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【Colorful Interview】竹島宏 新曲「ハルジオンの花言葉」は「僕の記念碑のような作品になる」

昨年末、“ヨーロッパ三部作”で、『第63回 輝く!日本レコード大賞』企画賞を受賞した“癒やしの貴公子”竹島宏。7月3日に発売となる新曲「ハルジオンの花言葉」は、成熟した大人の歌い手ならではの深い味わいが感じられる楽曲だ。最近の竹島は、歌での活躍はもちろんのこと、“恋人の聖地親善大使”に就任、レギュラー番組『竹島宏の旅はハッピー オッパッピー』では芸人・小島よしおとの絶妙なコンビネーションを見せるなど、歌以外の活動にもチャレンジし大きな話題を振りまいている。そんな竹島に、新曲をはじめ現在の活動についても語ってもらった。

 

“静”のメロディーの中で、歌の命に小さな炎を灯していくように歌う

ハルジオンの花言葉は“追想の愛”。新曲も、終わってしまった愛を思い出してしのぶような曲ですね。

竹島 メロディーを先行で作ってくださった幸耕平先生が、作詞の松井五郎先生に「別れた恋人へ“帰ってきてほしい”という思いを持つ、優しい男を主人公をにした歌を」と話をされたと聞きました。そこから松井先生がイメージをふくらませて、この曲を書いてくださったみたいです。どうして「ハルジオンの花言葉」なのかは松井先生に聞いていませんが、僕がX(旧Twitter)に毎日花言葉を投稿しているからということもあると思いますし、おそらく花言葉の意味からハルジオンを選ばれたのではないかと思います。

ハルジオンは、キク科の多年草。開花すると上を向くがつぼみの状態だと下を向きうなだれているように見える。かつて愛した人を想う姿に似ていることから「追想の愛」という花言葉がつけられたといわれている

最初に「ハルジオンの花言葉」をいただいたときは、どう思われましたか?

竹島 最初にデモテープを聴いたときは、ずいぶんと地味な曲だなと思いましたね。決して地味がいけないわけではなくて…静と動があるとしたら、これは“静”の歌。この”静”のメロディーの中で、竹島宏の歌唱をどこまで皆さんにお楽しみいただくか、歌の命みたいなものにどのように炎を灯していけるか。その灯し方が、この歌の課題だなと思いました。それには大きなロウソクではなく、あえて細くて小さなロウソクを選ばなければいけない。煌々と照らす炎だと違和感があって、それではこの歌じゃなくなる。そういうものをどう表現していくかを、今回この「ハルジオンの花言葉」から教えてもらえたのかなという気がします。

今回の課題だと思われたことは、実際に歌われてみていかがでしたか?

竹島 最終的にいろいろなことが、しっくりきました。すごく早い時期に自分の中にストンと、“あ、ハマった”と思えたのは、これが初めてかもしれないですね。いままではお客様の前で歌っているうちに気になるところが出てきて、こんな感じで仕上がるんだなというのをお客様に教えてもらいながら歌っていました。昨年だったら、いまのようには歌えていないかなと思うので、やっぱり”ヨーロッパ三部作”でものすごくいろいろなことを勉強させてもらったんですね。若いときしか出せないフレッシュさとか、はちきれんばかりのエネルギーもありますが、若いときには絶対に出せない味もある。“味”という言葉も、30代のころはわかっていないのに使っていたと思うんですよ。45歳になって“味のある歌手”の意味が、なんとなくわかりかけてきたように思います。

どうか戻って来てほしい…というところで終わっているので、この先どうなるのか知りたくなりますね。

竹島 そうですね。実は”ヨーロッパ三部作”も最初から構想があったわけではなかったんですよ。だからこの曲にも皆さんからたくさん感想がお寄せいただけたら、また続編などができるかもしれないですね(笑)。お花を題材にした歌はいろいろあるし、お花の投稿をしはじめてから、自分にとってすごく近しい存在になりました。たとえば渡哲也さんの歌で「くちなしの花」、僕も「くちなしの雨」という歌があるんですね。以前はただ“くちなしだね”と思って歌っていたのが、“くちなしってこんな香りがあるな”とか、“どこで生まれた花なんだろう”“いつ咲くんだろう”と、くちなしに対する思いが深まっていく。歌の表現も広がっていくんじゃないかと思います。

