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「皆様お待たせしました!」三丘翔太が3年ぶりの「お品書きライブVol.7」を開催。

三丘翔太が、7月10日、東京・品川のJ-SQUARE SHINAGAWAで「翔太のお品書きライブVol.7 〜ご注文お決まりですか?〜」を行った。

このライブは、今年で7年目を迎える三丘がデビューした当時から続けてきた恒例のライブで、今回が7回目。本来は2020年3月に予定されていた回の振替公演となる。コロナ禍に見舞われ延期となっていたが、このたびおよそ3年ぶりに開催される運びとなり、会場には心待ちにしていたファンが全国より駆けつけ開演前から熱気にあふれていた。

第一部では、コロナ禍でここ数年生でファンへ歌を届ける機会が少なかったため、三丘の魅力が詰まったオリジナル曲の数々を中心に披露。まずは、2019年にリリースした「燈台灯り」で幕を開けた。

「皆様こんにちは〜。お久しぶりでございます。2年4カ月ぶりの開催となりました。皆様お待たせしました! 今日は満員御礼の皆様にお越しいただき、ありがとうございます。最後まで精いっぱい歌わせていただきますので応援よろしくお願いいたします!」

黒地にストライプのスーツ姿で登場した三丘は、笑顔であいさつすると「燈台灯り」と同じくコロナ禍の間にリリースした「酒しずく」(2020年)、セカンドシングル「虹色の雨」(2017年)、そしてデビュー曲「星影の里」(2016年)と続けた。

「この衣装は最近コロナ太りもありまして(痩せて見える)ストライプがいいと念押しして(笑)今日のために作っていただきました」(三丘)

次に、師匠である作曲家・水森英夫氏が、人生で初めて作詞に挑戦したという作品「面影今いずこ」(2018年)、辛苦をともにしてきた連れ合いを亡くした団塊世代の夫婦の姿や愛を、四季を織り交ぜた詞で描いた「散歩道」(2019年)を、癒やしのノスタルジックヴォイスでしっとりと、そしてのびやかに歌い上げファンの大きな拍手に包まれた。

「散歩道」はそれまでずっと師匠である水森氏の作品を歌ってきた三丘が初めて違う作家陣から提供を受けた一曲で、中山少年氏の温もりのあるイラストとともに紡がれるMVでも話題を呼んだ。

その後、カバー曲の持ち歌のレパートリーは驚異の1000曲を超えるという三丘がこれまでにリリースしている2枚のアルバム『翔太のお品書き』の中から選りすぐりの3曲をメドレーで、そして昨年リリースした最新曲「よこはま埠頭」で第一部を締めくくった。

高1のとき『NHK のど自慢』に出場してチャンピオンに輝いた際に歌唱した北島三郎の「北の漁場」、渥美二郎の「夢追い酒」、三丘が尊敬する五木ひろしの「長良川艶歌」の3曲をメドレーで堂々と披露した。

「よこはま埠頭」は、1976年に「たった二年と二ヵ月で」で歌手デビューを果たした水森氏が体調を崩し、歌手活動を断念する前に次作として歌う予定だった幻の作品。45年の月日を経て、昨年、歌詞も作り直し愛弟子のひとりである三丘が新しい命を吹き込んだ。

そして第二部では、三丘手作りのお品書きに書かれた曲名の中から「ご注文はお決まりですか?」という声に合わせ、4色の蝶ネクタイのカードで好きな曲を注文し歌唱曲を決めるという「お品書きライブ」が開演。常連客(!)のファンにはおなじみの”居酒屋しょうた”三丘店長が、「お飲みもの」や「節もの」、「セット(ハーフ&ハーフ)」などのメニューからリクエストに応え、バラエティー豊かな名曲の数々を変幻自在な歌声で熱唱して客席を唸らせた。

