はやぶさ&津吹みゆが朗読劇に挑戦。3つの時代をつなぐ“命のバトン”を声と音楽で紡ぐ物語『ほんとの空・青い空』
昭和・平成・令和、3つの時代をつなぐ“家族の記憶”と“命のバトン”を描く朗読劇『ほんとの空・青い空』。そのキャストの顔合わせ取材会が行われ、ダブル主演を務める星宏美、津吹みゆをはじめ、駿河ヤマト(はやぶさ)、大滝ひかる(はやぶさ)、藤田光璃らが作品への想いを語った。

タイトル『ほんとの空・青い空』の由来は、星の役名(智恵子)と同じ高村光太郎の詩集『智恵子抄』にある「あどけない話」の一節から名付けられ、この言葉を戦時下の希望として表現している
この作品は、2020年のコロナ禍に全国のコミュニティFM33局で放送されたラジオドラマ『ほんとうの空・青い空』が原作。昭和19年から20年の戦時中、平成17年から20年、令和3年の3つの時代を舞台に、一族の物語を描く。
中でも、昭和時代の2人の主人公、代用国語教員の田中智恵子(星宏美)と女学生・佐々木和子(津吹みゆ)の師弟愛が主軸となっており、その後の平成・令和の時代と交錯しながら物語は進んでいく。
根底にあるのは、混沌とした世界情勢の中、年々と戦争体験者が減少する現代において、自分の祖父母など「身近な人の過去を知ることが、平和の尊さを感じる近道になるのではないか」という制作陣の想いだ。

ダブル主演が語る挑戦と覚悟
昭和時代の主人公のひとり、代用国語教員の田中智恵子役を演じる星宏美は、演出も務めており今作が初の演出作品となる。
「今回演出というポジションもいただきまして、初演出となっております。…本当に初めてのことばかりなので戸惑うことも多いと思うんですけれども、逆に一度皆さんからいろいろなお力をいただいて、素敵な作品を作りたいなと思っております」(星)
朗読劇ならではの表現についても、「お客様に情景を思い浮かべてもらうということが一番大切なことかなと思いますので、作者が書いた言葉をひと言ひと言、私も自分自身のものにしてお客様に伝えていきたい」と、言葉へのこだわりを語った。
三つ編みにセーラー服ともんぺ姿で登場した津吹みゆは、もうひとりの主人公である高等女学校4年生の佐々木和子を演じる。
「15歳の女の子なんですけれども、台本を読み進めていくうちに他人事ではないような…いま各地で戦争が勃発している状況ですので、ひとりでも多くの方に観ていただきたい。また、私自身は朗読劇は初めての挑戦になるので、お芝居自体ものすごく大好きなので、これを機にたくさんのことを吸収して学んでいきたいなと思います」(津吹)
衣装については、「小さいころに行っていた歌の慰問活動ではもんぺを履いて昭和の懐メロを歌っていたので、なんかしっくりきました(笑)。セーラー服はずっと憧れだったんです! 学生のときはブレザーだったので、それもすごくワクワクしています」と笑顔を見せた。
歴史を「語り継ぐ」ことの意味
戦争をテーマにした本作品に対して、出演者たちは“継承”していくことへの思いを語った。丘の上の女学校の数学教員・時田平蔵を演じる駿河ヤマトは、幼いころから祖父母の体験談に触れてきた自身の記憶を重ね、「戦争の話を聞いている現代に生きる自分たちが、その話を受け継いでいく、語り継いでいくっていうのもひとつのテーマ。いまこの時代だからこそ観に来ていただきたいお芝居になってるんじゃないかなと思います」とコメントした。
平成時代に登場する駿河演じる時田平蔵の孫・時田瞬役の大滝ひかるは、朗読劇ならではの難しさに触れながら、「朗読劇は僕も10年ぶりぐらいで、今回で2度目です。ふだんは歌のお仕事で、なかなかお芝居や朗読劇をやることはないので、今回は自分の中に新たな引き出しを増やせるように勉強していきたい」。
また、「自分の年齢と近いので、割と等身大でやらせていただけるのかなと思っていたんですけれども、この役の時田さんは結婚しておりますし、子どももいるんですよね。でも大滝ひかるはまだ一度も戸籍は汚しておりませんので…(笑)」とユーモアを交えつつ、「結婚したらこんな感じなのかなとか、もしかしたら近い将来自分もこうなるのかな」と、役への向き合い方を語った。