【PROFILE】竹島宏(たけしまひろし) 1978年8月28日、福井県出身。2002年「いいもんだ いいもんだ」でデビュー。2017年、デビ ュー15周年記念曲「月枕」がヒット。ゴールドディスクに認定される。2018年「恋町カウンタ ー」、2019年「噂のふたり」「夢の振り子」の三作は“踊らされちゃう歌謡曲シリーズ”として話題に。デビュー20周年記念曲「プラハの橋」で『第63回 輝く!日本レコード大賞』日本作曲家協会選奨を受賞。 続く「一枚の切符」「サンタマリアの鐘」の“ヨーロッパ三部作”で『第65回 輝く!日本レコード大賞』の企画賞を受賞した。レギュラー番組『竹島宏の歌MAX』『竹島宏の旅はハッピー オッパッピー』も好評OA 中。

 

恋人の聖地親善大使を拝命。これからは、ひとりで聖地巡礼⁈

昨年、“恋人の聖地親善大使”を拝命されましたが、カップリングの「I love youをこの場所で」は恋人の聖地にぴったりの曲ですね。どこか聖地に行かれたことはありますか?

竹島 「I love youをこの場所で」は、せっかくご縁があって”恋人の聖地親善大使”に任命されたので、恋人の聖地を応援できるような曲があったらいいなということで作っていただいた曲で、わりとキャピキャピしています(笑)。恋人の聖地といわれるところは全国にありますが、僕はまだ巡礼したことがないので、これから行ってみたいと思います、ひとりで(笑)。“恋人の聖地プロジェクト”には、いまの時代の少子化対策を推進するという大義もあるそうですが、親善大使の僕本人が一番お手本にならないようです…(笑)。でも、僕のファン同士で結婚された方たちがいらしっしゃるんですよ! 昨年報告を受けてすごくビックリしました。僕の歌は悲しい歌が多かったので、これでようやく結婚式などで歌える曲ができました。

”恋人の聖地”とはNPO法人地域活性化支援センター(静岡県)が「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした観光地域の広域連携を目的に実施している『恋人の聖地プロジェクト』の一環。現在、日本全国で選定された”恋人の聖地”は200カ所を越える

「I love youをこの場所で」はハッピーソングで“永遠に君を幸せにしたい”と歌っていますが、「幻のフラメンコ」は、“幸せとか 永遠とか あるはずがない”と真逆の歌ですね。

竹島 「幻フラメンコ」は、幸先生から「カップリングに歌いたい歌ある?」と聞かれて、「フラメンコみたいな曲を作ってください」とお願いした曲です。僕は西郷輝彦さんの「星のフラメンコ」を、ずっと大切にカバーさせていただいていました。すごく昔の曲なのに、ライブで歌うとお客様が全員、手拍子で“チャチャチャ”をしてくださるんですよね。幸先生が「竹島のわがままを聞いて作ってやった(笑)」とおっしゃっている、幸先生お得意のド派手な一曲です。でもこの曲ができたとき、あまりにもいい曲なので「先生、この曲はとっておいたほうがいいと思います」と言いました。カップリングにはもったいないから、別の曲を作ってくださいと。そうしたら「まかせろ。俺はいくらでも作るから」と言ってくださって、うれしかったですね。

 

かみ合わないけど“そんなの関係ねえ”! 小島よしおとの奇跡的な出会い

小島よしおさんとの『竹島宏の旅はハッピー オパッピー』が話題になっていますが、どうして小島さんとご一緒することになったのですか?

