仲良し家族の絆!二世代そろい踏みで初の『木村家ファミリーコンサート』を開催
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2月7日、東京・日本橋三井ホールで『木村家ファミリーコンサート』が開催された。
木村家とは、『NHK 紅白歌合戦』に20回出場した鳥羽一郎を筆頭に、同じく11回出場の弟・山川豊のベテラン兄弟に加えて、2023年の『第65回 輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞した、人気・実力ともに演歌界注目の若手歌手である鳥羽の次男・木村徹二、そして鳥羽の長男であり、徹二の兄で作詞作曲でも非凡な才能を見せるアーティスト・木村竜蔵の4人。演歌界一と言っても過言ではないほどの仲良しファミリーの二世代共演が話題沸騰の本公演は、発売早々にソールドアウトとなった。
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家族のみの出演では初コンサートとなった山川豊、鳥羽一郎、木村徹二、木村竜蔵
本番前の取材に臨んだ4人は、黒いスーツにサングラス姿で姿を現し「4人でのステージは初めて。妙に緊張しています」(鳥羽)、「緊張感と、いつかやりたいと思っていたのでうれしい」(山川)などと心境を明かし、昨年末に鳥羽と山川の兄弟デュオ作品としてリリースした「俺たちの子守唄」を披露した。
木村竜蔵が作詞作曲を手がけた「俺たちの子守唄」について山川は、「”ニュー演歌”。(竜蔵)先生、いい歌をありがとうございます」、鳥羽は「息子を褒めるのは……ですが、よくできた歌だと思います」と相好を崩した。それを受けて、竜蔵は「小さいころからもっと二人が一緒に共演したらいいのにと思っていた。その曲を(自分が)作れたことがうれしいです。二人それぞれの歩み方でこれまで歌ってきて、でもルーツや心の中にある景色、音は同じ。二人をイメージしてスムーズにできました」と、作家としての思いを語った。
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「俺たちの子守唄」には竜蔵と徹二、二人のいとこにあたる山川の息子の3人がコーラスで参加していると明かされ、徹二は「ファミリーなので声の成分は同じかなと」。そして竜蔵が「話題づくりです」とボソッとひと言発すると報道陣から大きな笑いが起こった
また、年末の舞台への思いを聞かれると、「4人で出ることができたら面白いと思います」(鳥羽)、「オファーが来たらもちろん出たい」(山川)、徹二は「家族4人で出ることが目標。そうなったらうれしいです」と話した。
この日は、満員御礼となる690名ものファンが全国各地より駆けつけ、彩り豊かな4人の歌声を堪能。トークでは笑いあり感動あり、木村家の強い絆に心温まるひと時を過ごした。
前半は、徹二のデビュー曲「二代目」で開幕。イントロとともに登場したのは、徹二ではなく父の鳥羽。徹二、竜蔵が後に続き家族3人で歌唱すると、2曲目の「函館本線」で山川がステージへ。サプライズ感満載の粋な演出に、会場は大きな歓声に包まれた。
徹二のソロコーナーでは、ロングヒットとなっているセカンドシングル「みだれ咲き」や5日にリリースしたばかりの新曲「雪唄」を、ギターを手にした竜蔵とともに2016年に結成し活動しているポップスデュオ”竜徹日記”の人気曲から「花が笑う」「めぐりめぐる」などを熱唱。魅力的な息の合ったハーモニーで観客の心をつかんだ。
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中盤には、”兄弟対決”と題して竜徹日記の二人があみんの「待つわ」を、鳥羽&山川が「演歌兄弟」を歌い競うコーナーも。トークが盛り上がる竜徹の二人に「早く歌わせろよ」と鳥羽
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「勝負あったな」。歌い終えた鳥羽は兄弟対決に自信のひと言
後半は、山川が代表曲「アメリカ橋」「兄貴」などを歌唱。昨年ステージ4の肺がんと診断され闘病を続けている弟・山川を励まし支えてきた、まさに兄・鳥羽との絆を彷彿させる力強い歌声に、観客は惜しみない拍手を送った。
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記者会見で山川は体調は「順調です。歌っていると忘れます。マネージャーの息子にはどんどん仕事を入れろと言っています。副作用はありますが皆さんの前で歌えることが一番の薬、幸せです」と語った
トリはもちろん鳥羽。数ある代表曲やヒット曲の中から「男の港」や「カサブランカ・グッバイ」、そして徹二と同じく5日にリリースしたばかりの男の友情を歌った新曲「朋輩よ」で熱い歌声を響かせた。最後は再び4人でサングラス姿でステージへ。「俺たちの子守唄」のコラボでよりいっそう会場を沸かせると、4人は終始温かい声援で見守ってくれたファンへの感謝を込めた「兄弟船」でクライマックスを迎えた。
固い家族の絆、姿に大きな感動を覚えた『木村家ファミリーコンサート』。次回の開催が楽しみに待たれる。
◾️セットリスト
M1 二代目
M2 函館本線
〈木村徹二〉
M3 みだれ咲き
M4 雪唄
〈竜徹日記〉
M5 花が笑う
M6 めぐりめぐる
M7 オレンジのアネモネ
〈兄弟対決〉
M8 待つわ
M9 演歌兄弟
〈山川豊〉
M10 アメリカ橋
M11 途中下車
M12 兄貴
〈鳥羽一郎〉
M13 男の港
M14 カサブランカ・グッバイ
M15 朋輩よ
〈鳥羽&山川コラボ〉
M16 海の匂いのお母さん
M17 俺たちの子守唄
〈4人コラボ〉
M18 兄弟船
NEW RELEASE!!
2025年2月5日発売
鳥羽一郎「朋輩よ」
「朋輩よ」
作詞:原文彦 作曲:水森英夫 編曲:南郷達也
c/w「長谷寺の雨」
作詞:髙畠じゅん子 作・編曲:斉藤功
日本クラウン CRCN-8728 1,500円(税込)
配信はこちら ▶︎ https://lnk.to/houbaiyo
2024年10月2日発売
山川豊「兄貴」
「兄貴」
作詞:荒木とよひさ 作曲:杉本眞人 編曲:矢野立美
c/w「別れのしぐれ宿」
作詞:かず翼 作曲:やまかわ豊 編曲:斉藤功
日本クラウン CRCN-8697 1,500円(税込)
配信はこちら▶︎ https://lnk.to/aniki
2024年12月4日発売
鳥羽一郎・山川豊「俺たちの子守唄」
「俺たちの子守唄」
作詞・作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
c/w「演歌兄弟」
作詞・作曲:原譲二 編曲:南郷達也
日本クラウン CRCN-8710 1,500円(税込)
2025年2月5日発売
木村徹二「雪唄」(Aタイプ)
「雪唄」
作詞・作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
c/w「湯の街」
作詞・作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
日本クラウン CRCN-8724 1,500円(税込)
2025年2月5日発売
木村徹二「雪唄」(Bタイプ)
「雪唄」
作詞・作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
c/w「忘らりょか」
作詞・作曲:木村竜蔵 編曲:遠山敦
日本クラウン CRCN-8725 1,500円(税込)
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