【COLORful Interview】ゆあさみちる 「私の花」は”夢”—— 迷いを越えて、これからも歌い続ける
「信じる力で、咲かせるの」。その言葉は、ゆあさみちる自身の人生を映すフレーズでもある。デビュー6年目を迎えたいま、ゆあさは過去の迷いや不安を抱えた自分を否定することなく、静かな自信とともに前を向いている。コロナ禍で決断した別府への移住、そこで出会った人々の温かさ…。大きな転機を経て、5年間歌い続けてきたデビュー曲を再び世の中に届ける意味、そして“自分らしく生きる”という答えを見出すまでの心境を、率直な言葉で語ってくれた。
デビュー6年目。いま思う心境の変化
2020年、いまは遠いことのように感じるコロナ禍の真っ只中にデビューしたゆあさは、いま穏やかな自信をまとっている。
デビュー当初は、不安や迷いの中でもがいていた。だが、その変化の大きなきっかけとなったのが、別府への移住だった。
デビュー3年目、コロナ禍の最中に思い切って環境を変えた。見知らぬ土地に不安がなかったわけではない。それでも、別府の人々は彼女を温かく迎え入れてくれたという。
デビューから6年経った今の率直な気持ちはいかがですか?
ゆあさ デビューから活動を重ねるなかで、お客様からの熱い声援が少しずつ、たしかに聞こえるようになってきました。他の方と比べたら少ないかもしれないけど、僕の人生の中では「いまが一番たくさんの方に応援してもらっている」と思える“応援団の数”を、毎年更新させてもらっています。だから、”今こそやな”と。イメージとしては、パソコンのエンターキーを押す感じ。”よろしくお願いします!ポン!”って気分で一歩踏み出しているので、 2026年はまさに始まり。昨年や一昨年とは明らかに違う人数で、手をつないで進んでいる感覚があります。そのことが本当にうれしくて、ワクワクもしていて、「みんなと一緒に」という実感がこれまで以上に強いです。
デビュー時といまとで、一番変わったものは何ですか?
ゆあさ 歌声とかそういうことよりも内面ですね。全然気持ちが違います。デビューした時はまだまだ不安定で、こうなりたい自分とこうなくちゃいけないんじゃないかという自分との葛藤がずっとありました。3年目ぐらいのときに、やっぱり私が変わらなきゃいけなかったんだなって思って、ガコンって一歩進んだ感じがあるんです。
3年目に、意識が変わったそのターニングポイントは何だったんですか?
ゆあさ 大分の別府に引っ越したんです。コロナ禍になって師匠の花岡優平先生が「曲を送るだけだから、どこに行っても仕事ができる。俺、帰る」って故郷に帰られて。一回遊びに行こうかなって言ったら、先生が「歌えよ」と。コロナ禍なので野外のライブやライブハウスで歌ったら、街の人たちが「どっから来たの?」「こんなに歌のうまい人がこの別府に遊びに来てくれたの?」と、超歓迎だったんですよね。 そこで、”もう一回やり直そう”っていう思いになりました。
温かい皆さんに出会って、変わられたんですね。
ゆあさ そうですね。コロナ禍で、けっこう落ち込んでいたのかな…。自分で言うのも恥ずかしいんですけど、僕は非常に繊細で…師匠からも「このままではデビューさせることもできない」と言われるほどだったんです。人の目を見て話すことができないし、怖くて吠える犬のように歌っていたんですが、自分の本心を前に出していくこと、どう思われてるかとかこう思われなくてはいけないとかそういう感情を捨てて、”どう思われてもいい”っていうふうに変わるきっかけをくれたのが別府。みんながいなかったら、いまの僕はいない。本当に温かくて…ここで温泉に入って、心も身体も湯治しています。

