• HOME
  • News
  • MIKAGE PROJECTが2023年『“壮途”ツアー』横浜での最終公演で横浜育ちの木村徹二とコラボ!

MIKAGE PROJECTが2023年『“壮途”ツアー』横浜での最終公演で横浜育ちの木村徹二とコラボ!

民謡再編成プロジェクト・MIKAGE PROJECTの『“壮途”TOUR 2023』が12月8日、神奈川・横浜の「THUMBS UP」で最終日を迎えた。

リーダーで尺八奏者の佐藤公基、唄と津軽三味線奏者の浅野祥、二十五弦箏奏者の本間貴士の若き和楽器のスペシャリスト3人からなるMIKAGE PROJECTと、ツアーの初日からサポートメンバーとして参加してきたベースのカワサキ亮。さらに、今回はスペシャルゲストとして、年末の『第65回 輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞している木村徹二が出演し、『“壮途”TOUR 2023』最終公演に花を添えた。

THUMBS UPは、横浜駅にほど近いアメリカンテイストのライブバー&レストラン。来場者は思い思いのドリンクを手に歓談していたが、本間が二十五弦箏を弾き始めると、MIKAGE PROJECTの和の世界観にどんどん浸されていった。ステージに佐藤と浅野、カワサキも登場。まずは、富山県の民謡で“古謡”と呼ばれている「筑子(こきりこ)節」をアップテンポなアレンジで、つづけて「秋田節」をベースに7~8曲の秋田民謡のエッセンスを詰め込んだ「まんず秋田」を聴かせ、スタートを切った。

「皆さん、こんばんは。MIKAGE PROJECTと申します。我々は日本全国の民謡を現代の感覚で作編曲して、民謡の良さをあらためて日本のみならず世界にも伝えていこうというコンセプトのもとで活動しているプロジェクトです。『“壮途” TOUR 2023』と題して、2023年は仙台、南相馬、長野、名古屋とやってきました。最後は神奈川県・横浜です。よろしくお願いします!」(佐藤)

誰もが耳にしたことのある福島の盆踊り唄「相馬盆唄」をよりリズミカルに演奏した後、全国的にも有名な山形の「花笠音頭」のイントロとともに、いよいよスペシャルゲストの木村徹二がステージに呼び込まれた。

「ふだんは演歌を歌っていらっしゃるんですけど、今日は民謡のイベントなので無理やり民謡を歌ってくださいとお願いしました。なかなか聴けないと思いますので、ぜひ徹二さんの民謡を聴いてください!」(佐藤)

「僕はどの現場でも、緊張したことがないんですよ。それが今日、初めて緊張しています(笑)。民謡は演歌と似ているようで、すごく違うんですよね。民謡から始めましたという演歌歌手は、福田こうへいさんや二見颯一さんなど、たくさんいらっしゃいます。でも逆に、演歌から民謡をという人は、いままでいなかったんじゃないかな…?僕が“初”として、名乗りを上げたいと思います(笑)」(木村)

Webマガジン「カラフル」は、昨年12月に創刊1周年を迎え、今年3月17日に初のライブイベント「1周年感謝祭」を開催した。そのライブに出演したMIKAGE PROJECTと、オープニングアクトを務めた木村は、終演後に打ち上げの席で意気投合。MIKAGEのメンバーたちが「今度ぜひ僕らのライブに出てください」と声をかけたことがきっかけで、この日の共演が実現したのだという。

MIKAGE PROJECTのレパートリーから、もう一曲木村の歌唱で「リンゴ追分」を、そしてMIKAGE PROJECTの和楽器アレンジで、よりダイナミックになった木村のデビュー曲でありレコード大賞新人賞受賞曲「二代目」をコラボ。ステージはより熱気に包まれた。

「せっかくなので、徹二さんにもう一曲、民謡に付き合っていただきたいと思います。最初に徹二さんの歌声を聴いたとき、“この曲がすごく合うんじゃないかな”“徹二さんが歌ったら、きっと素敵だろうな”と思ったのは、福岡県の「炭鉱節」です。聴いてください」(佐藤)

MIKAGE流の「炭鉱節」はしっとりしていながらもスタイリッシュで、演歌とは違う木村の魅力を存分に堪能させた。

次の曲は、最新アルバム『KeHaRe』に収録されている岩手県民謡の「チャグチャグ馬コ」。MIKAGE PROJECTは、10月に初の海外ツアーを敢行している。タイとマレーシアで現地の大学生を対象に民謡と和楽器のレクチャーするワークショップとコンサートを行なった際、「チャグチャグ馬コ」が大好評だったという。横浜でも“ラララ…”とコーラスに合わせて全員が左右に手を振り、ステージと客席が見事なまでに一体となっていた。

今回の横浜公演で初披露された神奈川県民謡の「いかとり唄」は、リーダーの佐藤が唄を担当。子守唄であるという作品を、優しく歌い上げた。最後は、『KeHaRe』から400年以上の歴史を持つ阿波踊りを現代風に再編成した「阿波踴る 〜渦と成り〜」を。“やっぱり踊りは阿波踊り”の歌詞に乗せられて、客席も踊り出しそうなほどの盛り上がりを見せた。

興奮冷めやらぬままのアンコールは、「豊年こいこい節」。再び木村がステージに登場し、MIKAGE PROJECTと木村からの“豊かな年が、皆さんに訪れますように”との願いを込めたパフォーマンスに、最盛況のうちに“壮途” TOUR 2023は幕を閉じた。

◾️セットリスト
M1 二十五弦箏 instrumental
M2 筑子節
M3 まんず秋田
M4 相馬盆唄
M5 花笠音頭 (feat.木村徹二)
M6 リンゴ追分 (feat.木村徹二)
M7 二代目 (木村徹二 feat.MIKAGE PROJECT)
M8 炭鉱節(feat.木村徹二)
M9 チャグチャグ馬コ
M10 いかとり唄
M11 阿波踴る 〜渦と成り〜
Enc. 豊年こいこい節(with 木村徹二)

(取材・文/夏見幸恵、写真/カラフル編集部)

 

 

NEW RELEASE!!

2023年6月9日 配信リリース
MIKAGE PROJECT『KeHaRe』

収録曲】
M1 ノーエ節(静岡県民謡) 作詞:静岡県民謡 作曲:静岡県民謡 アレンジ:MIKAGE PROJECT
M2 チャグチャグ馬コ(岩手県民謡) 作詞:小野金次郎 作曲:小沢直与志 アレンジ:MIKAGE PROJECT
M3 炭坑節(福岡県民謡) 作詞:福岡県⺠謡 作曲:福岡県⺠謡 アレンジ:MIKAGE PROJECT
M4 阿波踴る〜渦と成り〜(徳島県民謡) 作詞:徳島県⺠謡 作曲:徳島県⺠謡 アレンジ:MIKAGE PROJECT
M5 秩父音頭(埼玉県民謡) 作詞:埼玉県⺠謡 作曲:埼玉県⺠謡 アレンジ:MIKAGE PROJECT
MIKAGE RECORDS MKG-003 2,200円(税込)

CHECK!!

MIKAGE PROJECTオフィシャルサイト
MIKAGE PROJECT 公式Twitter
MIKAGE PROJECT 公式instagram
MIKAGE PROJECT 公式YouTubeチャンネル
佐藤公基オフィシャルサイト
浅野祥オフィシャルサイト
本間貴士オフィシャルサイト

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。