今回のお品書きには、戦前前後の歌から新御三家、歌姫の名曲など幅広い楽曲がズラリ。何を歌うかご注文までわからないというこの日のために、三丘は30曲近いカバー曲の歌詞を暗記して臨んだ。
まず選ばれた乾杯の一曲は、”お飲みもの”から「ブランデーグラス」(石原裕次郎)。続いて、”ナツメロ〜古賀政男名曲選〜”から「湯の町エレジー」(近江俊郎)、”新御三家”から西城秀樹の「情熱の嵐」の注文が。

「『情熱の嵐』は一番僕に似つかわしくない曲ですよね。スタッフさんに本番前、”苦手だな”と言っていたのがこの曲。なんなら歌いたくないなと(笑)。あまり情熱のない嵐でしたがいかがでしたでしょうか(笑)」と話していた三丘だったが、笑顔でノリノリ! 新たな一面を覗かせた。

”セット(ハーフ&ハーフ)”では青いペンライトに包まれる中〈雨天セット〉の「雨」(三善英史)、「雨の慕情」(八代亜紀)を披露した。

”魅惑のムード歌謡コーラス”では、以前出演していた東海ラジオの番組『井田・三丘の歌謡曲主義』内で誕生したムード歌謡コーラスグループ「三丘翔太とイソフラボンズ」が登場した。
この「イソフラボンズ」は、三丘がメインボボーカルはもちろん、全パートのコーラスを担当しているひとり歌謡コーラスグループで、「多重録音をうまく使ったらムード歌謡コーラスグループができるんじゃないかなとやってみました」と紹介。新たな試みとしてスクリーンを使いライブでの共演が実現、初披露された。

三丘翔太とイソフラボンズの皆さん(笑)。三丘の大好物・枝豆の栄養素から名づけられた。また、三丘のパソコンに入っている打ち込みバンドの名前も枝豆から名づけられた「オルニチンズ」という。

メニューは、1972(昭和47)年のムード歌謡の名曲、敏いとうとハッピー&ブルーの「星降る街角」。この見事な共演に、会場からは大きな拍手と笑いが湧き起こった。

ライブもいよいよ終盤へ。歌姫カバーでは、森昌子の代表曲「越冬つばめ」、”節もの”は中村美律子の「河内おとこ節」、そしてラストオーダー”厳選‼︎トリの一品では、北島三郎の「風雪ながれ旅」が選ばれ、三丘の貫禄を感じさせる熱唱でひときわの盛り上がりを見せた。

「紅白で北島さんが大トリで歌われたときのアレンジでカラオケも自分で作りました。ここがNHKホールに見えました(笑)」(三丘)

最後を飾ったのは、両A面シングルとして「よこはま埠頭」とともに収録されている「そんなもん人生」。手拍子に包まれにぎやかに幕を下ろした。

「大御所の水谷千恵子先生にトータルプロデュース、この『そんなもん人生』は作詞を手がけていただきました。ピンときていない方もいらっしゃるようですが、水谷先生は友近さんみたいな方です(笑)。10月1日には、岐阜県で水谷千恵子コンサートに出演させていただきます。今日は、北から南からたくさんの方に品川に集まっていただきまして本当にありがとうございます。今度は僕が全国津々浦々、歌いに行けるようにこれからも一生懸命頑張りたいと思います」

ステージを下りた三丘だったが、アンコールが鳴り止まず再びステージへ戻ると「よこはま埠頭」をもう一度熱唱。バラエティー豊かな歌の世界に引き込む三丘の歌声、他には類を見ないステージに最後までファンも酔いしれた。

 

NEW RELEASE!!

2021年11月17日 発売
三丘翔太「よこはま埠頭/そんなもん人生」

作詞:かず翼 作曲:水森英夫 編曲: 石倉重信

「そんなもん人生」

作詞:水谷千恵子 作曲:水森英夫 編曲:石倉重信
テイチクエンタテインメント TECA-21057 1,350円(税込)

 

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