【Colorful Interview】桧山あきら 女性の強さや潔さを軽快なアレンジに乗せて〜新曲「今日かぎり」に懸ける思い〜
歌手生活20年を過ぎた。歌を辞めることは一度も考えたことがない
桧山あきらが、1月18日に新曲「今日かぎり」をリリースする。北海道より歌手を目指して単身上京した桧山は、1999年に「阿呆鴉」でメジャーデビュー。錦糸町を基盤に歌手として精力的な活動を行ってきた。デビュー後、不運にもたびたび事故や怪我に見舞われたが、奇跡的に復活。そして2020年にはコロナ禍…。歌う場所が限られていく中でも、歌を辞めることを考えたことは一度もなかった。
「コロナ禍の間も、週に2回は事務所で基礎のボイトレから徹底的にプロデューサーにレッスンをつけてもらいました。最初のころはつらかった。事務所の前で深呼吸して『よし!』とひとりで気合いを入れてレッスンへ行っていました」
股旅演歌で歌手としてのスタートを切った桧山。現在のプロデューサーのもとでは、演歌ではなく歌謡曲をメインに数々の作品を歌っている。歌謡曲の歌い方は、演歌とは真逆。それまで教わってきた歌い方、習ってきたことはなんだったのか、と悩んだ日々もあった。
「ときには説教が2時間…ということもありました(笑)が、愛を感じるレッスンでした。だからこそいまがある。途中で辞めないでよかった。このためにずっとやってきたのかなと思います。今回、考えてもいなかった幸運に恵まれました。『いい作品だから頑張ってみたらどうか』とお声がけをいただき、とてもありがたかったです」
若いクリエイターとのコラボは刺激的。「2023年はこの作品で一歩一歩」
桧山が歌う「今日かぎり」。2022年11月16日にデビュー20周年を記念したアルバム『今日かぎり』の中から、タイトル曲でありカラオケファンにも反響が高い今作をシングルカットした。愛する男と別れ、前に進む覚悟を決めた女性の真の強さや潔さを、軽快なロックアレンジで聴かせる女唄だ。桧山の味わいのある歌声が乗ることでより深い奥行きを感じさせるテンポ感のあるメロディーは、気鋭の若い作曲家とアレンジャーの手によるもの。桧山にとっては新たなチャレンジとなったようだ。
「とにかく演歌の”間”と違い、リズムが速い作品なので少し苦戦しました。でも若い世代のクリエイターとタッグ組むのは刺激にもなりますし新鮮。皆さん、若いのにとても頼りになります(笑)。アレンジを初めて聴いたときは”これだ”と思いました。プロデューサーも同じ思いだったようです。たしかに、いままでにないリズミカルさには少し戸惑いもありましたが、カラオケファンの皆さんにも受け入れていただける歌いやすさなど、いろいろな魅力がある曲だなと思いましたね」
その直感の通り、MVが公開されると再生回数がグングン上昇。これまでの作品は、ファンから「歌うのが難しい」と言われることが多かったというが、今作はとくに女性ファンからの反応がよく、桧山自身いままでにない手ごたえを感じているという。
「2023年はこの曲に懸けて、一歩一歩。日本全国ひとりでも多くの方にこの作品を知っていただき、カラオケで歌っていただける作品に、全力で育てていきたいと思います」
紆余曲折あった歌手人生を乗り越え、再びつかんだメジャーシングルリリース。力強く語る言葉に、今作へ懸ける覚悟を見た。
NEW RELEASE!!
2023年1月18日発売
桧山あきら「今日かぎり」
「今日かぎり」
作詞:松本摂子 作曲:松井慎吾 編曲:黒沢和貴
c/w「悲恋の雨」
作詞:松本摂子 作曲:松井慎吾 編曲:黒沢和貴
c/w「恋蛍」
作詞:宮村雅楽 作曲:立花りう 編曲:黒沢和貴
テイチクエンタテインメント TECA-23007 1,400円(税込)
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