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【Colorful Interview】松原健之が歌う大人の哀愁〜新曲「カサブランカ」への想い〜

昨年、松原健之が『工藤慎太郎コンサート~希望の光~』にゲスト出演した際に歌唱してから、ファンの間で話題となっていた楽曲「カサブランカ」が、7月5日、松原のニューシングルとして発売された。松原とかねてより親交のあったシンガーソングライターの工藤慎太郎が作詞を、松田聖子の楽曲制作でも知られる小倉良氏が作曲を手がけた作品。“奇跡のクリスタルボイス”のために作られたプライベート録音の楽曲が、いまリスナーのもとへと届く。

 

歌手・松原健之のために作られた曲

新曲の「カサブランカ」が発売になりましたが、どのような作品でしょうか。

松原 シンガーソングライターの工藤慎太郎くんと、彼をプロデュースしている小倉良さんが作ってくれた曲です。慎太郎くんとはデビューがほぼ同期なんですが、深く付き合うようになったのはそれから10年後くらい。”じつは松原くんに注目していたんです。いつか曲が書けたらいいな”と言われていました。小倉さんは、松田聖子さんの「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」などを制作されていた素晴らしい作曲家。昨年の3月ごろ、慎太郎くんから”良さんと二人で曲を作りました”とメールが来て、えーっ!!とすごくびっくりしました。

少し前に作られた曲なんですね。

松原 そのころはまだコロナ禍だったので、”たまには気晴らしにおいしいものでも食べて、遊びがてら気軽にレコーディングしてみましょう”ということになり、良さんの自宅スタジオに慎太郎くんとおじゃましました。

その後披露される機会があってファンの皆さんの間で話題になり、CD化が待ち望まれていた曲だそうですね。

松原 僕はこういうバラード風の歌も好きですが、あまり歌っていなかったので自信がなかったんです。お二人が”大丈夫、歌えるよ。気楽に録ればいいんだから”と。それで歌ってみたら、良さんが”ああ、すごくいいねえ”と言ってくださって。リリース予定はなかったので誰にもその音源を聴かせてはいなかったんですが、その後慎太郎くんのコンサートでゲストとして歌ったときの様子がYoutubeにアップされたら、それを観たファンの皆さんが”この歌はCD化されないのかな”と、ザワザワしだして(笑)。そういう声が事務所にも届いて、中にはレコード会社のディレクターさんにまで手紙を書いてくれた方もいたみたいです。それで、次のシングルにと、とんとん拍子で決まりました。

カサブランカの花言葉は“高貴”“純粋な愛”だそうですが、この作品では相手に対する純粋な愛を象徴しているのでしょうか?

松原 そうですね。僕のところに届いた昨年の3月の時点では、まだ歌詞も一番しかありませんでした。完成した「カサブランカ」の一番では、白い花が”揺れる”、二番では“燃える”。愛する人への思いが昼間は揺れ動いているけれど、夜は燃えている。純粋なだけではなくて妖しい大人の愛の歌なのかなと考えてみたり(笑)。

ちなみに、松原さんはカサブランカの花はお好きですか?

松原 カサブランカ、好きですね。コンサートグッズのTシャツのデザインを友人の双子の画家・岡本優さんと修さんにお願いしたら、描いてくれたのが偶然、カサブランカだったり(2018年)、カサブランカにはけっこうご縁があります。近所のお花屋さんにいいカサブランカが入ったら、買ったりもします。カサブランカは一輪だけでも存在感がある。生命力にあふれていて、その凛とした姿は理想。他にダリアやバラも好きです。花が好きになったのは、ここ7、8年でしょうかね。コンサート会場などでいただいた花は極力、持って帰るようにして部屋に飾ったりしています。

「僕のもとへいいタイミングで”来るべくして来てくれた曲”なのだと思います」

カップリングの「敦賀半島」は、タイトルだけを聞くと演歌のようですね。

松原 作詞作曲を手がけられた伊藤薫先生は、「ラヴ・イズ・オーヴァー」(欧陽菲菲)や「Far away」(谷村新司)など、素敵な歌をたくさん書かれています。タイトルは演歌みたいですが、演歌ではありません。歌詞に“敦賀半島 日本海”とか“どこまでも 日本海”とか、“日本海”が何度も出てくるのが印象的です。タイトルも「敦賀半島日本海」にしちゃえばいいと思いましたが、「哀しみ本線日本海」じゃないんだからと言われてしまいました(笑)。

こちらも、別れた人を歌っている曲ですね。

松原 いまは一緒にいないけれど、どこで暮らしていても幸せでいてほしい。別れて時間が経ってから、気持ちに余裕ができたときにふと相手の人を想っている歌なのかな…。なんて言っていますが、僕は子どものころから国語が苦手で、読解力が乏しいのです…トホホ(笑)。

聴く人の心を惹きつける“奇跡のクリスタルボイス”なのに、それは意外ですね!

