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「30周年の感謝を込めて!」吉永加世子がうれし涙と笑いでいっぱいのディナーショー&新曲発表会で熱唱

2月23日、東京・浅草ビューホテルで『30th Anniversary 吉永加世子 ディナーショー&新曲発表会』が開催された。今年デビュー30周年を迎える吉永加世子は、2月21日に新曲「夜汽車」をリリースしたばかり。30周年記念と新曲のお披露目を兼ねたディナーショーには、吉永の師匠・吉幾三をはじめ、親交のある歌手仲間や友人、日ごろから吉永を応援する多くのファンが祝福に駆けつけた。

 

開演早々から爆笑!そして感涙…吉永らしいステージの始まり

照明が落とされると、ステージ上のスクリーンではスライドショーが始まる。吉永加世子の生い立ちとデビューから30年間の歩みが、次々に映し出された。幼いころから愛らしかった吉永、兄妹仲良く遊ぶ様子、フィットネスコンテストで優勝したときのビキニ姿には客席がどよめく。デビュー当時の着物姿や“いまでは考えられないくらい派手な”とキャンプションのついたドレス姿など、見ごたえのあるお宝画像の数々は、開演早々から来場者の目をおおいに楽しませた。

オープニングは2022年にリリースされた「サヨナラTokyo」。間奏で客席から大きな拍手と歓声が上がる。

続いて、「サヨナラTokyo」のカップリング曲「あなたが足りない」をしっとりと聴かせた。歌い終えると「たくさんの方にお集まりいただいて、ありがとうございます。おかげさまで30年!30才年を取ったということだ!(笑)」と楽しく話しているうちに涙があふれてしゃくりあげ、「泣いちゃうよね。温かい皆さんに囲まれて、今日の日を迎えさせていただき、本当にうれしく思います」と、涙を拭いながらも笑顔を見せた。

目に涙を浮かべながらも笑顔で来場者へ感謝の思いを伝えた

3曲目の「永遠(とわ)に愛して」は、2008年に師匠である吉幾三から現在の芸名をもらい、初めて楽曲提供とプロデュースをしてもらった作品。そして、1994年に発表した“小林加代子”としてのデビュー曲「涙の浜千鳥」、1999年に大ヒットした「恋、野麦峠~飛騨は雪~」と思い出深い作品の歌唱が続き、一曲一曲を愛おしそうに歌うその姿に大きな拍手が送られた。

ここで、歌手仲間でありプライベートでも仲良しだという西尾夕紀と水森かおりが、大きな花束を抱えて舞台袖からサプライズで登場。水森は花束を渡す際「お誕生日おめでとう」と間違えてしまい…本人も吉永も大笑い。

また「今日はもうひとかた、大月みやこさんが…」という司会者からのアドリブを受けて、西尾が「30周年おめでとうございます。大月みやこでございます」と得意の大月みやこのモノマネを披露して来場者を喜ばせた。

「夕紀ちゃん、かおりん、どうもありがとう。これからも仲良くしてね!」

「今日は会場に、私のお兄ちゃんも来ています。知っている方も多いと思いますが、石原裕次郎さんのそっくりさんで“ゆうたろう”といいます」

吉永にうながされて、ゆうたろうがステージへ。デビュー当時は妹である吉永のマネージャーを務め、苦楽をともにしてきたエピソードを紹介した。その流れで兄妹デュエット曲「明日にワインを」を歌うことになり、ゆうたろうは「“いつものやつ”持って来てください」とトレードマークの特大グラスを取り寄せ、仲の良い兄妹ならではの息の合ったデュエットを聴かせた。

続いて、新曲発表セレモニーが行なわれ、吉永の出身地である成田市の小泉一成市長、徳間ジャパンの北島浩明取締役、そして師匠の吉幾三が登壇してあいさつし、吉永を激励した。

吉永は、1989年より作曲家の弦哲也氏に師事。1994年に歌手デビューを果たしたことから、弦氏が歌手としての生みの親、現在の吉は育ての親となる。吉は「加世子の歌の原点は弦哲也先生、私が教えるのは生き方の音程です。山でいうなら頂上へ行かないで、7合目、8合目で頑張れ。それ以上を目指しちゃダメだと教えてあります」と自身の人生哲学を披露し、愛弟子への温かな親心をのぞかせた。

 

