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松原健之、20年間の感謝を込めて!「マイペースな僕ですがこれからもよろしくお願いします」

今年デビュー20周年を迎えた松原健之が9月23日、東京・浅草公会堂で「松原健之 20周年コンサートツアー2025」東京公演を開催した。2005年9月21日に「金沢望郷歌」でデビューして以来、“奇跡のクリスタルボイス”で多くのファンを魅了して来た松原。今回のコンサートは20周年記念にふさわしく、音楽プロデューサーの福家菊雄氏が構成と演出を手がけ、バックバンドは塩入俊哉(ピアノ)、曽根未宇司(ドラム)、齋藤順(ベース)、渡辺格(ギター)、徳永希和子(ヴァイオリン)が松原の歌唱を豪華に彩った。

 

歌で紡ぐ、幼少期の思い出

「昭和54年10月1日午前6時20分、僕は静岡県袋井市で生まれました。体重は2600g、身長は50cm。小さいころの僕は、お祭りの太鼓や笛の音色が大好きで、おじいちゃんとおばあちゃんに買ってもらったおもちゃの太鼓で、毎日遊んでいたようです。そして、母の背中でいろんな歌を聴きながら、田んぼや茶畑に囲まれた自然豊かな故郷で育ちました」

オープニングで歌った「時には昔の話を」そのもののように、松原はモノローグで生い立ちを語り、続けて“母の背中で聞いた歌”「いい日旅立ち」を歌った。そして、当時流行っていた家庭用のカラオケ機で、意味もわからずに歌っていたという島津ゆたかの「ホテル」、松原の祖父の唯一のカラオケレパートリーだという「柿の木坂の家」。松原の幼少期の思い出が、歌でアルバムのように披露されていく。

松原が生まれた昭和54年ごろは、ヒット曲がきら星のごとく勢ぞろいしていた時代。カラオケブームで多くの人に歌われた「夢追い酒」、松原の恩人でもある五木寛之が作詞した「愛の水中花」など、懐かしいナンバーをメドレーで届けた。また、14歳で初めて故郷の静岡を飛び出して長崎歌謡祭に出場し、準優勝に当たる賞を受賞したときの思い出の曲「最後の雨」。『チャレンジ歌バトル』でグランドチャンピオンを受賞した後、平尾昌晃氏の推薦、五木寛之氏からの抜擢で歌うことが決まった「旅の終りに」をしっとりと歌うと、会場からは温かな拍手が送られた。

前半の最後は、2004年に出演した『恋歌サミットコンサートin KANAZAWA』で歌った五木寛之が作詞した曲、メジャーデビュー曲にもなった「金沢望郷歌」をピアノとバイオリンだけのシンプルなアレンジでしっとりと聴かせた。

休憩を挟んで再び幕が上がると、少しテンポを速めたフルバンドのアレンジで、もう一度「金沢望郷歌」を歌唱。思いがけないサプライズに、会場のファンからも“たけしコール”が沸き起こり、色とりどりのペンライトが揺れる。

「あらためまして皆さん、ようこそお越しくださいました。前半は、『金沢望郷歌』と出合うまでを皆さんに知っていただきたいと思って、演出家の福家菊雄先生が台本を書いてくださいました。台本にはオチが付いていたりして、面白いところもあったんですけど、僕は人間的に真面目なものですから、これが難しいんですよね(笑)」

 

「一曲入魂」ー 支えてくれたファンへ…感謝とさらなる飛躍を誓う

トークで笑いを誘いながら、引き続き後半はオリジナル曲を中心に優しく透明感のある歌声を届けた。6月に発売された20周年記念シングル第1弾の新曲「愛になるふたり」、繊細で透明な声を持つ松原が“雪歌の貴公子”とよばれるきっかけとなった「雪風」や「雪」などをしっとりと聴かせると、会場は水を打ったように静まり返る。他にも、「ときめきはバラード」をシャンソン風で、「歌の旅びと」をタンゴ風のアレンジで披露するなど、生バンド演奏ならでの聴かせどころも。

「一曲一曲、温かくて力強い拍手をいただいて、皆さんも楽しんでくださっているかなと思いながら歌っています。今日は“一曲入魂”というかんじです」と話す松原に、本編最後の「あなたに花を」では会場が一体となって手拍子で応えた。

「もう45歳ですが、ファンの皆さんからは“なにを言ってるのよ、45歳くらいで。男は50からよ”なんて励ましていただいています。50歳まで、大丈夫かな?足は痛いし腰も痛いし。でも血糖値や尿酸値に気を付けながら、皆さんにいい歌を聴いていただく。そして皆さんがお元気なうちに、大きなヒットを出せるように。これまで僕のマイペースにお付き合いいただきましたが、これからは駆け足で頑張っていきたいと思います」

アンコールでは、爆笑トークを交えながら意気込みを語り、会場から大きな拍手が送られた。さらに、10月15日に20周年記念シングル第2弾として発売が予定されている新曲「愛が泣く 日本海」もお披露目した。

一言ひと言、言葉を紡ぐように、来場者一人ひとりに寄り添うように全24曲を歌い終えた松原。デビューから20年、人とのご縁や楽曲との出合いを大切に、ファンとの絆を大切に歩んできた歌手人生が凝縮されたようなコンサートは、来場者の心に温かな余韻を残した。これからデビュー30周年、40周年まで、変わらぬ“奇跡のクリスタルボイス”で歌い続ける松原に注目していたい。

本公演の模様は、歌謡ポップスチャンネルで11月30日の15時よりオンエアされる。

▪️セットリスト
M1 時には昔の話を
M2 いい日旅立ち
M3 ホテル
M4 柿の木坂の家
M5 夢追い酒
M6 愛の水中花
M7 夢一夜
M8 銀河鉄道999
M9 最後の雨
M10 旅の終わりに
M11 金沢望郷歌
~休憩
M12 金沢望郷歌
M13 愛になるふたり
M14 雪風
M15 雪
M16 マリモの湖
M17 ときめきはバラード
M18 歌の旅びと
M19 夕風にひとり
M20 北陸本線
M21 冬のひまわり
M22 あなたに花を
Enc. 愛に泣く日本海
Enc. 夜明けのメロディー


▶︎【COLORful Interview】松原健之 デビュー20年!これからも地道に着実に、他力の風にまかせて

(取材・文/夏見幸恵)

 

NEW RELEASE!!

2025年10月15日発売
松原健之「愛が泣く 日本海」

「愛が泣く 日本海」
作詞:田久保真見 作曲:弦哲也 編曲:塩入俊哉
c/w「見返り美人」

作詞:石原信一 作曲:弦哲也 編曲:鈴木豪
テイチクエンタテインメント TECA-25052  1,550円(税込)

2025年6月18日発売
松原健之「愛になるふたり」

「愛になるふたり」
作詞:いのうえ佳世 作曲:江口隆法 編曲:佐藤準
c/w「時にはあなたの…」

作詞:城山正志 作曲:西尾澄気 編曲:佐藤準
テイチクエンタテインメント TECA-25028 1,550円(税込)

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