北の大地から現れた“マジックボイス”小山雄大がデビュー曲をお披露目!
4月10日にキングレコードから「道南恋しや」でデビューする期待の新人・小山雄大が、2月21日、東京・ライブレストラン青山でお披露目会を開催した。
小山は、北海道札幌市出身の20歳。2歳ころから演歌を歌い始め、4歳で習い始めた民謡では輝かしい受賞歴を誇る。2016年に『NHKのど自慢』でグランドチャンピオンを獲得したことがきっかけとなり、作曲家・弦哲也氏に師事。2018年に上京し、昨年から松前ひろ子が社長を務めるミイガンプロダクションに所属している。
あどけなさの残る初々しい小山が緊張した様子であいさつすると、会場に集まった関係者から温かな拍手が送られた。キングレコード取締役社長の村上潔氏が、「当社の演歌部門といたしましては、実に11年ぶりの新人ということになります(2013年5月デビューの水城なつみ以来)。大切に育てて、大輪の花を咲かせたいです。彼は誠実な人柄、歌手としての将来性、その他もろもろを小さな身体にたくさん持っています。ぜひ応援していただきたいです」とあいさつ。小山も一緒に、深く頭をさげた。
次に、デビュー曲「道南恋しや」の作詞を手がけたさわだすずこ氏があいさつに立ち、「小山くんのおじいちゃんの住んでいる登別、そして大好きなおじいちゃんのことも詞の中に入れたいなと思って制作しました。彼はいつ会っても笑顔、そして一生懸命で…」と話すうち、感極まって声を詰まらせてしまった。涙を拭いながら、ひと言ひと言振り絞るように「この曲が皆様の力を借りて、大きく羽ばたけますように。頑張ろうね」と小山に語りかけ、小山も涙を浮かべながら「はい」と答えていた。
小山の師匠で作曲家の弦哲也氏は、「かなり厳しく指導はしましたが、飲み込みのいい男ではないです(笑)。でも、おふくろさんが女手ひとつで育てた息子。“泣き顔なんか見せるな。いつも笑顔でいれば、幸せがやってくるから”と母ちゃんに教育されて、いつも笑顔で頑張っています」と、13歳の小山と出会ってからデビューが決まるまでのエピソードを紹介。「芸能界はどんなに歌が上手くても、どんなにタレント性があろうが、ひとりでは生きていけない厳しい世界です。どうか厳しくご指導いただければと思います」と話した。
また弦は、乾杯の音頭を取るにあたり、「小山雄大はジャガイモのような男なものですから、私はいつも“ジャガ”と呼んでいます。でもデビューしてからもジャガイモじゃマズいだろうと、“ジャガー”という名前に変えました(笑)。三山ひろしくんに“こいつのあだ名はジャガーです”と教えたら、“かっこいいねえ”と言っていましたが、動物のジャガーじゃないです」と会場の笑いを誘い、「小粒ですけれども、味のいいジャガイモでございます。皆さんのお力で、成長させていただけますようお願いします」と、重ねて来場者に呼びかけた。
ミイガンプロダクションの松前ひろ子社長は、「こんなに幸せな男はいないと思います。私もこのような素晴らしいご縁をいただけたことは、夢のようでございます。昨年の7月、弦先生から“民謡を歌える演歌歌手の子がいるけど、どうでしょうか”と話をいただいて、“もしかしたら、神様が私にくれたプレゼントかな”と思いました。素直な子なので“一緒に頑張ろうね”と話して、今日があります。この店(ライブレストラン青山)を開いた18年前、三山ひろしは3年間、私について勉強しました。小山は私のところに来て、まだ6カ月しか経っておりません。9月から三山が舞台に同行させて、一生懸命指導してくれました。小山雄大にも、ご恩返しや親孝行ができるようになってほしいと思っています」と何度も目頭を押さえながら、小山を激励した。
小山は、デビュー曲「道南恋しや」とカップリング曲の「椿咲く島」を披露。緊張した面持ちながらも、たしかな歌唱力を来場者に見せつけた。「椿咲く島」は、作曲だけでなく作詞も師匠の弦氏が手がけた作品で、小山は「3番の歌詞“母さんごめんよ 心配かけて 笑顔で帰れる その日を信じ”が、自分とも重なる部分があるなと感じて、すごく心に刺さりました。この曲も大切に歌わせていただきたいと思います」と話して歌い始め、3番は涙声になりながらもしっかりと歌いきった。
小学2年生から三味線を習い始めた小山の上京してからの師匠・木乃下真市氏が登場し、小山の大好きな民謡「道南口説き節」を木乃下の伴奏で歌った。「NHKの民謡番組の収録で北海道へ行った時に、まだ中学生だった小山がご当地ゲストとして歌って、私が伴奏したんです。とても将来性のある子だなと期待して、“民謡歌手になるの?”と聞いたら、“いえ、民謡も歌える歌謡曲の歌手になりたい”と答えたので、こんなにも若いうちから強い思いを持っていることに驚かされました」と木乃下。木乃下と小山の師弟共演で「津軽じょんから節」も演奏した。
また、小山の特技として“かなりの腕前”と自負するマジックも披露。小山自ら来場者の各テーブルを回り、トランプを使ったマジックを目の前で見せて、会場を盛り上げた。マジックの後は、キングレコードの大先輩・福田こうへいの楽曲「母ちゃんの浜唄」と、最後にもう一度「道南恋しや」を歌唱してイベントを締めくくった。
「あらためまして、今日は小山雄大のデビューお披露目会に来ていただき、どうもありがとうございました。昨年の8月から松前先生にお世話になっており、9月からは三山先輩のコンサートで一曲歌わせていただいています。三山先輩には、ステージマナーやお客様にたいしての感謝の気持ち、目配り、気配りを教えていただきました。松前先生からは、人間としての生き方を教えていただいています。これからその教えをしっかりと胸に留め、守ってまいります。4月10日にデビューして、精いっぱい頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします!」
◾️セットリスト
M1 道南恋しや
M2 椿咲く島
M3 道南口説き節 (民謡)
M4 津軽じょんから節 (三味線演奏)
※マジック披露
M5 母ちゃんの浜唄
M6 道南恋しや
NEW RELEASE!!
2024年4月10日発売
小山雄大「道南恋しや」
「道南恋しや」
作詞:さわだすずこ 作曲:弦哲也 編曲:猪股義周
c/w「椿咲く島」
作詞・作曲:弦哲也 編曲:猪股義周
キングレコード KICM-31134 1,500円(税込)
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