【ライブレポート】大滝ひかる『SHOW CASE Vol.4』

6月20日、東京・ラドンナ原宿で大滝ひかると駿河ヤマトのソロステージ第4弾『SHOW CASEVol.4』が開催された。昨年3月にスタートしたこのライブも、ファンの人気が高く気がつけば4回目を迎える。それぞれが思いを込め、趣向を凝らして作り上げたステージは、見どころ満載で魅力的。その様子をレポート！

演歌の名曲の数々を大滝流に！

14時開演の大滝ひかるのステージ、オープニングは北島三郎の「まつり」。大滝は白地の涼しげな和の装いで登場し「オープニングはにぎやかに始まりたいなと思って『まつり』を選びました」と、この日も自ら構成を手がけたことを明かした。司会を務める西寄ひがし氏が「ひかるちゃんは佇まいがいいんだよね。育ちの良さと品の良さがあって、高級旅館の女将さんみたい」。大滝は「ヤマトくんにもよく”女将さんみたい”って言われます（笑）。最近は着物を着る機会も増えましたね」とニッコリ。

そして、トークは大滝の幼少期のころの話題へ。「幼いころから演歌歌手に憧れていたんですけれども、その当時習っていた歌の先生から、”演歌歌手になるならこの曲は歌えないとダメだよ”と教わりました」と、「無法松の一生」を堂々とフルサイズで歌唱。主人公の葛藤を見事に歌い上げた。

MCでは最近飲めるようになったという“お酒”にまつわるエピソードで盛り上がると、「ふたり酒」「おもいで酒」「酒場にて」「祝い酒」と、お酒をテーマにした演歌の名曲を次々に披露。キリリとした声ににじむ品と艶にファンは静かに耳を傾けた。

今回の見どころのひとつは、大滝いわく『ひとり長良グループ祭り』。「今日は大好きな先輩の皆さん、そして同期の岩佐美咲ちゃん、後輩の辰巳ゆうとくんの歌をひとりで歌ってみたいと思います」と話す大滝に、西寄氏も「これいいなぁ！」と絶賛。辰巳のデビュー曲「下町純情」、岩佐の「アキラ」、そして「一曲忘れてスタッフさんにセットリスト出しちゃったんですよ。大変だって慌てて追加したんです…駿河ヤマトさんの『ズルい男に乾杯‼︎』（笑）」。会場からどよめきとともに大きな拍手が湧き起こる中、おちゃめに話す姿とはギャップのありすぎる歌声にぐいぐいと引き込まれた。

事務所の先輩・水森かおりの最新曲「大阪恋しずく」、そして田川寿美の「哀愁港」を表情豊かにのびやかに歌い切った

「これから先の10年、20年も歌い続けたい」

後半は、「神様みたいな存在」と語る大滝のルーツ、美空ひばりへのオマージュを込めて趣の違う代表曲4曲を熱唱した。
今年は昭和100年。昭和の香りを漂わせる演歌らしさを大事にしながらも、爽やかに歌い上げる大滝に美空への、そして歌へのリスペクトを感じたひと時となった。

さらに、大滝の世界が繰り広げられたのは長編歌謡浪曲「お吉物語」。その名の通り、ひとつのドラマを紐解いていくように、言葉一つひとつに思いをのせていく。とくに終盤のお吉の台詞は、深い哀しみや絶望をにじませる大滝の息づかいに胸が苦しくなるほど。続く「守られし里〜縄文さむかわ〜」「あの日の花吹雪」では一転、大滝ひかるオリジナルの歌世界。しなやかな歌声で会場を包み込み、エンディングは「由紀子の河内音頭」でにぎやかに終演を迎えた。

この曲は、小野由紀子より直々に「ぜひ歌ってちょうだい」と背中を押されたという、大滝にとって特別な一曲。その想いを胸に、ステージでは明るい笑顔で歌い上げた。

「今年ではやぶさはデビュー14年目。これから先の10年、20年も、ずっとこの大好きな“歌の道”を歩んでいきたいと思っています」

最後にそう宣言し、現在タップダンスに取り組んでいることを初告白。ファンを驚かせた。

「そして、もっと成長した姿を、また皆さんにお見せしたいと思っています」

アンコールは“ひとりはやぶさ”で「ジョー☆デッキー！！」！最後まで笑顔と熱唱で魅了した

西寄氏も「今日も本当にさまざまな歌の世界を見せてくれてありがとうございました。お見事でした。唯一無二の存在。真面目なひかるちゃんだからこそ、きっと迷うこともあると思いますが、どうか思いっきりやってください。あなたの代わりはいませんから」と、愛情たっぷりに激励。その言葉に、会場はいちだんとほっこりした空気に包まれた。新たな大滝の努力の賜物が披露されるステージが、いまから待ち遠しい。

◾️セットリスト
M1 まつり
M2 無法松の一生
M3 ふたり酒
M4 おもいで酒
M5 酒場にて
M6 祝い酒
〈ひとり長良演歌祭り〉
M7 下町純情
M8 アキラ
M9 ズルい男に乾杯！！
M10 大阪恋しずく
M11 哀愁港
〈美空ひばりメドレー〉
M12 リンゴ追分
M13 真赤な太陽
M14 関東春雨傘
M15 愛燦燦
M16 長編歌謡浪曲 お吉物語
M17 守られし里〜縄文さむかわ〜
M18 あの日の花吹雪
M19 由紀子の河内音頭
Enc. ジョー☆デッキー！！

NEW RELEASE!!

2024年12月4日発売
はやぶさ「夜霧のセレナーデ」
【Aタイプ】

「夜霧のセレナーデ」
作詞：朝倉翔　作曲：鶴岡雅義　編曲：石倉重信
c/w「港町かくれんぼ」
作詞：本橋夏蘭　作曲：大谷明裕　編曲：石倉重信
日本クラウン　CRCN-8711　1,500円（税込）

2024年12月4日発売
はやぶさ「夜霧のセレナーデ」
【Bタイプ】

「夜霧のセレナーデ」
作詞：朝倉翔　作曲：鶴岡雅義　編曲：石倉重信
c/w「君は心の妻だから」
作詞：なかにし礼　作曲：鶴岡雅義　編曲：DOC
日本クラウン　CRCN-8712　1,500円（税込）

CHECK!!

2024年7月31日発売
はやぶさ『三つ巴』

【収録曲】
M1　外苑西通り（はやぶさ）
M2　あっぱれ浅草（はやぶさ）
M3　江ノ島ルンバ（はやぶさ）
M4　あの日の花吹雪（大滝ひかる）
M5　守られし里～縄文さむかわ（大滝ひかる）
M6　ズルい男に乾杯!!（駿河ヤマト）
M7　純情25時（駿河ヤマト）
M8　赤い薔薇（駿河ヤマト）※新曲
M9　母の人生～あの日の母はもういない～（大滝ひかる）※新曲
M10　いのち七福船（はやぶさ）※新曲　　
日本クラウン　CRCN-20488　3,000円（税込）
各配信サイトはこちら ▶︎ https://lnk.to/mitsudomoe

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