたり、東京・浅草ビューホテルで初めてのバースデーイベントを開催した。市川自らが企画・発案、コロナ禍で人数制限をするためファンクラブの会員に限定されたが、7日は135名、8日は165名を動員し市川の誕生日を祝福した。


サプライズゲストで2日間、事務所の後輩の青山新くんが。そして2日目にはお母様が! いかがでしたか。

市川 もう、新くんはすぐ目でわかりました。目力で!母はまさかのカツラをかぶってマダムパティシエ”で……(笑)。本当は母は裏方というか舞台の袖で見ていたのですが、リハーサルなどをしている間に、私の知らないところでいろいろなことが進められていて(笑)。母が登場してきた時には、やはり母がとなりにいると、一瞬にして娘になっちゃうんですよね。そして、皆さんが温かく母を迎えてくださっているその空気を感じたらそれがうれしくて、思わず込み上げてきてしまいました。

お母様の存在、そして温かく応援してくださるファンの皆さんの存在は大きいですね。

市川 母もそれなりにいっぱい苦労してきたと思うんですけれど、それを自分で「苦労してきた」と言わないところがやはり親のすごさというか。そこがすごく好きで尊敬しています。家に帰ると母がいて、そしてこの状況の中ですのでなかなか会えなくてもファンの皆さんは手紙を送ってくださったり、毎日ブログを更新している中でコメントをくださったりと家族のように支えてくださっています。本当にありがたいです。本当に、私が歌を歌っていくための原動力ですね。

8日の「市川由紀乃生誕祭『祝46〜SPECIAL BIRTH DAY PARTY~』」には、母・栄子さんがホテルのパティシエに扮してバースデーケーキを運び込むサプライズが。仲睦まじく微笑ましい二人の姿にもらい泣きするファンも見られた。

 

「本当に奇跡でした」。走りきった新歌舞伎座の座長公演

 

そして、2月には新曲「都わすれ」のリリースもありましたが、大阪・新歌舞伎座での座長公演を大成功に収められました。改めて振り返られてみていかがですか。

市川 千穐楽まで何事もなく走りきれたのは、本当に奇跡だと思います。コロナがどこから襲ってくるかわからない状況の中で、全員がマスクをした状態でお稽古をしていました。ゲネプロは2回行ったのですが最後だけマスクを外してお芝居をして、そこで初めて皆さんの表情も見えて。表情を見ながらですと、やはりお芝居をする感情も変わってきますね。日々舞台に立てる喜びを感じながら千秋楽まで、正直あっという間でした。今日よりも明日、明日よりも明後日、と自分の中でつねにいいものを作ってお届けしたいという気持ちが一番ピークに達した時に終わってしまいました。

第一部「娘の夢は母の夢」では、大阪のとある定食屋でアルバイトをしながら歌手を目指す主人公・京歌を演じ、天真爛漫な演技で観客を魅了した。

新喜劇の皆さんはアドリブも多いとお聞きしますが、今だから話せる「実はこんなアドリブが飛んできた!」エピソードがあれば教えてください。

市川 舞台が始まる前に、演出家の先生が「何があってもみんな味方だよ。もし台詞が飛んでしまったとしても慌てないで大丈夫です」とおっしゃってくださったので安心していました。アドリブが飛んできたことはほぼなかったのですが、私がおぼんで吉本新喜劇の吉田裕さんの頭を叩くシーンがあったんですけれど、そのおぼんがなかなかいい音がならなくて(笑)。「千穐楽は絶対いい音を出しますから!」と私も気合を入れて、吉田さんも「おもいきりきてください!」と言ってくださって迎えた千秋楽。なんと「スカッ!」という音が出ちゃって……。とても悔しくて、吉田さんを追いかけて3回叩きました(笑)。それに対しても、吉田さんは「追いかけてきてなんでそんな叩くんや!」ってアドリブで返してくださり、大きな笑いに変えてくださいました!

日々を重ねるにつれて皆さんとも自然と息が合っていったんですね。今回は由紀乃さんにとって初めての喜劇ということで、挑戦されると決まったときは緊張はありましたか。

市川 めちゃめちゃありました! それまで私は毎日のように新喜劇を観ていたんですね。ファンとして観ていた立場だったのに、その皆さんと一緒にお芝居を作り上げる、すごい方々とお芝居させてもらえるんだ、と思ったら「それに応えられるのか?」という気持ちになってしまって、このお仕事が決まってから観られなくなってしまったんです。稽古が始まり、皆さんと徐々に心が通っているなと感じるようになってからは、毎日観ていましたけど(笑)! また機会があれば皆さんと一緒にお仕事したいなと思います。

歌謡ショーの方はいかがでしたか。

市川 劇場公演はお芝居と歌の二本立てという本当に贅沢な舞台です。今回はコロナ禍の中での上演ということで、お芝居では皆さんにいっぱい笑っていただいて、そして歌謡ショーでは新たなことにチャレンジしている私の姿を観ていただきたいなという思いもあって、新たなジャンルにも挑戦しました。お稽古もすべて大阪だったので、大阪にいる期間が長かったんですね。そのぶん、ひとりでいろいろなことを考えたり集中する時間がいただけたのでとてもよかったと思います。


▶︎市川由紀乃がデビュー30年目で初のバースデーイベントを開催。デビュー曲から新曲「都わすれ」まで代表曲を熱唱
▶︎市川由紀乃、2日続けてのバースデーイベントで母のサプライズ登場に感激「親孝行します!」

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