師匠の”女唄” 珠玉の名曲「夜汽車」を歌い継ぐ

いよいよ、待ちに待った新曲「夜汽車」お披露目のときが。疾走感のあるギターのイントロに、来場者の期待が一気に高まる。瞠目を一身に集めた吉永がパンチのある歌唱を披露すると、大きな拍手が湧き起こった。

「この曲は吉先生が30年前に歌われていたということで、私も30周年に歌えるというのも何かのご縁かなと思っております。そして『夜汽車』のカップリングが、これまた素敵な曲で『五月雨』です。師匠がなんと40年前に書かれた作品で、切ない女心を歌っています。聴いてください」と、カップリングもしっとりと聴かせた。

「せっかくですから先生、もう一度ステージへ」と、吉永が吉を呼び込む。吉永の弟弟子である真田ナオキからのビデオメッセージが紹介されるなど、会場はすっかりなごやかなムードに。ところが吉永は「私は衣装を着替えてきますので、そのあいだ先生! 歌っていていただけますか?」と、吉が「おい、ちょっと待てよ」と止めるのも聞かず退場。取り残された吉は「あいつが着替えるために歌えってか…」「俺もいろいろな人の前歌をやったことはあるけど、弟子の前座は初めてよ(笑)」などとブツブツ言いながらも、愛弟子のために「酒よ」、そして「想い出のサンフランシスコ」を英語で披露し顔をほころばせた。

 

燃料満タン!「夜汽車」を思い切り走らせたい

黒いパンツスーツに着替えた吉永は、会場後ろの扉から入場。「かもめが翔んだ日」「コーヒールンバ」を歌いながら会場をラウンドし、握手をしたり記念撮影に応じたり、来場者との交流を楽しんだ。

途中で、「実は私の新曲発売日の2月21日は、私の母と兄・ゆうたろう、二人の誕生日でもあります」と、「夜汽車」の発売日がトリプルにおめでたい日であることを明かし、全員で「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」を歌ってお祝いするひと幕も。吉永とゆうたろうは、思いがあふれて涙…。「Tokyo見返り美人」でラウンドを再開すると、再び笑顔になって、ステージへと戻った。

MCのときには吉がもう一度ステージへ上がり吉永の肩を抱きエールの言葉を送った。

「人それぞれに歴史はあるけど、最初に来たときの加世子といまはまったく違うし、素晴らしくなった」

その言葉に、吉永はまた涙。そして「泣いたり笑ったり本当に忙しいですが、こんなに温かい師匠はいません」と、“吉幾三の女唄を歌い継ぐ”という使命を全うして恩返しをすることを、改めて誓った。

最後の曲は、吉永の好きなフレーズがたくさん詰まっているという、天童よしみの『30周年記念 天童よしみ大全集』に収録されている 「永遠に輝いて」。アンコールでは「夜汽車」を途中から吉も一緒に熱唱し、力強い師弟の絆を見せ幕を閉じた。

「皆さん、本日はどうもありがとうございました。言葉にできないくらいの感謝の思いを、歌で伝えていきたいと思います。これからも歌い続けますので、どうぞよろしくお願いします。30周年記念曲として2月21日、師匠自らが30年前に歌われていたという『夜汽車』が発売になりました。これからですので、燃料は満タンにたっぷり入れました。出発したばかりですが、この『夜汽車』を思い切り走らせたいと思います!」

◾️セットリスト
M1 サヨナラTokyo
M2 あなたが足りない
M3 永遠に愛して
M4 涙の浜千鳥
M5 恋・野麦峠~飛騨は雪~
M6 明日にワインを
M7 夜汽車
M8 五月雨
M9 酒よ(吉幾三)
M10 想い出のサンフランシスコ(吉幾三)
M11 かもめが翔んだ日
M12 コーヒールンバ
M13 Tokyo見返り美人
M14 永遠に輝いて
Enc. 夜汽車

(取材・文/夏見幸恵 撮影/カラフル編集部)

 

NEW RELEASE!!

2024年2月21日発売
吉永加世子「夜汽車」

「夜汽車」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:野村豊
c/w「五月雨」
作詞・作曲:吉幾三 編曲:野村豊
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91548 1,500円(税込)

 

CHECK!!

吉永加世子オフィシャルサイト
吉永加世子公式Twitter
吉永加世子Instagram
吉永加世子公式YouTubeチャンネル「かよちゃんネル」

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