東京出身の役を演じる福島県出身の津吹。台詞の練習でマネージャーに「イントネーションなまってないですか?」と確認するも、マネージャーも福島出身で「結局わかんないまま(笑)」。「歌はメロディーがあるからなまりを気にせず歌えますが、朗読劇は声でお芝居するからドキドキします」と笑いを誘った
そして、佐々木和子(津吹)の孫で後に時田瞬(大滝)と結ばれる城島(時田)瑞季役の藤田光璃は、「両親が教師であることや、おじいちゃんがピアノの先生だったりというところなど瑞季ととても似ている部分が多いので、そこを強みに演じていけたらなと思っています。初めて母親役をやらせていただくので、大滝ヒカルさんとともに幸せな家族を作り上げていけたら」。
そして、「最後のシーンは、私が観ている人に全てをまとめて伝えなきゃいけない、責任がすごくあるシーン。それだけ昭和から平成への物語がとても濃い、思いがたくさん詰まっている物語なので、最後はぜひ観ている全員が号泣するようなシーンを作りたい」と、力を込めた。

写真左より駿河ヤマト、星宏美、津吹みゆ、大滝ひかる、藤田光璃。駿河は今作で自身初のラブシーンに挑戦するといい、「顔が赤くならないように頑張る」。必見です!
「家族」と「命のバトン」
台本を読んだ感想として、多くの出演者が「家族」への想いを挙げる中、津吹は「私の父方の祖母が(役名と)同じ和子という名前だったので、ご縁を感じました。祖父母世代のことだったり、ご先祖様…命のバトンをつないでくれていたその気持ちもちゃんと大切にして、これからも受け継いでいけたら」と、素直な心情を語った。
演出を担当する星は、「”家族”というものを考えさせられる作品です。出演者全員にも、役柄にも父親がいて、母親がいて。自分が生まれてここに存在しているということは、先祖がいて命がつながっているということを伝えたい。観ていただいたお客様に、両親に会いたいなとか祖父母に手合わせに行こうかな、会いたいな、そう思ってもらえるような作品にしたい」と、熱く語った。
見どころは“声”と“歌”、そして特別演出も!
上演時は、出演者全員が衣装を着用。「衣装を着ていた方が没入できる世界に入りやすい。お客様によりわかりやすいのかなと思います」(星)と、視覚面からの没入感にもこだわっている。
また、本作では、昭和パートでの津吹の独唱シーンや、クラスメイト全員で歌うシーンが用意されており、令和パートでの子役による歌唱も見どころのひとつだ。
さらに、カーテンコールでは、「お芝居とは別に、歌手の本分をちゃんと観ていただきたい。毎日曲を変える予定です」(駿河)と、連日ミニコンサート形式の歌唱コーナーも予定されている。
朗読劇『ほんとの空・青い空』は4月9日から12日まで、東京・新宿のシアター風姿花伝にて上演される。劇中音楽は、音楽家・蒲鉾さちこ氏によるオリジナルピアノ曲で、4月11日の2公演では劇場で蒲鉾氏が実際に本番中のBGMを全て電子ピアノで生演奏する特別演出も予定されている。
戦争の記憶、家族の記録、そして未来へとつながる想い。昭和から令和へと受け継がれる“命のバトン”を声と音楽で紡ぐ物語が幕を開ける。
INFORMATION
朗読劇『ほんとの空・青い空』


日程:2026年4月9日(木)~12日(日)全6公演
9日(木) 19:00~
10日(金) 19:00~
11日(土) 13:00~(BGM生演奏)/19:00~(BGM生演奏)
12日(日) 12:00~/17:00~
会場:東京・シアター風姿花伝(東京都新宿区中落合2-1-10)
JR山手線「目白駅」より徒歩18分・バス6分、都営大江戸線「落合南長崎駅」より徒歩12分、西武池袋線「椎名町駅」より徒歩8分、西武新宿線「下落合駅」より徒歩10分
出演:星宏美、津吹みゆ、駿河ヤマト、大滝ひかる、藤田光瑠、内田茉莉花、清郷流号ほか
チケット料金:
・前売券 事前決済(チケット代の振込が必要となります)
・スペシャルシート(自由席)<1,2列目/パンフレット、2Ⅼ版写真付>
9日(木),10日(金),12日(日) 8,000円
11日(土) 11,000円
・一般席(自由席)
9日(木),10日(金),12日(日) 5,000円
11日(土) 8,000円
チケットお問い合わせ:https://ticket.corich.jp/apply/432362/006/


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