若きアーティスト集結! 新たな音楽イベント『TOW-KAKU』が2日間にわたり開催

次世代の音楽シーンに“頭角”を現しつつある新星アーティストによるジャンルレス音楽イベント『TOW-KAKU』が、6月17・18日、東京・有楽町のI’M A SHOW(アイマショウ)で開催された。初代TOW-KAKUメンバーに抜擢されたのは、松阪ゆうき、羽山みずき、三丘翔太、朝花美穂、青山新(18日のみ)、原田波人、岡本幸太の若手実力派シンガー7名。昭和歌謡、J-POP、ミュージカルナンバーなど、時代もスタイルも異なる楽曲の数々を、2日間にわたる昼夜2公演、それぞれ別々の“えん”(「演」、「艶」、「縁」、「炎」)をテーマに、バラエティー豊かなセットリストで届けた。
18日の公演の模様をレポートする。
ヒット曲で昔から今への縁(えにし)をつなぐ
6月18日、昼の部のテーマは昭和の名曲を令和につなぐ「縁」で、青山新と原田波人がナビゲーターを務めた。TOW-KAKUメンバーの中で最も若手でスタイリッシュな2人は、登場しただけで黄色い声援に包まれる。

18日昼公演のナビゲーターを務めた原田波人がトップバッターで「火の鳥」を熱唱。「2日間先輩方と過ごさせていただいたことは、僕の中で宝物になりました。楽屋でひとりがお弁当を食べ始めるとほかの皆さんも食べたり、学生時代みたいですごく楽しかったです。それが少しでも皆さんに伝わっていればうれしく思います」

「身勝手な女」青山新。18日のみの出演も、さすがのトークですぐに輪の中心に
互いの衣装について語り合ったり、新曲の出だしをモノマネしあっていると、「こんにちは!岡本幸太です」と岡本がステージに登場。「まだ呼んでないよ」「勝手に出てこないで、ナビゲーターの言うことを聞いて!(笑)」と慌てる青山と原田をよそに、他のメンバーも岡本のあいさつをマネしながら登場。会場は、スタートと同時に笑いで沸き上がった。
全員で元気よく盛り上がった「学園天国」から始まり、羽山みずきの「異邦人」、朝花&岡本の「飾りじゃないのよ涙は」と、昭和の大ヒット曲が続く。生ギターの伴奏は“もじゃさん”こと大柴広己氏が、作品と歌手の歌心に寄り添ったアレンジで聴かせた。

「飾りじゃないのよ涙は」朝花美穂&岡本幸太

「天城越え」青山新
リスペクトする先輩歌手をカバーするコーナーでは、三山ひろしのデビュー曲「人恋酒場」を松阪が、水森英夫門下の先輩である山内惠介の紅白初出場曲「スポットライト」を三丘が歌うなど、演歌歌手ならではの歌唱力の高さを見せつけた。

「スポットライト」三丘翔太。「TOW-KAKUの企画が春くらいに発表になって、今日まであっという間でした。みんなで作り上げた温かいライブは、大きな思い出になりました。これからこの一人ひとりが、確実に頭角を現せるよう頑張らなければならないなと思っております」
ナビゲーターから観客に届けたい曲として選んだのは、青山が「テネシーワルツ」、原田は「小樽運河」。またSNSで募ったリクエスト曲のコーナーでは、羽山は開演前から「最後まで涙なしに歌えれば合格」と言っていた「木蘭の涙」を情感を込めて披露。三丘は映画『STAND BY ME ドラえもん2』の主題歌「虹」、松阪はシャ乱Qの「シングルベッド」など、意外なリクエスト曲に次々に応えた。

「シングルベッド」松阪ゆうき。「TOW-KAKUというのは、“角(つの)”を表しています。角がグッと出てくることと、実力を発揮して前に出てくることをかけまして、我々若手7人で音楽界を盛り上げていこうというコンサートです。今回はI’M A SHOWという東京のど真ん中の素晴らしい劇場で、無事に開催することができました。皆さん、応援のほどよろしくお願いいたします」
羽山&朝花のコラボで「木綿のハンカチーフ」、岡本&原田はKinki kidsの「愛のかたまり」をフレッシュに届けた。最後は、全員で、世界的に大ヒットを記録したCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。おっとりとした着物姿で“♪バックレてるらしい”と早口のラップを歌う羽山にはシビれると、他のメンバーからも絶賛の声が上がった。