-Lien-の意味
揺れ続けていた葛藤から解放され、少しずつ“自分らしさ”を受け入れられるようになった。
新曲「私の花-Lien-」は、デビュー曲「私の花」をリアレンジした作品。「Lien」とは、フランス語で”絆”を意味する。
デビュー曲「私の花」の歌詞はどういう経緯でできたのですか?
ゆあさ 作詞の紙中礼子先生が、私を観て書いてくれました。デビュー前から本当にライブを観に来てくださって、”この子の未来を”と作ってくれたのがこの作品です。当時は僕も『応援歌』という言葉でまとめるぐらいの理解度でしたが、5年間歌い続けて6年目に入り、まさかの新譜として再リリース。本当のこの曲の意味を理解できたのか…心に響く響く(笑)! あらためて初心に戻った感じです。
副題に「Lien(絆)」を付けた理由を教えてください。
ゆあさ 花岡先生が、付けるって言い出して(笑)。でもそこで、私はこれまで応援してくれているファンの人たちと、これから出会う僕の歌を必要としてくれる人たちの絆、そして6年間支えてくれて私の歌を信じてくれているスタッフのみんなとの改めての一歩なので、その手をつなぎ直す、っていうような意味なのかなと思いました。
アレンジも変わり、歌い出しも「信じる力で、咲かせるの」のフレーズからになりましたね。
ゆあさ 『おまえはおまえらしくありなさい』、戒めじゃないけど『もう一回、この言葉を自分に言い聞かせるように歌いなさい』という、花岡先生の願いが込められていると思いながら、毎回歌っています。
別府の日々から生まれたラブレター?
一方、カップリングに収録された「千鳥足ブルース」は、表題曲とは対照的な一面を見せる一曲だ。日常の何気ない風景、人との距離感。そんなリアルな暮らしの一コマを切り取るように、ゆあさは歌を紡いだ。
c/w「千鳥足ブルース」は、ご自身で作詞・作曲された曲です。どんな気持ちで書かれたのですか?
ゆあさ 自分の実体験なんですけど、別府で大好きなスナックがあって、そのママが目を見て「みちるちゃん」って言ってくれたんです。初めてだったのでとてもうれしくて! そのお店にひとりで通うようになって、よく飲んでよく歌うお客さんたちがいっぱいいて、目の前にはママがいて最高やな! という思いで書きました。結局、ママへのラブレターみたいなものなんですよ、この作品は(笑)。ママたちの声もコーラスに入ってもらっていて思い出の作品です。
表題曲とはガラッと印象が違っていて、でもゆあささんにはこういう一面もあればこういう一面もあってみたいな、両方見ることができるこの一枚は、聴かれる方もきっと楽しいですよね。
ゆあさ 歌もお酒も大好きだし(笑)。こういう人間です、という僕の名刺代わりの一枚ですね。
歌い続けていく、未来へ
”信じること、咲かせること”。歌の中だけでなく、人生そのものと重なって響くフレーズ。経験を重ねたいまだからこそ、言葉が深く胸に届く。
そして、増えていく手の温もりを感じながら前を見据える「ゆあさみちるの花」はさらに大きくなる。

ゆあささんにとって、「私の花」とは?
ゆあさ 夢です。でもその、”夢を咲かせる”ということを思ったときに、やっぱりファンの人たちの、泣いたり笑ったりしている顔を見ることが、僕の何よりも幸せなことだなと。だから、夢は”歌い続けること”。それ以外はありません。
最後に、「私の花」はどんな場所で咲いていってほしいですか?
ゆあさ やっぱり、聴いてくださる一人ひとりの心の中で咲いて、ずっと鳴り響いていてほしいです。
「聴いてくれる人たちのためだけに歌っていきたい」
発売日当日の1月22日、東京・Jスクエア品川で「私の花-Lien-」」リリース記念ライブが開催された。
当日は、司会進行を中山氏(テイチクレコード宣伝担当)が務め、ゆあさと制作ディレクターの小松氏も登壇。ファンとの距離が近いアットホームな空間の中で、特別な時間が共有された。

ライブでは「遅咲きのHERO」「名前を呼んで」、真田ナオキに提供した「エンヤコラブギー」などを披露。客席との距離の近さを活かした、熱量あふれるパフォーマンスで会場を包み込んだ。
また、MCでは2020年のデビュー当時を回想。コロナ禍の影響により、レコーディングやMVの撮影は無事に行えたものの、CD発売のタイミングに緊急事態宣言が。店頭に並ぶ様子を見ることすらできなかったと語り、思うように活動ができない状況の中で大分県別府への移住を決断。バス停前やデパートのフロアなどで歌い続ける日々の中で、「人前で歌うことの意味」を改めて見つめ直したと振り返った。
さらに、自身の生い立ちについても言及。新潟県新発田市での幼少期、山に向かって歌っていた少女時代、東京での孤独や苦労、生活のために歌を使っていた時期の葛藤など、これまでの道のりを丁寧に自身の言葉でファンへ伝えた。

そして新曲「私の花-Lien-」「ヒカリ」を熱唱。「聴いてくれる人たちのためだけに歌っていきたい」とまっすぐな思いを口にし、満面の笑みでライブを締めくくった。


【PROFILE】ゆあさみちる 12月21日、新潟県新発田市出身。4歳からピアノを習い始め、音楽に親しむ。高校時代にNHK『のど自慢』に出場し作詞・作曲も開始。上京後はCMソング歌唱やGLAY作品へのコーラス参加などを経験するが、ジャンルに悩む時期が続いた。“ラストトライ”の思いで作曲家・花岡優平氏に師事。「ゆあさみちるの歌を歌えばいい」という言葉に背中を押される。2020年4月15日、「私の花」でデビュー。独自の感性がにじむ歌声の魅力と確かな存在感で歌謡曲シーンの注目を集めている。
INFORMATION
ゆあさみちる ニューシングル「私の花-Lien-」発売記念キャンペーン
日程:2026年3月1日(日)
会場:神奈川・横浜ワールドポーターズ 1F ハワイアンタウン
(神奈川県横浜市中区新港2-2-1)
時間:15:00~
内容:ミニライブ & 特典会(2ショット撮影会)
NEW RELEASE!!
2026年1月22日発売
ゆあさみちる「私の花-Lien-」

「私の花-Lien-」
作詞:紙中礼子 作曲:花岡優平 編曲:猪股義周・中村力哉
c/w「千鳥足ブルース」
作詞・作曲:ゆあさみちる 編曲:中村力哉
テイチクエンタテインメント TECL-7 1,550円(税込)
配信はこちら ▶︎ https://lnk.to/yuasa-michiru_E761


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