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【Colorful Interview】走裕介ロングインタビュー デビュー15周年記念曲「篝火のひと」に込めた“ありがとう”の気持ち

いよいよデビュー! と思いきや…

弟子になって8年目を過ぎたころ、日光の楽想館から東京へ向かう車の中で、先生がぼそっと「デビュー」とおっしゃったんです。いつも車の中では無言で、ずっとひとりで本を読んでいらっしゃる先生がいきなりしゃべったので、「え?何ですか?」と聞き返すじゃないですか。そうしたら、「うん、そろそろな、君のデビューのことを僕も考えているから」と。けれども先生を都内のあちこちへお連れして、仕事を全部終えて夕食が終わっても、もう先生からその話は出なかったんです。先生をホテルの部屋へお連れして「おやすみなさいませ」と言うとき、「今日、デビューっておっしゃいましたよね?」と確かめたくなりましたが、さすがに聞けませんでした(笑)。

デビューまで、そこからさらに2年かかりました。その間、プロダクションをどうしようか、レコード会社はどうしようかと、先生と奥様で話し合ってくださって、このあたりになると少しずつ現実味を帯びてきます。それから「君のデビュー曲を考えたいから、10日間くらい北海道へ行こう」と北海道へ一緒に行き、僕の故郷にも2日間くらい泊まってくださいました。

先生は電車がお好きなので、JR網走駅のスタンプを押して先生にお見せしたりして。スタンプには網走のキャッチコピーが「白銀の大地 流氷の駅」と書いてあるんですよ。それを見た先生が「『流氷の駅』って使えそうだね」と。その後、作詞家の池田充男先生に話してくださってできたのが、デビュー曲の「流氷の駅」。僕はこうしてデビューしたのです。

 

15年も歌ってこられたのは、本当に皆さんのおかげです

デビュー15周年記念シングル「篝火のひと」は、メロディーがポップス寄りの作品です。いつもは詞が先行なのですが、この曲は蔦先生が「こういうの、合うんじゃないの?」とディレクターを通じて届けてくださいました。
そして、作詞の松井五郎先生は、安全地帯の曲をたくさん手がけていらっしゃる、僕の憧れの先生です。「15年間もこうして歩んでこられたのは、たくさんの皆さんのおかげ。皆さんに感謝の気持ちを伝えられる内容がいいですよね」と話したら、こんなに素敵な歌詞ができあがってきました。いままでとはちょっと違う曲調の蔦先生のメロディーに、松井先生が「ありがとう」のニュアンスで歌詞を書いてくださった。僕にとっては願ったり叶ったり、15周年記念にふさわしいシングルができたと思います。

「篝火のひと」は、すごく歌いごたえのある曲です。サビの“こころ…こころ…こころ…”と3回繰り返す“こころ”は、ニュアンスを少しずつ変えて歌っています。人それぞれに、いろいろな“こころ”があると思うんですよね。カラオケで歌うとき、僕の歌い方を真似してもいいし、自分なりにメリハリのつけ方を探求してもいい。それぞれ、ご自分に合った歌い方で歌っていただきたいですね。
“夢の続き 君は 信じててくれた”という歌詞は、“ありがとう”の意味に繋がりますよね。ファンの皆さん、スタッフの皆さんが、こうして夢を追っている僕を信じて応援してくれたからこそ、いまがありますという感謝の思いが詰まっています。“どんな時も君は そばにいてくれた”というところもそうです。この“ありがとう”の思いを胸に、大切に歌っていきたいと思います。

たくさんの皆さんに「篝火のひと」を聴いて歌っていただいて、まずは大ヒットさせたいです。そうすれば、自然に紅白や自分の夢にも少しずつ繋がると思います。紅白歌合戦に出場して、翌年はデビューからキャンペーンでお世話になったお店に、1軒1軒お礼参りをしたい。それがひとつの夢です。
デビューしてからの15年は、あっという間。コロナ禍で何もできなかった3年くらいは、時間の流れも遅く感じられましたが、それ以外は本当に早かったなあというのが、率直な気持ちです。こうして15年間歩んでこられたのは、本当にファンの皆さんや関係者の皆さんのおかげ。たくさんの感謝の気持ちを、何度でも申し上げて、ここから20周年を目指して頑張っていきたいと思っています。

 

▶︎走裕介が愛宕神社でデビュー15周年記念曲「篝火のひと」ヒットを祈願。「大ヒットへの階段を登っていきたい」

【PROFILE】走裕介(はしりゆうすけ) 1973年12月7日、北海道網走市出身。オホーツク海と知床連山が一望できる環境で育ち、中学からバンド活動を始める。高校卒業後は実家の農業や漁業に従事。1997年NHK-BS『日本縦断カラオケ道場』で優勝。作曲家・船村徹氏に歌を録音したテープを送付したことがきっかけで、1999年7月に船村氏の内弟子となる。10年の修行を経て、2009年「流氷の駅」で歌手デビュー。着実に実績を重ね、2018年にはデビュー10周年記念コンサートを全国15カ所で開催。2020年、第48回日本歌手協会最優秀歌唱賞受賞。特技はドラム、運転(普通車~大型トレーラー)。4月1日より北海道・網走市民会館を皮切りに15周年記念コンサート『走裕介コンサート2023~15周年、感謝の唄旅!~』がスタート。全国で15公演を予定している。

(取材・文/夏見幸恵)

 

NEW RELEASE!!

2023年3月22日発売
走裕介「篝火(かがりび)のひと」

「篝火(かがりび)のひと」
作詞:松井五郎 作曲・編曲:蔦将包
c/w「孤独のさすらい」
作詞:秋浩二 作曲・編曲:蔦将包
日本コロムビア COCA-18064 1,400円(税込)

INFORMATION

『走裕介コンサート2023 ~15周年 感謝の唄旅!』

日時;2023年4月1日(土)
会場:北海道・網走市民会館
ゲスト:若山かずさ

時間:開場 11:00 開場 12:00 開演
チケット:前売り 3,000円/当日券 3,500円(全席自由・税込)
お問い合わせ:走裕介後援会 090-1522-4614(川尻様)

 

CHECK!!

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