「木綿のハンカチーフ」朝花美穂&羽山みずき

「愛のかたまり」岡本幸太&原田波人

「Bling-Bang-Bang-Born」(全員)
炎(ほのお)のように熱い思いと、そこから生まれた新しい絆
夜の部は、松阪ゆうきと朝花美穂がナビゲーターを務め、「炎」をテーマに燃えるようなラブソングの世界を歌い上げた。松阪がオープニングで歌った新曲「まにまにのまに」は、TOW-KAKUのギター伴奏・大柴広己氏が作詞した楽曲だ。また新人グループ“・Silkがバックダンサーを務めた。

「まにまにのまに」松阪ゆうきwith Silk

松阪とともに夜公演のナビゲーターを務めた朝花美穂。「最初は本当に不安がありましたけど、このTOW-KAKUの出演を機に、様々なジャンルに挑戦していきたいです。お客様とのご縁もたくさんいただきました。何よりも出演者の皆様との絆が深まったことがうれしいです」
全員でスピッツの「チェリー」を歌うと、“この声×この曲”という作品をピックアップしたコーナーへ。忌野清志郎のイメージの強いRCサクセションの「スローバラード」を、三丘がふだんとは違う発声で見事に歌い上げると、松阪が「カルアミルク」を歌唱。途中、岡村靖幸が大好きだという岡本が飛び入りで一緒に歌い、ファンを喜ばせた。

「愛が生まれた日」羽山みずき&原田波人
テーマ“炎”にちなみ、歌詞にその言葉が登場する「愛が生まれた日」は、羽山と原田によるしっとりとしたデュエットで披露。続いて青山が「山河」、松阪が「愛燦燦」を熱唱し、演歌歌手の神髄を極めた歌唱が続いた。「グッド・ナイト・ベイビー」では、三丘の美しいファルセットに合わせて客席も自然とサビを口ずさみ、会場が一体となった。

「君は薔薇より美しい」岡本幸太。「TOW-KAKUの2日間4公演で、ふだん触れることのない作品に触れたり、メンバーの皆さんとコラボさせていただいたり、音楽というものを通じていろいろな広がりがありました」
セリフ入りの歌が大好きだという朝花が披露した「瞼の母」では、会場が水を打ったように静まり返り物語の世界に引き込まれた。続く「君は薔薇より美しい」では、岡本の伸びやかで力強いロングトーンが印象的で、舞台袖にいたメンバーまでもが聴き入るほど。TOW-KAKUメンバーならではの個性と魅力が詰まったステージは聴きどころ満載で、第2部のラストには、フジファブリックの「若者のすべて」を全員で仲良く歌い、温かな余韻を残した。

鳴りやまない大きなアンコールで再登場したメンバーはKinki kidsの「全部だきしめて」で千穐楽を締めくくった
また、最後に第二回の開催が決定したことを報告。詳細は随時TOW-KAKUオフィシャルサイトなどで告知される予定だ。
◾️セットリスト
DAY2 ~縁
M1 火の鳥(原田波人)
M2 身勝手な女(青山 新)
M3 学園天国(全員)
M4 異邦人(羽山みずき)
M5 飾りじゃないのよ涙は(朝花美穂&岡本幸太)
M6 天城越え(青山 新)
M7 人恋酒場(松阪ゆうき)
M8 スポットライト(三丘翔太)
M9 夜桜お七(朝花美穂)
M10 テネシーワルツ)(青山 新)
M11 小樽運河(原田波人)
M12 木蓮の涙(羽山みずき)
M13 虹(三丘翔太)
M14 シングルベッド(松阪ゆうき)
M15 おまえとふたり(青山 新)
M16 木綿のハンカチーフ(羽山みずき&朝花美穂)
M17 愛のかたまり(岡本幸太&原田波人)
M18 Bling-Bang-Bang-Born(全員)
Enc 全部だきしめて(全員)
DAY2 ~炎
M1 まにまにのまに(松阪ゆうき)
M2 銀のかんざし(朝花美穂)
M3 チェリー(全員)
M4 素顔(羽山みずき)
M5 スローバラード(三丘翔太)
M6 君をのせて(岡本幸太)
M7 カルアミルク(松阪ゆうき&岡本幸太)
M8 愛が生まれた日(羽山みずき&原田波人)
M9 山河(青山 新)
M10 かもめの街(朝花美穂)
M11 愛燦燦(松阪ゆうき)
M12 グッド・ナイト・ベイビー(三丘翔太)
M13 天城越え(青山 新)
M14 あなたに逢いたくて 〜Missing You〜(原田波人)
M15 瞼の母(朝花美穂)
M16 君は薔薇より美しい(岡本幸太)
M17 若者のすべて(全員)
Enc 全部だきしめて(全員)
CHECK!!
TOW-KAKUオフィシャルサイト
TOW-KAKU公式X
TOW-KAKUInstagram
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