【Coloeful Interview】「さなぎから蝶へ!」 30年の経験を糧に、市川由紀乃は進化し続ける
最後は蝶になる一年に!
新歌舞伎座の舞台でも新曲「都わすれ」を披露されました。発売からおよそ2カ月、その後ファンの皆さんの反響はいかがですか。
市川 前作の「秘桜」は激しい情念の世界で、新曲の「都わすれ」は微笑み演歌。ここ数年はどちらかというと眉間にシワを寄せて歌う楽曲が多かったんですね。今回も100%幸せな歌ではないんですけれど、吉田旺先生からも「微笑んで歌って」というアドバイスをいただいたので、笑顔で楽しく歌わせていただいています。どちらかというと王道の演歌に近い楽曲なので、皆さんにはより親しみを感じていただけているような気がします。応援してくださる皆さんに「今度はどういう歌を出してくれるのかな」と楽しみにしてもらえる楽曲を届けられたらいいな、つねに前作とはまったく違う歌を出したい、という思いで毎回先生方と作品づくりをしています。今回も改めて、私は本当に先生方との出会いに恵まれているなと思いました。
今作を歌う上で、いままでの作品と違う点はありますか。
市川 じつは、過去の楽曲は必ず所作や振付が入っていたんですけれど、今回はとくにつけていただいてないんですね。歌っているその時の自分の思いや、歌い込んでいくとどんどん作品への愛情も深くなるので、ここで手を出したいとか、ここで強く手を握りたいなどという感情がきっと変わっていくんじゃないかなと思って、あえてつけていません。1番から3番に向かうにつれて、徐々に最後のフレーズに込められた主人公の心情が強くなっていきます。その強い女性の思いが込められているストーリーの展開を、聴いてくださる方にどう伝えられるかということは、いつも考えて歌っています。
東京で運命の愛を見つけたけれど、東京を捨てていかなくてはいけなくなってしまった二人。”都落ち”という言葉も印象的ですが、由紀乃さんはどのような想像をされましたか。
市川 ふだん”都落ち”という言葉を口にすることはありませんよね。調べましたがやはりとても深い意味があるんだなと思いました。その言葉から歌が入っていって、いろいろな受け止め方ができるんですけれど、”幸せ”って何なんだろうなと、この歌をいただいた時に考えました。母は2番の歌詞の「何もいいことなかったけれど ふたりが出会えた」、そこがすごく好きだそうです。父と出会っていいことはなかったけれど(笑)、二人の子どもに出会えたことが私の幸せだって、替え歌で笑いながら歌うんですよ(笑)。そのように、聴いてくださる皆さんそれぞれの人生とこの「都わすれ」はどこか重なる思いやフレーズがあるのかなと思っています。
海の匂いのする街はどこなんでしょうね(笑)?
市川 そうなんですよね~。それは私もいろいろ考えます(笑)。想像力をかき立てられる作品ですね。
ありがとうございました! 最後に、ファンや読者の皆さんにメッセージをいただけますでしょうか。
市川 まだまだ生の「都わすれ」の歌声をお届けできていないので、今回は原点に戻るという思いも込めて実際にお客様に聴いていただけるキャンペーンを大切に、たくさんさせていただきたいと思っています。この歌を聴いていただいた時に、皆さんに少しでもホッとしていただけたら。そのためにもっともっと頑張っていい歌を届けていきます。
今年は「脱皮」が目標とのこと。すでに何回も脱皮されたようなご活躍ですけれども、まだまだ今年もこれからですので、もっと脱皮して新しい由紀乃さんが見られると楽しみにしていてもいいですか(笑)⁈
市川 そうですね。まだまだ、これから(笑)! 新しい自分を見ていただきたいと思うのは、見守ってくださる方々がいらっしゃるからこそ。少しずつ成長してまずはさなぎになって(笑)、そして最後は蝶になるという一年にできたらいいなと思います!
NEW RELEASE!!
2022年2月2日発売
市川由紀乃「都わすれ」
(通常盤)
「都わすれ」
作詞:吉田旺 作曲:幸耕平 編曲:佐藤和豊
c/w「かげろう橋」
作詞:石原信一 作曲:幸耕平 編曲:南郷達也
キングレコード KICM-31049 1,400円(税込)
(由紀乃の夢盤)
「都わすれ」
作詞:吉田旺 作曲:幸耕平 編曲:佐藤和豊
c/w「運命と呼ばせて」 デュエット:川畑泰史(吉本新喜劇)
作詞:及川眠子 作曲:幸耕平 編曲:佐藤和豊
キングレコード KICM-31050 1,400円(税込)
CHECK!!
▶︎市川由紀乃がデビュー30年目で初のバースデーイベントを開催。デビュー曲から新曲「都わすれ」まで代表曲を熱唱
▶︎市川由紀乃、2日続けてのバースデーイベントで母のサプライズ登場に感激「親孝行します!」
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