松原 じつは、歌うことには感情はあまり必要がないんです。“悲しい”と歌っても、それが悲しいと伝わるかどうかは、聴いている人のそのときの心境。だから僕はわりと淡々と、言葉を届けようというスタンスで歌っています。曲というものは、メロディーに乗って歌えば伝わるように作ってある。自分の声を乗せるだけで、そう受け取ってもらえるようなマジックが、作詞作曲でかけてあるんですね。ひと声聴いていただいたときに、“あ、松原だ”とわかれば、それが僕の特長なのかなと思います。「カサブランカ」は、サビのところがキマるように、それはもう何度も歌いました。何度も歌うと、サビが印象的になってくるんですよね。周りが“いい声だわ”、“ハマるわ”と盛り上げてくれました(笑)。

ありがとうございました。それでは最後に、改めて新曲「カサブランカ」の聴きどころを教えていただけますか?

松原 前半は、BEYOOOOONDS (ビヨーンズ))小林萌花ちゃんのシンプルなピアノでスタートして、Aメロは声とピアノだけからだんだんオーケストレーションが広がっていきます。間奏や終わりの部分は、サックスの泣きの音色と良さんが直々に弾いてくれたエレキの音色とがもの哀しく、大人の哀愁を感じさせる曲です。デビュー曲でこの曲をいただいていたら、たぶん歌いこなせなかったでしょうね。デビュー曲の「金沢望郷歌」からはじまって18年。叙情歌や旅情歌を多く歌ってきましたが、やっとこういう境地も少しは歌えるようになったのかな。そういう意味でも、僕のもとへいいタイミングで、来るべくして来てくれた曲なのだと思います。ビジネスではなく、”音楽を楽しもう”というというところから始まった曲。それがこうして陽の目を見ることになったのは僕もうれしいですし、「カサブランカ」という曲も喜んでくれているんじゃないかなと思います。

 

【PROFILE】松原健之(まつばらたけし) 1979年10月1日、静岡県袋井市出身。2001年、劇団前進座の舞台『旅の終りに』で原作・脚本を手がけた五木寛之氏より歌手を目指す青年役に抜擢され、2005年「金沢望郷歌」で歌手デビュー。芸名の“松”は詩人の松永伍一氏、“之”は五木寛之氏より一字ずつ拝借し名付けられた。2014年、ミャンマーで行われた『Japan Entertainment Festival 2014』に日本代表として出演。2017年、『第50回 日本有線大賞』有線奨励賞を受賞。優しく透明感のある歌声は「奇跡のクリスタルボイス」と呼ばれ、多くの人を魅了している。

 

 

NEW RELEASE!!

2023年7月5日発売
松原健之「カサブランカ」

「カサブランカ」
作詞:工藤慎太郎 作曲:小倉良 編曲:小倉良
ストリングスアレンジ:山岡恭子 ピアノ演奏:小林萌花(BEYOOOOONDS)
c/w「敦賀半島」
作詞・作曲:伊藤 薫 編曲:鈴木豪
テイチクエンタテインメント TECA-23035 1,400円(税込)

2023年7月5日発売
松原健之「カサブランカ」
(DVD付き)


「カサブランカ」
作詞:工藤慎太郎 作曲:小倉良 編曲:小倉良
ストリングスアレンジ:山岡恭子 ピアノ演奏:小林萌花(BEYOOOOONDS)
c/w「敦賀半島」
作詞・作曲:伊藤 薫 編曲:鈴木豪
テイチクエンタテインメント TECA-23036 1,650円(税込)

CHECK!!

松原健之オフィシャルサイト
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松原健之YouTubeチャンネル

 

(取材・文/夏見幸恵)

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