【ライブレポート】満員御礼!『青山 新コンサート2025~ただいま!おかえり!5周年~』を愛する故郷・浦安で開催
テイチクエンタテインメント創立85周年・芸映創立60周年のダブル記念アーティストとして、2020年にデビューした青山新が1月26日、デビュー5周年の締めくくりとして『青山新コンサート2025~ただいま!おかえり!5周年~』を千葉・浦安市文化会館大ホールで開催した。
会場には、日本全国から大勢のファンが駆けつけたほか、青山の生まれ故郷の浦安というだけあって、青山の家族や親せき、友人や恩師などの姿も。浦安でのコンサートは3回目となるが、今回は青山の夢だった“地元のホールで満員御礼”を叶える1100名が集まった。
オープニングから拍手喝采…昭和の大スターの名曲を堂々熱唱!
オープニングは、とんねるずの木梨憲武がプロデュース、所ジョージが作詞と作曲を手がけて話題となっている「TOKYOメトロブルース」。青山は、下ろし立ての薄いミントブルーのきらびやかな衣装で登場した。
地元らしく、青山が「ただいま!」と呼びかけると、客席からは「おかえり〜!」と大きな声が返る。始まって間もないが、青山は感動に目を潤ませながら「たくさんの応援をいただいて、本日を迎えることができました。僕の夢の実現に賛同いただいた皆さん、ありがとうございます」とあいさつ。その後「どうしようかな……。もう(スタッフに)怒られてもいいから、客席に降りよう。皆さんに会いたいです!」と、客席をひと巡りしながら、来場者に「ありがとうございます」と直接お礼の言葉を伝えた。
14歳で作曲家の水森英夫氏に弟子入りし、5年間のレッスンを経て19歳でデビューした青山。まずはデビューからの日々を振り返るかのように、デビュー曲「仕方ないのさ」をはじめオリジナル曲三曲を続けて歌唱する。
続いて、 “花のテイチクメドレー”として、すぎもとまさとのヒット曲「吾亦紅」、ちあきなおみの「喝采」など、今年創立90周年を迎えたテイチクレコードの先輩アーティストの楽曲を堂々とカバーした。
紺のタキシードに着替えて再登場した青山は「サン・トワ・マミー」「愛の讃歌」など、今年生誕100周年となる越路吹雪の世界に挑戦。「ラストダンスは私に」では、いまや青山の趣味のひとつになった華麗なタップダンスも披露した。
「いい一年のスタートを切れた」愛する地元に感謝
第二部は、浦安で4年に一度開催される“浦安三社祭”をテーマにしたオリジナル楽曲「祭り道」でスタート。青山は祭りの法被を羽織り客席から登場すると、客席のファンとアイコンタクトや握手で交流し、「何だかもう、全部吸われた感じ(笑)。ウソウソ、逆です。たくさんパワーをいただきました。客席をまわらせていただいたら、おなじみの地元の皆さんもいれば、まったく知らない方もいらしたり(笑)。これまで知らなかった方とも今日を機にご縁をいただいて、いろいろな思い出や景色を共有していきたいなと思います。だから皆さん、長生きしてね」と笑わせた。
昨年、コンサートにゲスト出演した由紀さおりの「男ともだち」を歌唱した後は、青山の“My FavoriteSongs”コーナーとして、佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」、水谷豊の「カリフォルニア・コネクション」など1960年代から2000年代の名曲をメドレーで届けた。1980年代の楽曲として選んだ長渕剛の「乾杯」では、フォークギターの弾き語りでじっくりと聴かせた。また、青山が尊敬してやまない事務所の先輩・市川由紀乃の「命咲かせて」は、現在歌手復帰を目指して闘病中の「由紀乃先輩に届くように……」と来場者に“由紀乃コール”を呼びかけ、ファンも大きなコールで応えた。
「今日を迎えるにあたって不安で、すごく緊張するのかなと思ったんですけれども、いい意味で全然緊張しなくて。“浦安”や“地元”という響きだけで落ち着くし、安心できます。これが地元のコンサートならではの空気感ですね。浦安コンサート、毎年やりたいです!」
コンサートも終盤にさしかかり、そう青山が感想を述べると会場からは大きな拍手が上がった。また、2月19日に発売される新曲「身勝手な女」を披露するにあたり、「いままで以上にインパクトのある曲なので、僕も力を入れて歌わなければいけないなと思います。オリコン1位になりたいです。レコ大にも出たい、紅白も出たい!皆さん、よろしくお願いします」と大きく意気込んだ。
アンコールでは、昨年の『第57回日本作詩大賞』にノミネートされた「女がつらい」などを熱唱。最後は「まだ大丈夫?いける? 最後はやっぱりこれでしょう。マエダ!マエダ!マエダ!」と、青山が浦安三社祭りのかけ声を上げ、会場全体が大きな手拍子とかけ声で一体に。そのまま「祭り道」のイントロが始まると、青山の歌声に合わせた観客の“マエダ”コールが会場いっぱいにこだました。青山はステージを右に左に動きながら「祭り道」を笑顔で歌い上げ、最後は大きく手を振りながら充実感あふれる笑顔で幕を閉じた。
「今日のコンサートを無事に迎えることができて、いい一年のスタートを切ることができました。今日をこれからの糧、自信にして、2025年も一生懸命頑張ってまいります。皆様のおかげで、今年もいい年になりそうです。一緒に、最高の一年にしてまいりましょう。どうもありがとうございました!」
◾️セットリスト
M1 TOKYOメトロブルース
M2 仕方ないのさ
M3 涙のひとり酒
M4 君とどこまでも
M5 吾亦紅(すぎもとまさと)
M6 ひまわり(前川清)
M7 喝采(ちあきなおみ)
M8 遣らずの雨(川中美幸)
M9 ラストダンスは私に(越路吹雪)
M10 サン・トワ・マミー(越路吹雪)
M11 ろくでなし(越路吹雪)
M12 愛の讃歌(越路吹雪)
M13 祭り道
M14 男ともだち(由紀さおり)
M15 いいじゃないの幸せならば(佐良直美)
M16 カリフォルニアコネクション(水谷豊)
M17 乾杯(長渕剛)
M18 ズルい女(シャ乱Q)
M19 桜(コブクロ)
M20 命咲かせて(市川由紀乃)
M21 身勝手な女
M22 夢の足跡
Enc. 女がつらい
Enc. 青春プロローグ
Enc. 祭り道
(取材・文/夏見幸恵)
NEW RELEASE!!
2025年2月19日発売
青山新「身勝手な女」
【TYPE TOKYO】
「身勝手な女」
作詞:麻こよみ 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
c/w「TOKYOメトロブルース」
作詞・作曲:所ジョージ 編曲:沼井雅之
テイチクエンタテインメント TECA-25008 1,550円(税込)
2025年2月19日発売
青山新「身勝手な女」
【TYPE 青春】
「身勝手な女」
作詞:麻こよみ 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
c/w「青春迷い道」
作詞:北村けいこ 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
テイチクエンタテインメント TECA-25009 1,550円(税込)
2025年2月19日発売
青山新「身勝手な女」
【TYPE 星空】
「身勝手な女」
作詞:麻こよみ 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
c/w「星空慕情」
作詞:麻こよみ 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
テイチクエンタテインメント TECA-25010 1,550円(税込)
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