キャリア40年超えのベテラン・角川博と岡ゆう子がコロナ後初のインストアイベントを開催。歌と衣装で紅白歌衣装合戦⁈
角川博と岡ゆう子が、埼玉・上尾ショーサンプラザにて、コロナ禍になってからは初となる有観客のインストアイベントを開催した。
「女心を歌わせると右に出る者はいない」と言われ、『女心の伝道師』の異名を持つ角川博と、400曲以上のレパートリーを持ち、『歌う日本地図』という異名を持つご当地ソングの第一人者、岡ゆう子。角川、岡ともにキャリアは40年を超えるベテランだ。
一見何も共通点がないように思える二人だが、意外な共通点がある。それは、演歌業界内でもとりわけ衣装が個性的で派手という点だ。角川は全身唇柄や、某有名アニメの主人公を思わせる全身緑と黒の市松模様の衣装、岡は「しあわせのサンバ」という曲で鮮やかな黄色の着物に緑色の大きな羽をあしらい、帯もデコレーションするなど、両者ともかなり独自の路線をいっている。
今回のイベントでは、二人のミニライブと3ショット撮影会が行われた。CD購入者を対象としたイベントだったが、有名演歌歌手をひと目見ようと、会場には約400名もの観客が詰めかけた。
MCの呼び込みで登場した角川は、「あけましておめでとうございます。お元気ですか?今年もあとちょっとなりましたが、いいことないよね。でも今日は岡さんと楽しく盛り上げていきたいと思います」とあいさつ。まずは、交差点をイメージしたというモノトーンの衣装で、故郷の広島を舞台にした新曲「八丁堀交差点」を歌唱した。
続いて岡を呼び込むと、自分たちの衣装について「芸能人なんだからお客様に喜んでもらわないと……。他の人が地味なんじゃないの」と言葉を交わし、お互い派手だとは認識していない様子がうかがえた。
じつは、このイベントの数日前にYouTubeのライブ配信を二人で行い、取っておきの衣装をテーマに盛り上がったばかりだった。そして、岡が新曲の「長良川」、いじらしい女性の心情を福岡・長崎・鹿児島の名所を舞台に歌いあげる「九州慕情」、故郷の父や母への想いを切なく歌う「ひえつき望郷歌」と立て続けに3曲披露すると、新曲への想いを語り角川をステージへ呼び込んだ。
レインボーカラーのスパンコールの衣装に身を包み、再び登場した角川を見てお客さんは騒然。岡は「私も着替えたくなりました」と話し、角川とバトンタッチ。「四条河原町」、故郷を歌った「広島ストーリー」を披露し、再び岡を呼び込むと、黒地に鮮やかな蘭菊をあしらったこの時期にぴったりの衣装で登場した。
岡からデュエットを提案された角川は、森進一、五木ひろしのモノマネを交えながら「銀座の恋の物語」を初めて二人で披露した。豪華なコラボレーションとギャグやモノマネ、そして素敵な歌で笑顔に包まれたイベントは、1時間という長さを感じさせることなく、3ショット撮影会で幕を閉じた。
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