竹島 新しい番組を作ることになったとき、いままで接点がなかったお笑いの方とコラボしてみたいということで、小島さんにオファーし、快く引き受けていただきました! 初めてお会いしたのが、神奈川のバラ園のロケだったんですけど、あいさつをしたときに“ああ、大丈夫だな。小島さんは大丈夫”と思いました。僕は結構人見知りで、動物だったら多頭飼いに向いていない種類です(笑)。でも小島さんは、しゃべらなくてもお人柄の良さが伝わってくる。ちゃんと一本、筋が通った方だなと思いました。実際に共演してみて、ウマが合うとかノリが同じということはなくて…まったくかみ合わない(笑)。かみ合わないけど、面白いです。小島さんは何も気にされないので、“そんなの関係ねえ”とお互いにウソがなく、自分のスタンスでいられます。この間は一緒にコンサートもさせていただきましたが、ステージでも雰囲気が変わることなく、お客様にはすごく喜んでいただきました。(2024年4月23日開催の『竹島宏スペシャルコンサート 歌はハッピー オッパッピー with 小島よしお』)

小島さんも多頭飼いに向かないタイプでしょうか(笑)。歌はいかがでしたか?

竹島 そうですね。歌は、そんなにお得意そうではなかったです(笑)。でもとにかく声量がすごくて、地響きがしそうなくらい! たぶん音響さんは大変だったでしょうね。デュエットは「あずさ2号」と「硝子の少年」、嵐の「Love so sweet」を歌いました。「あずさ2号」は歌手の方とのデュエットだったら、どうハモるかパートを決めるんですけど、あの日は二人とも主メロを歌ってハモリなしでした。心ひとつに(笑)。お客様も楽しんでくださったと思います。小島さんは“世の中の常識が、人によっては非常識”という考え方を持っていらっしゃる。僕もそのエッセンスをいただいて歌の世界で生きていこうかな。いままでもそんな感じで生きてきましたけど、小島さんはそれで大丈夫なんだなと確信を持たせてくれたすごい人。奇跡の出会いだと思います。

ありがとうございました。最後に、もう一度「ハルジオンの花言葉」についてお聞かせください。

竹島 ハルジオンは、道端とか野原に咲いているいわゆる雑草です。デモテープをいただいた時期はあちこちに咲いていて、コンクリートのすき間や、空き地一面に咲いているハルジオンをスマホでカシャカシャ撮りながら散歩をしていました。すごく可憐な花なんだけど、たくましく生きようとしているところが、すごくいとおしくなる。お花屋さんで売ってる花じゃないというところもミソなのかな。「ハルジオンの花言葉」という作品は、おそらく僕の記念碑的な作品になると思うので、ぜひこれからも僕の歌と同時に竹島宏の歌手活動に注目していただきたいと思います。よろしくお願いします。

(取材・文/夏見幸恵)

 

 

NEW RELEASE!!

2024年7月3日発売
竹島宏「ハルジオンの花言葉
(Aタイプ)

「ハルジオンの花言葉」
作詞:松井五郎  作曲:幸耕平  編曲:坂本昌之
c/w「I love youをこの場所で」

作詞:松井五郎  作曲:幸耕平  編曲:坂本昌之
テイチクエンタテインメント TECA-24028 1,500円(税込)

2024年7月3日発売
竹島宏「ハルジオンの花言葉
(Bタイプ)

「ハルジオンの花言葉」
作詞:松井五郎  作曲:幸耕平  編曲:坂本昌之
c/w「幻フラメンコ」

作詞:松井五郎  作曲:幸耕平  編曲:坂本昌之
テイチクエンタテインメント TECA-24029 1,500円(税込)

「ハルジオンの花言葉」各音楽配信サイトのリンクはこちら

 

INFORMATION

先行配信記念!ハルジオン投稿キャンペーン開催!

詳細はこちらから!

『NHKのど自慢』に出演決定!

8月4日(日)に栃木県真岡市より生放送の『NHKのど自慢』に竹島宏がゲストで出演!
たくさんのご応募、お待ちしております。
日時:2024年8月4日(日)
開場:11:00 開演:11:50 終演予定:13:15
<予選会>8月3日(土)
開会:正午 結果発表:17:30頃予定(当日発表)
会場:栃木県・KOBELCO真岡いちごホール(真岡市民会館)〔栃木県真岡市荒町1201番地〕
主催:NHK宇都宮放送局、真岡市
出場申込は6月28日(金)締切です。
観覧申込も受付中です。
※詳細はこちら!

 

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