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【Colorful Interview】金嶋昭夫が同世代に元気を! 実業家&歌手の二刀流でヒットを目指す

金嶋昭夫が、3月22日に新曲「大阪たずね恋」を発売する。池袋に日本で最初のカラオケルームをオープンし、現代のカラオケブームを生み出した先駆けでもある金嶋は、2021年、76歳にして幼いころからの夢だった演歌歌手として念願のデビューを果たした。「妬まない、恨まない、悔やまない」。実業家、そして歌手としての矜持を胸に、人生100年時代を牽引するアクティブシニアのアイコン的存在として、令和の世に”シニアに元気を与える歌”を届けていく。

 

二刀流で歩み出して一年半。これまでの心境を語る

歌手としてデビューされておよそ一年半が経ちましたが、これまでの歌手活動をご自身で振り返られてみていかがですか。

金嶋 コロナの状況もいろいろありましたけれど、ソーシャルディスタンスを取りながらいろいろな会場で歌ったり、新聞や雑誌、ラジオ番組にもたくさん出演したりと、かなり多彩な活動をさせていただきました。そのおかげで度胸がついたというか、最初のころは歌詞を忘れないで歌うので精いっぱいでしたが、いまは多少余裕もできて笑顔を浮かべながらリラックスして、少しはお客様に感動していただけるような歌い方ができるようになったと思います。

実業家と歌手として、いわば”二刀流”の人生を始められて、生活も一変され大変ではありませんでしたか?

金嶋 そんなことはありません。事業は6、歌手は4くらいの割合になりましたが、仕事も相変わらず楽しいです。社員たちを幸せにしなくてはならないという使命感もありますし、利用してくださったお客様が少しでもうちのお店や育てた社員たちの接客に感動して帰っていただければ、それもすごく幸せなことです。生涯現役で、どちらも一生懸命これからも頑張っていこうと思っています。ただ……個人的に遊ぶ時間はなくなりました(笑)。

新しいタイプのカラオケボックス、今年新規開店したばかりの「カラオケ 激安セブン」の前で

以前お話をうかがう機会をいただいたときに、歌手になることは「新たな挑戦ではなく、新たな希望」だとおっしゃっていました。

金嶋 はい。76歳まで事業を続けてきて、社会奉仕も私なりに積極的に行ってきました。そんな中で夢であった歌手になれたということは、歌手としてももっと社会貢献しなさいよ、と神様がくれたプレゼントのひとつだと思っています。日本は三分の一がもう60歳以上の高齢化社会じゃないですか。この年齢の私が歌手として歌うことによって、それを聴いてくれている同年代の人々が”この年齢でも頑張っているな””自分も頑張ろう”と思えるような希望になれたらうれしいです。私にとっても、歌手をやれていることはこれからの人生の中での”新たな希望”ですから。

アクティブシニアのアイコンになるべく、健康などにも気をつけられていると思うのですが、その秘訣はなんでしょうか?

金嶋 睡眠を大切にしていますね。筋トレやボイストレーニングも毎日していますし、食事にも自分なりに気をつけています。お客様の前に立つときは背筋を伸ばして、歌はもちろん立ち振る舞いなど魅力ある姿でいることも歌手として大切ではないでしょうか。あとは、「妬まない、恨まない、悔やまない」。人は人。そう思うように心がけています。

 

新曲「大阪たずね恋」は「難しい!」

デビュー曲「新宿しぐれ」は、金嶋さんの人生の舞台である新宿・歌舞伎町がテーマになっていました。今回は大阪ですね。

金嶋 前作では「新宿しぐれ」で東京を歌ったので、作詞の石原信一先生、作曲の岡千秋先生が次は大阪の歌を歌ったら、私がもっと幅広く知っていただける歌手になるのではないかという思いで、大阪を題材にした曲を作ってくださったのではないかと思っています。

これまでにも全国を事業で駆け回られていた金嶋さんだと思いますが、大阪には何か思い出などありますか?

金嶋 大阪には友人や知人はたくさんいますが、私自身はあまりゆかりや思い出がありません。でも、この曲をいただいてから仕事や公演でうかがったときは、用事が済んでもすぐに帰京せず大阪の街の情景を頭に入れて歌えるようになるために、散策することを心がけています。

大阪の街は、なじみのある東京とくらべてどんな印象をお持ちですか?

