舟木一夫が芸能生活60周年記念全国コンサートツアーを東京国際フォーラムでスタート
1963年6月5日に「高校三年生」でデビューして以降、数々のヒット曲や名曲を発表してきた舟木一夫が、1月19日、東京・千代田区の東京国際フォーラム・ホールAで「舟木一夫芸能生活60周年記念コンサート 2022」を開いた。
この日は、舟木が今年で芸能生活60周年を迎えることを記念して年末まで全国で予定されているコンサートツアーの初日で、同会場でのコンサートは約10年ぶり。2部構成となっており、第1部は「初恋」でオープニングの幕を開け、「世の中は、何だかややこしいことになっていまして、そんなややこしい中ようこそ。足かけ60周年を迎えたわけですが、60年間歌ってきて日本の四季の豊かさを感じさせてくれる歌が最近はなかなかないので、いい時代にデビューしたなとつくづく思います。1部では、そんなふだんあまり接しなくなった風景や気持ちを楽しんでいただければ…」とあいさつし、「まだみぬ君を恋うる歌」「あゝりんどうの花咲けど」「夕笛」「絶唱」「恋唄」などを披露した。
第2部では、「おなじみの歌をメインにしていこうかと思っているんですけれど、1部ではヒットするしないにかかわらず作品のいいもの、気持ちが豊かになるものをお届けしました」と話し、「花咲く乙女たち」をはじめ「高原のお嬢さん」「銭形平次」「修学旅行」「君たちがいて僕がいた」「高校三年生」「学園広場」などのヒット曲の数々を熱唱し会場をひときわ盛り上げた。
圧巻だったのは40分を超える組曲の大作、音楽物語『心のステレオ その人は昔-東京の空の下でー』。
「ここで、絶対にやってはいけないことをやります。60年歩いてきた中で若い日を振り返ると、やっぱりこれは外せない。だけど時間的にやる機会がない。組曲ですから。その中で忘れられないのが、昭和41年にレコーディングして発売された音楽物語『心のステレオ その人は昔-東京の空の下でー』です。映画化もされましたが、そのLPは56分もあるのでステージに乗せられない。それをダイジェストにしてどうにかできないかと。今回は60周年なので、お客様にわがままを言ってやらせていただくことになりました。北海道で生まれ育った青年と少女のラブストーリーで、松山善三作、船村徹の音楽です」
そう紹介すると、見事な熱唱と熱演で客席を圧倒した。
フィナーレは、デビュー曲であり舟木の代名詞ともいえる大ヒット曲「高校三年生」。全30曲による60年の集大成ともいえる見ごたえ十分のステージで最後までファンを魅了し、疲れを見せない笑顔で初日の幕を閉じた。
「60年間、ありがとうございました。あと何年歌えるかわかりませんが、どうぞお付き合いを!」
この後、2月9日の東京・かつしかシンフォニーヒルズ、17日の静岡・アクトシティ浜松、22日の栃木・宇都宮市文化会館と年末まで全国ツアーが続く予定だ。
CHECK!!
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