【ライブレポート 】吉永加世子が新曲「サヨナラTokyo」を引っさげてサマーライブを開催。「今日は最高の一日です!」
“吉幾三の女唄を歌い繋ぐ”吉永加世子が、8月19日、東京・六本木バードランドで「SUMMER LIVE2022~サヨナラTokyo~」を開催した。6月1日にリリースされたばかりの新曲「サヨナラTokyo」のお披露目と、師匠である吉幾三や好きな女性アーティストのカバー曲などを歌った、まさに夏らしい”ホット”なライブ。会場には、レインボータウンFMパーソナリティーのマッスル力也や桑田佳祐公認のものまねタレントとして活躍するケイスケ、そしてなんと師匠・吉幾三の姿も。多くの人に愛される吉永の人柄そのままの笑いあり感動あり、明るくアットホームなライブの模様をレポートする。
“吉幾三の女唄を歌い繋ぐ”シンガーに! 師匠・吉がサプライズ登場し愛弟子へエール
「Tokyo見返り美人」のイントロでステージに登場した吉永は、黒いアシンメトリーのミニワンピース姿。弾けるような笑顔とすらりと健康的な美脚が、観客の目を一瞬で惹きつける。自然と沸き起こった大きな手拍子に乗って、オープニングからすでに吉永のテンションも最高潮。続いて流れてきた情熱的なラテン・ナンバーは、ちょうど2年前の今日(2020年8月19日)が発売日だった前作「燃えつきて」だ。
3曲目に新曲の「サヨナラTokyo」を歌うと、一緒に口ずさむファンも見受けられた。吉永は、発売から2カ月が経った手ごたえを十分に感じているような歌声をステージから熱く届け、オープニングから会場は一体感に包まれた。
続く「あなたが足りない」は、もともとは吉のアルバム収録曲で、吉永の念願が叶って「サヨナラTokyo」のカップリングとなった曲。ステージで披露するのは初めてだという「あなたが足りない」を、心を込めてしっとりと歌い上げる吉永の目がしだいに潤むと、やがて大粒の涙がいくつもこぼれ落ちた。
「すみません、ボロボロと涙が出てしまいました。『あなたが足りない』は本当に素敵な曲です。吉先生には未発表の曲だったり先生のアルバムの曲だったり、たくさん素敵な女唄があります。この曲をご縁に、私はこれからも先生の女唄を歌わせていただきたいとお伝えしましたら、ダメと言われるかと思ったのですが”そうか…じゃあ歌い繋いでいってくれたらうれしいな”という言葉をいただきました…。あ、あれ⁈ 先生…?」」
客席から突然、ワイングラスを片手に吉幾三が飛び入りでステージへ。「あれ、吉先生?今日はスタジオのはずじゃ…」と、サプライズに驚いてうろたえる吉永を尻目に、「皆さん、こんばんは。私は、いわゆる“吉幾三”でございます。加世子がこんなにお世話になっちゃっててさ」とあいさつ。吉永が、“もし万が一先生が来場したときのために”と、念のために用意していた楽曲の中から、バブルガム・ブラザーズの「WON’T BE LONG」を歌うことに。
「これはめちゃくちゃ盛り上がる曲ですけど、歌ったことあるんですか?私は先生の『WON’T BE LONG』、初めて聴きますよ」(吉永)
「何小節で歌に入るとかさ、どうやって歌えばいいか全然わかんねえよな。十何年か前に、1回だけ歌ったことあるんだけどな」(吉)
自身の代表曲がたくさんあるのにもかかわらず、ぶっつけ本番で不慣れな歌を歌い場を盛り上げた吉。グラスのシャンパンを一気にあおると、吉永のコーラスに助けられながらノリノリで愛弟子へ吉流のエールを送った。
熱く、切なく、しっとりと…様々な表情で聴かせる吉永の女唄に酔いしれる
早くもライブは中盤に。「紅~べに~」、「五月雨」、「酔歌~ソーラン節入り~」と、吉幾三の女唄を歌い繋ぐ歌手として圧巻の歌唱力でファンを魅了すると、夏といえば…の日本を代表するバンド、サザン・オールスターズの「いとしのエリー」を、ものまねタレントのケイスケを客席からステージに呼び寄せて一緒に歌唱。歌声だけでなく表情やしぐさ、しゃべり方もそっくりのケイスケに、会場のファンも大喜びで拍手を送った。