金嶋 大阪の街は東京よりも活気があって、すごいすごい! 街も連なっているから大きいし、盛り場も大きいのでドラマになりやすいのでしょう。人も明るくて元気な方も多くていいですね。この歌にはたくさん大阪の有名な地名が出てきますので、聴く人も親しみやすい歌になっています。ぜひたくさん聴いて歌っていただきたいですね。

2度目となるレコーディングはいかがでしたか?

金嶋 うん…この歌は難しい(笑)! レコーディングまでにもたくさん練習しました。出だしが高いところから入るのでインパクトがありますし、素晴らしいのでカラオケで歌われるときはここで決めてほしいですね。歌いこなしていけたらミリオンセラーになるかもわからない素晴らしい歌です。私もこれからもっと歌い込みます。

 

お客様に勇気や感動を与えられる歌手に

カップリング曲では、渥美二郎さんのヒット曲「夢追い酒」をカバーされていますね。

金嶋 じつは、以前渥美二郎さんの歌を聴きに行きまして、そこにあるカラオケルームで歌っていたところ、ある事務所の社長からデビューしませんかとお声をかけていただいたのがデビューのきっかけなんです。だから、渥美さんの歌を聴きに行かなかったら、いま歌手になっていません。そんな渥美さんの名曲である「夢追い酒」を歌わせていただけることは、大好きな歌ですし本当にうれしいですね。

ありがとうございました。最後に、新曲発売に向けてこれからの抱負をお聞かせください。

金嶋 「大阪たずね恋」は、好きな女性が自分のじゃまになると思って身を引いて大阪に行ってしまった。いなくなって初めてその愛に気づいた主人公が大阪に探しに行く物語です。私だったら振られたら大阪までは追いかけませんけど(笑)、この曲を聴いて昔の恋を思い出したり浸ったり、懐かしんでいただけたらと思います。一流歌手の皆さんは、大変な下積み時代を経験されてデビューされています。ですが、私は下積みがないですし皆さんより歌唱力もありませんから、もっともっと歌や声質を磨いてお客様に感動を与えられるような歌手になること。そして、やはり高齢化社会ですから、その中で僕のこういう活動が同世代の皆さんに勇気を与えることができれば。それが、これからの抱負です。

【PROFILE】金嶋昭夫(かねしまあきお) 1945年6月12日、茨城県出身。6人兄弟の次男に生まれ、幼いころにふれた三橋美智也の歌声にひかれ演歌に興味を持つ。演歌好きが高じて日本で一番最初にカラオケルームを池袋でオープン。30店舗を経営しながら好きな演歌を歌い続ける。カラオケルームで歌っていたところ、芸能プロダクション関係者にスカウトされ異色の歌手として2021年「新宿しぐれ」でデビュー。76歳にして、カラオケ747グループの会長&新人演歌歌手となった。今後の目標は実業家と歌手の“二刀流”で”シニアに元気を与える歌”を届けていくこと。3月28日に初の書籍『恩送りの人生』を発売。

 

NEW RELEASE!!

2023年3月22日発売
金嶋昭夫「大阪たずね恋」

「大阪たずね恋」
作詞:石原信一 作曲:岡千秋 編曲:伊戸のりお
c/w「夢追い酒」
作詞:星野榮一 作曲:遠藤実 編曲:山田年秋
日本コロムビア COCA-18066 1,400円(税込)

 

INFORMATION

金嶋昭夫の半生を描いた初の書籍が3月28日に発売

🌈アフタートーク🌈

金嶋さん、『恩送りの人生』について教えてください。

金嶋 このたび、お話をいただいて初めて書籍『恩送りの人生』を上梓します。私は、これまで多くの方にお世話になってここまできました。今度は、私が恩返しをする番だと思っています。”恩返し”というのは、特定の人にするもの。社会一般に恩をお返しすることを”恩送り”と言います。人間というのは、誰かと知り合うことで運命が変わったり、あの本を読んで変わったり、とさまざまな転機がありますよね。この本を読んだ誰かの人生の出発点になったらいいなと、それも社会への恩送りかなと思っています。飾らず赤裸々に、僕の人生の自慢話ではなくまとめていただきました。私はコンプレックスばかり。貧乏だったこともコンプレックスです。さまざまなコンプレックスがあって、それでこそ人生は成功する。コンプレックスは、人をやる気にさせるバネですよ。ぜひ手にしていただけたら幸いです。

 

3月22日にBS日テレ『令和歌謡塾』にて「大阪たずね恋」を歌唱

 

 

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