北岡ひろしが浅草・雷5656会館で新春特別公演を開催。40年の節目を前に歌への情熱をファンへ届ける
1月23日、東京・浅草の雷5656会館で、北岡ひろしが新春特別公演を開催した。換気時間を設けるなど新型コロナウイルス感染予防の徹底に努める中、昼夜2回にわたり趣向を凝らした内容で会場に駆けつけた大勢のファンを楽しませた。
公演は二部構成となっており、第一部は日本舞踊、長唄『近江お兼』の上演で幕を開けた。
主人公の「近江のお兼」を北岡が、若い衆を国内外で活躍する日本舞踊家の筑紫霞弥、尾上嘉之介の二人が演じ、舞台をにぎやかに彩った。
「北岡ひろしでございます。本日は新春公演、5656会館にてたくさんのお客様、にぎにぎしくご来場賜りまして誠にありがとうございます。
大変な世の中ではございますが、今日はひと時このステージをご覧になっていただきまして、日頃を忘れていただけましたらと思っております。出演者一同、この舞台精いっぱい相勤めますれば、皆々様のご声援のほど、隅から隅まで、ずずずずいっと御願い申し上げます」
換気休憩を挟み、北岡の口上で始まった第二部では「木遣りくずし」「奴さん」など粋でおしゃれな端唄から、ご当地・浅草をテーマにした「浅草ものがたり」や2004年にリリースされた北岡のデビュー20周年記念曲「竹屋の渡し」、さらに美空ひばりの名曲から「車屋さん」「津軽のふるさと」「お祭りマンボ」をテンポよく、時にしっとりと歌い上げ、会場を魅了した。
また、ゲストとして全国で活躍する漫才師「すず風にゃんこ金魚」や吉幾三専属演奏家として国内外で活動する津軽三味線奏者の福居幸大氏、さらに、躍動感あふれる演奏で北岡をバックから支える「The PERMANENTS」を迎え繰り広げた多彩なステージで観客を楽しませた。
後半を盛り上げたのは、昨年6月にリリースした新曲「伏見十石舟」や「寂しいっしょ」「雨の鶴岡」(ともに2015年)、デビュー35周年記念曲「不滅の愛」(2019年)など、北岡のオリジナリティー豊かな代表曲の数々。艶やかな着物姿と甘い歌声で熱唱し、およそ2時間におよぶ公演は温かい余韻を残しつつ幕を閉じた。
「皆様、本日はとっても大変な中、こんなにたくさんの方々に雷5656会館にご来場賜りまして本当にありがたく思っております。わたくしもデビューをさせていただきましてから今年で39年目に入ります。40周年に向かいまして、わたくしも体に気をつけながら、一生懸命頑張っていきたいと思います。どうぞ皆さん今後ともよろしくお願い申し上げます」
1984年に「夢灯り」でデビューし、歌手として岐路に立ったという10年目に、”日本でただひとりの女形歌手になろう”と決断して活動を続け、29年。今年はデビュー39年目を迎える。
輝かしい40周年の節目を前に、歌手人生の新たな忘れられない思い出の一日となったという北岡。まだまだ尽きない芸、そして歌への情熱を最後までファンに届けた。
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2021年6月16日発売
北岡ひろし「伏見十石舟」
「伏見十石舟」
作詩:本橋夏蘭 作曲:岡千秋 編曲:竹内弘一
c/w「三つの氷」
作詩:南波洸 作曲:岡千秋 編曲:竹内弘一
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91354 1,350円(税込)
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