さらに、吉永はサマーライブらしく“夏”をテーマに選んだ4曲をメドレーで歌い上げた。夏歌メドレーの最後は、バンドのメンバーから“ウソでしょ?”“この歌をやるの⁈”と口々に言われたという夏の甲子園や体育大会の応援歌としても人気の「ダイナミック琉球」。どうしても歌いたかったという同曲をしっかりと歌い上げた吉永は「ね、歌えましたよね?」と大満足の笑顔を見せた。
「私だってこの年齢にもなれば、いろいろ恋愛もするじゃないですか。じつは、ずーっと長年片思いをしている人がいます。遠い方なので、想いは伝えていませんけどね。ここだけの話ですよ(笑)。1カ月くらい前に、ふと、その人から電話がかかってきて。着信を見ただけで、私は胸がドキドキですよ。“新曲、いい曲だね。イベントなんかはやらないの?”と聞かれたので、“8月19日にライブやりますよ”と答えたら“行こうかな”と言ってくれました。じつは今日ね、この会場に来ています。会うのが5年ぶりくらいだから、どこにいるのかなあと、ステージ上からずっと…」
額の上に手のかざして、客席をぐるりと見回す吉永。会場中がつられてキョロキョロ、ソワソワし始めたところで、
「…と、ずっと探しているという夢を見ました(笑)。マジです、これ!本当なんですってば!」というオチに会場は大爆笑となった。
盛り上がったライブも終盤にさしかかり、これからは恋愛も頑張りたいという“お相手募集中”の吉永が、大好きな女性アーティストの歌の中から、中島みゆきの「化粧」、髙橋真梨子の「はがゆい唇」、そして最後の曲として大橋純子の「愛は時を越えて」を熱唱。切なくも強さを感じさせる歌声で女ごころをしっとりと聴かせた。
「最後までお付き合いいただきありがとうございました。お気をつけてお帰りいただきたいと思います。またお会いできるのを楽しみにしております……ちょ、ちょっと、まだアンコールは早いですよ! 私がステージを下りてからね(笑)」
最後のあいさつをしている最中も、吉永の歌をもっと聴きたい!というファンの熱烈なアンコールの拍手が鳴り止まず、ついツッコミを入れる吉永に会場から思わず笑い声が漏れる。ひときわ楽しい雰囲気に盛り上がる中、オリジナルのTシャツ姿に着替えステージへ登場した吉永は、再びマイクを握りもう一度新曲の「サヨナラTokyo」、そして「ら・ら・ら」を笑顔で大きく手を振り披露し、思い出に残るサマーライブを締めくくった。
「皆さん、ありがとうございました。今日は最高の一日です! まだまだ残暑も厳しくなると思います。体調を崩されることなく、気をつけてくださいね。年内にもう一度ライブをやりたいなと思いますので、ぜひまたお越しください。どうもありがとうございました!」
◾️セットリスト
M1 Tokyo見返り美人
M2 燃えつきて
M3 サヨナラTokyo
M4 あなたが足りない
M5 WON’T BE LONG (with 吉 幾三)
M6 紅~べに~
M7 五月雨
M8 酔歌~ソーラン節入り~
M9 いとしのエリー (with ケイスケ)
M10 夏の歌メドレー(ひと夏の経験 〜 真夏の出来事 〜 真夏の夜の夢 〜 ダイナミック琉球)
M11 化粧
M12 はがゆい唇
M13 愛は時を越えて
Enc サヨナラTokyo
Enc ら・ら・ら
(取材・文/夏見幸恵)
NEW RELEASE!!
2022年6月1日発売
吉永加世子「サヨナラTokyo」
「サヨナラTokyo」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:京建輔
c/w「あなたが足りない」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:野村豊
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91427 1,350円(税込)
CHECK!!
吉永加世子オフィシャルサイト
吉永加世子公式Twitter
吉永加世子Instagram
吉永加世子公式YouTubeチャンネル「かよちゃんネル」
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