• HOME
  • Special
  • 【密着レポート】満員御礼! 家族に見守られ木村徹二が熱いファーストライブ開催

【密着レポート】満員御礼! 家族に見守られ木村徹二が熱いファーストライブ開催

 

「てっちゃーん!」。アイアンボイスに負けない声援の嵐

木村徹二、初めてのソロライブは満員御礼。この日を待ちかねていた大勢のファンの期待と興奮で、会場は開演前から沸き立っていた。鐘の音が鳴り響き、デビュー曲「二代目」のイントロで木村が勢いよくステージへ登場すると、一瞬にしてペンライトのカラフルな光の花が咲いた。「てっちゃん!」の声があちらこちらから飛び交い、拍手が鳴り止まない。

「黄色い声援と…茶色い声援が…(笑)。たくさんのお客様、お越しいただきまして誠にありがとうございます。今日、初めてのひとりでのライブです。デビュー曲『二代目』といういい曲をいただきまして、たくさんの方にご支持をいただいております。でも、自分の曲はまだ3曲しかありません。その曲を今日は4回ずつ繰り返して…(笑)」

軽妙なあいさつでファンの心をガッチリとつかむと、カップリング曲「つむじ風」へ。続くMCでは父・鳥羽一郎との思い出を語り始めた。

「歌う仕草などは父に似ていると言われます。小さいころから、親父の歌がすごい好きでした。忙しい人でしたから、家族でコンサート会場に来て、僕は袖でいつも父を見ていたんです。歌い終わるとニッコリ笑うんです。これが特徴でございます。思い出します、袖で見ていたのを。今日はうちの親父がですね、袖で見ています。まさか30年経って、それが逆転するとは思いませんでした。いまめちゃめちゃ目が合っています(笑)」

そう話し披露したのは、鳥羽の「兄弟船」「北の鴎唄」や叔父である山川豊の「函館本線」「アメリカ橋」など、昭和を彩る名曲ばかり。木村ののびやかで真っ直ぐな歌声、ダイナミックなバンドサウンドが各々の曲の世界観を引き立て、会場中が一体になった。

 

兄と二人三脚の音楽人生。「これからも力を合わせて」

早くもライブは中盤へさしかかり、MCの話題は父と叔父、兄と木村の兄弟の仲やデビュー秘話に。

「兄としては俺の作った曲を弟に歌わせたいということでデビューの話になりました。今回も兄が僕の知らないところで話をつけて、僕に連絡が来たときにはもうデビューが決まっておりました。僕をこの世界に導いてくれたお兄ちゃんに登場していただきましょう」

兄の木村竜蔵をステージに呼び込むと、二人で活動するポップスデュオ”竜徹日記”のオリジナル曲から、兄弟で作詞作曲した「めぐりめぐる」を歌唱した。

その後、竜蔵がソロで「花が笑う」を披露している間に、木村は銀色のスーツへ衣装チェンジして再びステージへ。息ピッタリの漫才のようなかけ合いで観客をいちだんと盛り上げ、最後に竜蔵は「(徹二は)これからどんどん成長していろいろな歌を歌っていくと思うんですけど、家族、兄弟力を合わせて演歌・歌謡界を盛り上げて頑張ってやっていきたいと思います。私が関わっている限りは、いいものを作ります」と、ファンへ宣言し、弟へ力強いエールを送った。

 

クライマックスへ! アイアンボイスもヒートアップ

兄との共演の余韻を味わいながらも、一拍置くと7月26日にリリースしたカバーアルバム『ザ・カバー』の中から趣の違う5曲をしなやかに歌い上げた。さらに、「ここでポップス調の歌謡曲もお届けしたい」と木村。髙橋真梨子の「for you…」、そして沢田研二の「勝手にしやがれ」では目深にかぶった黒いハットを客席へ投げるなど、ファンを巻き込みより一体感のあるパフォーマンスで魅了した。

カバーアルバムの中から歌謡曲調の「夢芝居」「柳ヶ瀬ブルース」「よこはま・たそがれ」、続いて演歌「津軽平野」「矢切の渡し」を情感豊かな歌声で聴かせ観客を圧倒した

歌いながらハットを客席へ投げたが歌い終えると自ら回収。「すみません、木村竜蔵のなので」と会場の笑いを誘った

ここから、ライブはいよいよクライマックスへ向け、さらなる勢いをつけてなだれ込む。カバーアルバムと同日にリリースしたばかりの「二代目」特別盤より、カップリングに収録された新曲「夢の花道」、鳥羽が1985年に発表した楽曲「海の祈り」を、「もともと漁師ですから、海の歌を歌う親父の説得力に勝てる人はいないと思っています」と話しながらも、自分の色で歌いきった。

「デビューしてまだ一年経っていないんですけれど、たくさんの皆さんに応援をいただいて非常にいい1周年を迎えられそうだなと思っております。感謝の気持ちでいっぱいです。今年歌ってまいりました『二代目』という楽曲で、来年以降も頑張ってまいります。引き続き応援をいただけたらうれしいです。よろしくお願いします!」

そしていつか必ず彼の代名詞、代表曲になるであろう「二代目」を再び熱唱。最高潮の盛り上がりの中、エンディングを迎えた。

大声援に応えたアンコールでは、ギターの弾き語りに挑戦。「酒と泪と男と女」を、男らしく堂々としたこれまでの歌唱とは別の、繊細な表現力で聴かせた。木村の歌声とギターの音色だけが優しく響くこの特別な時間は、聴く人すべての胸に刻まれたことだろう。

「まだまだ聴き足りない!」「この場でもっと、木村の歌う姿を見続けていたい」。観客の拍手はしばらく鳴り止まなかった。

演歌・歌謡界に漕ぎ出したばかりの木村徹二。彼が最後に浮かべた笑顔には、歌えることの大きな喜びとともに、人知れぬ強く熱い覚悟がにじんでいるように見えた。

 

◾️セットリスト
M1 二代目
M2 つむじ風
M3 兄弟船
M4 北の鴎唄
M5 龍神
M6 函館本線
M7 流氷子守歌
M8 アメリカ橋
M9 めぐりめぐる(竜徹日記)
M10 花が笑う(木村竜蔵)
M11 夢芝居
M12 柳ヶ瀬ブルース
M13 よこはま・たそがれ
M14 津軽平野
M15 矢切の渡し
M16 for you…
M17 勝手にしやがれ
M18 夢の花道
M19 海の祈り
M20 二代目
Enc. 酒と泪と男と女

 

NEW RELEASE!!

2023年7月26日発売
木村徹二「二代目」【特別盤】

「二代目」
作詞・作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
c/w「夢の花道」

作詞:麻こよみ 作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
c/w「海の祈り」
作詞:星野哲郎 作曲:船村徹 編曲:遠山敦
日本クラウン CRCN-8585 1,400円(税込)

2023年7月26日発売
木村徹二『ザ・カバー ~昭和演歌名曲選~』

【収録曲】
M1 みだれ髪
M2 柳ケ瀬ブルース
M3 よこはま・たそがれ
M4 夢芝居
M5 舟唄
M6 津軽平野
M7 矢切の渡し
M8 長崎は今日も雨だった
M9 与作
M10 海の匂いのお母さん
日本クラウン CRCN-20481 2,600円(税込)

 

CHECK!!

2022年11月16日発売
木村徹二「二代目」

「二代目」
作詞・作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
c/w「つむじ風」
作詞:麻こよみ 作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
日本クラウン CRCN-8522 1,400円(税込)

木村徹二日本クラウンアーティストサイト
木村徹二公式Twitter
木村徹二Instagram
木村徹二公式YouTubeチャンネル

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。